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聴覚情報処理障害と聴覚障害、と仕事。

 317回目です。φです。

 突然ですが、私はすごくタンブラーの飲み口を重視します。めちゃくちゃ唐突ですが(笑)

 なんというか、飲みにくさしかないタンブラーの口ってあるんですよ!口だけでなく、蓋周辺。

 コンビニカップなどでもそうだけど、蓋が鼻に当たりませんか?蒸気が鼻に来るものもあるし、鼻当たり過ぎて最後まで飲めない蓋とか。蓋の中心が凹んでないタイプ。伝わるかなぁ(笑)

 スタバが今マイタンブラーNGしているので、昨日久しぶりにスタバを紙のカップで飲んだのですが、鼻が…鼻が当たる…。

 鼻の形に焦点を当てて選べるタンブラーってないかなぁ…なんて思うのですが、需要が少なさそうですね。しかしながら、オーダータンブラー、あっても良いと思うのです。

 さてさて、私のタンブラーと鼻の関係についての話はここまで!

 今日は聴覚過敏と聴覚情報処理障害に関して。改善法はないけれど、対処法で乗り越えられるものだと私は信じたいなぁ。


 私は色々な情報を入手したり、担当医に聞いたりとしていますが、このふたつの症状は明確に分けることはできないと薄々思っています(笑)

 と、いうのも、どっちも「発達障害の症状」と言われたから。分けられるけれど、関連がない、相互作用がない、とは断言できないというか。まぁ私はお医者さんではないので、あくまで当事者としてそう述べるのだけれど。

 一応今回は、「聴覚過敏=聴覚情報に過敏に反応する」と「聴覚情報処理障害=聴覚情報を処理できない」という文字通りの意味を前提に書いていきます。途中、私が混乱しないことを願います(笑)

 私は割と様々な職種を働いてみました。1対1の塾講師、パーティコンパニオン、データ入力、販売員、パンの製造、事務。ひたすら封筒に紙を入れる作業。ちょっとした清掃業。どれも短期だけどさ!

 それらを通して思ったのが、基本的にどの仕事でも聴覚過敏と聴覚情報処理障害は問題になる。何かと問題が発生するのです。小さなことから大きなことまで!

 特に聴覚過敏。私が職場で聴覚過敏で困らなかったことはないなぁ、という思いからそう言います。

聴覚過敏と困難

 ほとんどの人が気にならないような小さな音でも、聴覚過敏の私にとってはすごく「耳障りな音」として脳に伝わります。聞こえていない人だっているのだけれど、私には聞こえていたり。

 空調の音、誰かの足音、機械音。聴覚過敏がない人にとっては「意識下にやってこない音」です。多分。

 無音の空間ってなかなか存在しないし、無音が続く環境であっても、その無音状態に不規則に響く音に私は過敏に反応するでしょう。したがって、聴覚過敏が私にとって問題にならない、という場所はない。と私は思います。

聴覚情報処理障害と困難

 特にしゃべることのない場所では問題ないのだけれど、意外にしゃべることってあるのですよ…。ちょっとした連絡とか。

 その「ちょっとした」が大問題に発展することもしばしば。私の経験に依るものだけれども!

 例えば、「〇〇よろしく」と言われても、〇〇がすぐに理解できない。聞き取れるけれど、あくまで「音」としてであって、「言葉」としては聞き取れていないのです。ほとんどの場合。

 聞き取れない場合、私は聞き返すのですが、なかなかうまくいかない。3回聴いても聞き取れないものは聞き取れないし。

 さらに悪いことに、ちょっとした連絡は「何かの途中」に言われることが結構あります。ちょっと一声かけました、みたいな状況が多い。私の経験上!

 何かの途中に言われると、作業の音や意識の向かせ方?で聞き取りは上手くいきません。なので作業を止めて、また聞き返したり…と、数回であれば問題ないけれど、それが複数回になってくると「問題」として取り上げられることになることも。

 ちゃんと一回で聞き取って!と言われることになります。集中力の無さ、という評価につながってしまうのだと思います。

 そんなこんななことをたくさん経験しましたね、私。私が社会に出て思うのが、「耳ってすごく仕事に大切なんだ!」ということ。ほんと、こんなに重要な感覚器官で機能だとは思いもしませんでした…。耳、大事。

 さて、まず聴覚情報処理障害から問題に対する私の考えを書きます。こっちの方がさくっとまとめられるから!(笑)

 ではでは、聴覚情報処理障害がある場合、どうやって仕事をするか。

聴覚情報処理障害の仕事での手段

 もうこれしかないのでは?と私は思うのですが、「相手に理解してもらうこと」です。これしかないと思います…残念ながら。

 私は「聴覚情報処理障害ができるだけ問題にならないような仕事」として職業訓練所の方からおすすめされたものがあります。清掃業。めちゃくちゃ不本意で、結構「覚えてろよぉぉぉぉぉ!」となったのですが。体験はしました1週間(笑)

