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「池上彰のこれが「世界のルール」だ!」を読んで。

694回目です。φです。

連日の外出に少々疲れたようで、昨日は読書日和になりました。働く準備のラスト1歩前にして、なんだか体調ぐったぐたです。私らしい(笑)

ストレスもあるんだろうなぁと色々対処してはいますが、難しいですよね、ストレス。急になくなるわけでもないし。上手く付き合っていかないといけない。

さて、没頭するために読書しまして、世界情勢を見るための知識を得ようと企みました。

今回はこれを読みました~「池上彰のこれが「世界のルール」だ!」。

2015年の本なので、6年前。インタビューされている方はなんと菅官房長官でした。官房長官かぁ。私には未だにそっちのイメージの方が強い。

後藤健二さんや湯川遥菜さんのお話もでてきて、あれからそんなに時間が経ったのか、と思います。解決されていない、紛争の続く地域の平穏な時間はいつ来るのでしょうか。

アフガニスタンについても書かれていて、まだ中村哲さんもご存命だったのですね。ソ連にアメリカ、ふたつの大国が踏んだ地の終着点はどこなのでしょう。

イスラムの問題についても基本的なことから書かれていて、池上さんの本を読んで覚えたことを復習しているような具合に、改めて理解しました。「こんな感じでこうなったよね?」というあやふやなものが、理論的になった感じ。説明できるかと言われると、まぁそれは別問題ですが(笑)

ジャーナリストの本を読んでいると、日本でのニュースでは世界についていけないということを感じさせられます。「そんなことだったなんて!」と思うことだらけ。

イスラム過激派に関しても、根本的なことからの説明はあまりない。私自身、流れてくるニュースでは耳にしなかったものが多いと思います。なぜ彼らは戦闘を続けるのか、とか。なぜあの地域では紛争が終わらないのか、とかね。

お隣との関係についても、色々と考えさせられる。中国にロシアに。どうして常に他国の国境を超えるのか、とか。…改めて、日本ってなかなか愉快な場所に浮かんでいますよね。同じ島国でも、イギリスとはまた違ったものだと思います。

この国々に加え、韓国とも日本は色々ありますね。彼らの提供するものには興味を持ちつつも、国全体としてはシビアな目で見ている方も多いのではないでしょうか。

これとこれは別、と思っているのかもしれませんが、私としては嫌韓の統計がでている一方で(統計元を信頼するという前提であれば)、K-POPやコスメについては人気がある辺り、なぞな感じです。年代によっても異なるのでしょうね。どの国でもあるものだと私は思います。

彼らとの関係を感情的に見ず、歴史を遡り、関係性を知り、問題を多角的に見。そうすることで、新しい一歩があるかもしれない。そう思います。本では中国と韓国の関係も触れられていて、「そういうことかー」と思うことがたくさん。

私の個人的な意見ですが、日本は世界の歴史を、ある程度日本の歴史から引いた目線で習うそうです。日本に関わっていない国の歴史も習うし、日本が関わっていない戦争や条約を習う。…と池上さんの本で私は知りました。どうでしょうか。私は世界史を先行していなくて、自分で本や番組、また教科書を読んでいるため詳しくはないのですが…。

そういった日本での世界史の習い方とは違い、韓国や中国では自国を軸に習うのだとか。ロシアもだったかな?

だからこそ、絶対的な正義は自国。物語の主人公は自国の偉人たちなのです。愛国心は持てそうだけれど、世界を見るときにはどう働くものでしょうね。良い面もあれば悪い面もあるのでしょう。

「日本の教育は良いね!」というニュアンスになりそうですが、正直私は日本の教育が優れているとは思えません。指導者によって異なる教え方をするのでしょうけれど、最近では近現代の世界史と日本史を一本化するとかなんとかの噂もあるようで。

歴史総合、になるのだそう。私がそれを知って、考えるきっかけになったTweetはこちら。

この本を読んでいて思ったのは、さらっと触れるだけじゃ世界についていけません。ちょっとしたニュースにすら。近代、特に第一次世界大戦以降は各国のことを知っておかないと現在の問題を理解するのは難しい。戦争は過去のものじゃなくて、今でも第二次世界大戦や冷戦の影響は続いているのだとひしひしと感じます。

私は世界史を取らなかった。けれど今になって必要な学問だと痛感する。だからこそ今学んでいるわけだけどね。今の方が適した時期だと思って、楽しく学んでいます。楽しく危機感を抱きながら(笑)

しかしながら、学生時代とは忙しいもの。勉強よりも優先したいものもあるし、学生だったらまだ”なぜ学ぶのか”という問いも抱きにくい。「勉強嫌だー!」の方が多いのではないでしょうか。

勉強の先を見渡せる教育をしてほしいものですが、先生方もお忙しい。難しい問題ですね。せめて家庭や近くの大人が、学ぶということの楽しさやメリット、必要性を伝えられるようになりたいものです。

まぁ私は「どうして勉強するの?」に対して熱く語り過ぎたせいで、ドン引きされるという結果になりましたが。楽しいよ勉強!
語学をすれば世界が広がるし原書で読めるものも増えるし、
歴史を学べばどこかに行っただけで何があった場所かを知って楽しめるし、
リベラル・アーツや一般教養を学べばひとつのことでたくさんの暗示を知ることもできるし、楽しいことだらけですよ!!

私は数学とか算数苦手ですが、それでも統計学は日常生活で役に立つしデータに騙されにくくなる。簡単な計算は何かと助けてくれるし、数学的証明は論理的に話すために役に立つ。

役に立たない学問はないのです。苦手なものはあっても、苦手だからと言って不要だと思わないでほしいな、と思います。

さて、話は脱線しましたが、タイトル通り、世界のルールを知るためには適切な本で、内容として紹介されている通り”平和は終わった!「イスラム国」からピケティ「資本」まで、大困難の時代に必要な50の知識。日本とあなたを守り鍛える情報の数々!」”が書かれてあります。

2時間もあれば読み終わる本ですし、ぜひぜひご覧あれ~。

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