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聴覚情報処理障害とアニメ。

672回目です。φです。

ふとトムとジェリーのグッズを見ていて、自分の幼少期のテレビ事情について考えてみた。そして辿り着いたのが、私の聴覚情報処理障害が今まで気づかなかった理由。

なんとも思わぬ方向に辿り着いて、けれど妙に納得できて。トムとジェリーには感謝ですね(笑)

色々と書いていこうと思う。聴覚情報処理障害の私が好きだったアニメについて。


私はアニメをそこまで楽しんではいません。小さい頃に観ているであろう人気アニメ(例えば名探偵コナンだとか)は、siblingが観ていたから”眺め”ていました。

正直内容も覚えていないし、登場人物だってほぼ主人公以外覚えていないし、どのアニメも「一応観ていた」くらいのものです。

年齢が上がるにつれて、一般的にはドラマを観るようになるお年頃になるでしょう。私は話題についていくために、中学生の頃1つだけ観ていましたが、それを必要とする友人関係が面倒になって観なくなった。誰がかっこいいとか何とか、いまいち理解できなかったのでしょう、私には。

幼稚園だったかなぁ。それくらいのときに、母親が観ていたドラマを横から観てはいました。舞台が病院で、手術のシーンがたくさんあるものだったのですが…無性に興味があったのでしょう。今でも私は人体が好きですから(笑)

あと、歴史もの。着ている物がきれいだなぁとか、場面が昔のもので、独特で面白い、と思ったのでしょう。今でも歴史ものは好きです。人間関係があると面倒で観ないけれど(笑)

最近観ているのは語学関係、旅関係、歴史関係。これもまぁ”眺めている”状態ではありますが。

そんな私のテレビ事情。ほぼ無関心だった、と言えるでしょう。唯一記憶に残っていて、今でも再開を願うのは動物奇想天外ですね!たくさん動物を観ることができたこの番組、私の知識欲を満たし動物への愛を育みました(笑)

それはさておき、アニメ。

テレビのチャンネルを探していたとき、偶然にサザエさんに出会いました。アニメのサザエさん。愉快なサザエさん。

好奇心からしばらく観ていたのですが、会話がつかめなかった。どの声も平坦に思えて、「何を言っているんだろう?」という状態に。あれ、なんでだろう。アニメって日本語習得を目指す人が観る程、分かりやすいものじゃなかったっけ。

よく分からないや、と思って、そのままチャンネルを変えた。ポケモンでも同じことが起こって、ドラえもんでも起こった。私にはアニメがよく分からなかった。

その経験が頭をよぎって、私が記憶もあやふやなくらいの幼少期に好きだったものを振り返った。ディズニートムとジェリーピングーウサビッチ

思い出して羅列してみると、ひとつのことに気づきました。ほぼ無声アニメなんです、これらのアニメ。

ピングーはしゃべっているけれど、そのしゃべり声に意味はありません。Wikipediaの説明曰く、

登場キャラクターが特定の言語ではなく、「ピングー語」という視聴者にはわからない言語で会話しているのが特徴。

だからです。

私はアメリカで育ったので、日本でのNHKの子供向け番組アンパンマンしまじろう(?)がディズニーですね、おそらく。夢の国出身のネズ公で育ちました(笑)

私が観ていたこのアニメたちは、基本的には登場人物たちの表情やジェスチャー、雰囲気、で理解し楽しむものです。セリフがないのですから。

その結果、私は”自分が声を聴きとれていない”ことに気づかなかったんですよね。アニメ観なかったのは単純に興味がなかったから、もあるだろうし、もしかしたら「聞き取れないから面白くない」という思いがあったからかもしれません。今となっては”興味がなかったからそのまま”ですが。

そのまま育って、学校でも”周りを見たら何やるかなんとなく理解できる”スキルを磨いてしまって、自分なりに困難を飛び越えてきて、ミスが許されない”仕事”というシビアなものに出会って、発達障害、聴覚情報処理障害に気づいて。

なぜ気づかなかったのか?」の答えは、探れば探るだけ見つかるもののようです。面白いものですね。

…まぁ私の場合、大体「アメリカだったから」なんですけどね…(笑)

私が自由過ぎる
→アメリカでは「元気良くていいね!」、日本では「アメリカで育ったから自由なんだろう」。

私が集団行動をしない
→アメリカでは「本人楽しそうだから良し!」、日本では「アメリカ育ちだから」。

私がひとつのことに熱中しまくる
→アメリカでは「好きって大事!伸ばそう!」、日本では「アメリカ育ちだから…?」。

…大体アメリカのせい。ありがとうアメリカ(笑)

私が聴覚情報処理障害を知った今、子ども向きのアニメを観てみることもあります。そして「癖もなく話しているこれが分からないんだから、まぁ分からないよねぇ普段の会話なんて」と思うわけです。すごく聞き取りにくい声ってアニメにはないでしょうし。視聴者に優しい声だと私は勝手に思っています。

人によって異なるけれど、私とアニメの関係から聴覚情報処理障害につながるものがあるとは思いませんでした。好きなアニメは会話を必要としなかった。内容は目で理解する。それは私の得意分野だともいえるでしょう。

このnoteを読んでいる方は、もしかしたら聴覚情報処理に悩む方かもしれません。今、結構難しい時期ですよね。私はマスク越しの声が聴こえなくて、口の動きも読めなくて、色々と支障をきたしています。小声が推奨されているような雰囲気もあるしね。それで外出が億劫になっていたりもする。

さて、今日はアニメと聴覚情報処理障害、ということについて私の経験を書いてみました。同じような経験の人が、いるかもしれませんね。どうだろう。

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