 仕事の上司的な方は、私の聴覚に関する症状をしっかりと伝えられていたのですが、基本口頭指示でした。「メモでもいいので文字にしてください」と言ったけれど、結局やってくれることはなかったなぁ…。有名な企業さんなんだけどね。

 事務作業も耳使わなさそう、と思ったのですが、全くもって違いました!耳ちゃんとお仕事する子じゃないと何かと終わります。何度注意を受けたことやら~まぁいっそ笑いたくなるほど注意されました。

 事務作業は問題ないのだけれど、「〇〇やっておいて」という指示は口頭。メモなんて一度も渡されませんでしたね…耳が悪いと伝えたのですが、電話もよろしく、と言われたり。

 「簡単な連絡しか来ないから」と言われまして、「レベルの問題じゃないからぁぁぁ…」と思いましたね。聴覚からの情報にレベル1も2もMAXもないのですよ。全部MAX。

 聴覚情報処理障害は、「メモをもらう」、「口頭指示は極力少なく」、「ゆっくりと明確に発音してもらう」くらいしか対策がない。だからこそ、この聴覚情報処理障害でも仕事を全うするには「理解してもらうこと」しかないと私は思います。

 ちなみに、なかなか認知度も低いし、名前を知っていても理解されることは難しいので、何度も自分のスペックを伝えることが大切。自分の感覚で基本人は動くので、「常に注意している人」じゃなければすぐ忘れ去られます(笑)

聴覚過敏の仕事での手段

 こちらの方が、まだ何とか自力でなることがあります(笑)

 「イヤーマフor耳栓を着用する」、「自分の耳が『無理!』とならない職場かどうかを見極める」。「自分が静かだと思う職場を選ぶ」。

 ですが、イヤーマフの着用などは基本的には同僚もしくは上司、とにかく仕事場で関わる方々の同意を得ることが最大の難所です。

 言ってしまえば、聴覚情報処理障害と同様、「相手に理解してもらうこと」なんですけれどね。ですが、まだ何とか音を小さくする術が世の中にはあります(笑)

 例えば、極端ですが工事現場の仕事や居酒屋、パチンコ、そういった「明らかに音が常時音としてある空間」で働くことはおすすめしません。まぁめちゃくちゃそれらの音が好きなら良いかとは思いますが。

 できるだけ音のある場所は避ける、好きな音と思う場所を選ぶ。それが仕事をやっていく上で大切なんじゃないかなぁ、と私は思います。

結論

 さくっと言います、聴覚情報処理障害も、聴覚過敏も、治りません!ストレスや精神状態によって悪化はするけれど。良くなることはありません!

 一時的な過度のストレスによる感覚過敏は別ですが、「年中無休だからぁぁぁぁ」という私のようなタイプにとって、これらが改善する日は来ません。残念だけど。

 正直色々な感覚過敏を持っている私が言いたいことは、「大多数の人とは違う感覚や体の症状、心の症状を持っていて仕事をするのなら、相手の理解なしに続けることは困難」です。聴覚にこだわらずね。

 相手が、「これは大丈夫?」という「自分とは異なる感覚の持ち主」であるという認識を常に持ってくれるのなら、割と何でもできます。

 人によるとは思うけれど、全くもって大多数の人が生活している環境で無理にするよりも、認識を持って「理解している人or理解しようとしてくれる人」がいる方が、また対処が成される方が「働きやすくなる」とは思います。

 障がいのある人が何かをするには、その障がいがどういったものなのか、どうしたら良いのか、という理解を持った人の存在なしには難しい。少なくとも、私はそう思う。

 きっと、障がいがあってもその人らしく輝ける場所はあるのです。その人が抱えている難しさを理解して、足並みをそろえて歩いてくれる人がいるのなら。理解してもらうことで、自分らしく無理をせずにやっていけると私は思います。

 合理的な配慮、という言葉を近年耳にするかと思いますが、まさにそれです。「〇〇が困難、では××という対処をしたら良い。」そんな対応がどこでも成される社会になればいいなぁ。

 今回は、聴覚情報処理障害と聴覚過敏について書きましたが、あくまで「私の経験からの私の考え」です。すべての方に当てはまるものではありません。同じ症状名を持っていても、程度や状態は異なります。私はこの症状の基準ではありません。そこのご理解をどうぞよろしくお願いします。

 そして最後に、聴覚で悩んでいる方へ!怒られても注意されても、あなたのせいじゃないし、気落ちしないで!

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