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痛覚ってなんだろう。

 535回目です。φです。

 台風、すごい方向に向かって帰っていきましたね。安心しました。ありがとう台風。今度からもそのやり方でよろしくお願いしたい。

 まぁ台風によって気圧が落ちていて、「気象病」に苦しめられた方々もいらっしゃるとは思いますが…低気圧だから不調ってちゃんと認識されているんですよ!

 私は痛みは感じないようですが、それでも不調にはなります。関節がばっきばき音を奏でてくれます。関節炎なのでしょうかね。元から関節は形成不全で、音を担当医に聴いてもらうとめちゃくちゃ顔をしかめられました。そんなにしかめなくてもー!と言いたくなるくらい(笑)

 座る動作でパキパキ。椅子から立ち上がる動作でパキパキ。歩くたびにバキバキ。もはややりたい放題してます私の関節。ちょっとは遠慮してほしいものです。

 その音を聴きながら昨晩椅子から立ったわけですが、それからの脚が動かなかったんですよねー!「あ、これ動かしたら外れるとかそういう系の」と閃いた☆と私の頭はさえていました。

 しかしながら動かないとどうしようもない。奇妙な動きのまま歩いていたのですが、ベッドに入っても脚が妙な方向にしか動かない。大変でした!結局眠れず…。

 時間だけたっくさんあったので、少し考えることにしました。無痛症であることについて。

 私は先天性無痛無汗症です。痛みはないっぽい。感じているのかなぁと思うときはあるけれど、よく分かりません。多分感じていないのだと思う。…多分。わぉ多分の多用。

 私にとって、怪我や炎症は「不便になる」という認識だけです。「面倒だなぁ」「嫌だなぁ」という気持ちはあります。不便にはなるから。

 脚だってそう。私と同じ状態の関節を持っている方は、痛みで眠れないこともあるそう。色々なイベントに楽しそうに参加していたのですが、関節が悪くなってしまい、彼女はすっかりイベントに行くことはなくなってしまったようです。全く会わないなぁ。元気にしているといいのだけれど。

 他にも、同時期に同じ病気にかかった友人がいました。毎日泣いていたそう。私は「あー不便!」で、不便さを感じつつも日常生活を送っていました。治るのは私の方が遅かったのだけども。

 誰かが泣くほど痛いものでも、私にとっては「不便」としか認識されないんだろうなぁ。そんな私にとっても、ネガティブな印象はあります。痛みという存在に対しては。

 先日はうっかり指を入れてしまって、缶詰のふちで皮膚を切ってしまいました。ふと指を見たら血が出ていて、「あ、切った」と思った。止血しても思いのほか深く切ってしまったようで、血はなかなか止まらない。

 そんな状態の指を見ながら、「人間血液は回っているものねー止まらないよねー…循環って面白い!」と観察してました。飽きてきた頃になって、「血が出てるから痛いんだろうなぁこの指」と他人事のように思った。血が出てますね、痛いんでしょうね。そんなレベルの処理。

 時々、自分ってなんなんだろう。と思う。無痛症を調べるとき、神経系の検査をやりました。針筋電図検査だったっけ。「痛いよ!」と言われましたが、すぐに「あ、分からないんだった!」とおちゃめな担当医から言われました。彼のおちゃめっぷり、私は好きです(笑)

 その検査では、ちゃーんと筋肉は動いていて、神経には異常がないと分かった。一部の神経だけども。まぁ脳の処理の問題なんだろうなぁと私は思っています。

 たった一部、脳の一部が違うだけで人にとって大切な痛覚がない。不思議だし、私には届かなくても、実際には痛みの要因は発生しているということも不思議。きっと痛いんだろうなぁ。シグナルが届いていないんだろうな、体は痛いって思っているのかな。いや体と脳は一緒だけど。一緒だけど、感覚は共有していない。

 痛くないなんておかしい、と言われ続けていますが、まぁ実際おかしいのかもしれない。処理されていないのだから。ふむ、と言われるたびに思います。なんだろうね、一体。

 痛みは感覚です。何かしらの刺激が一定の値を超えたら、刺激は痛覚にカウントされる。それは脳が処理しているのか、反射的に体で感じるのか。感じるために脳が必要なのだとは思うけれど、原理をある程度理解していても不思議。人間とはよくできているものです。

 まぁ私じゃなくても、ものすごーくアドレナリンが大量に発生している最中は痛みを感じないそうですね。あとになって気づいて痛みを感じるらしい。そうなると、脳によって痛みはコントロールされているのだと簡単に証明できるのだけども。

 簡単に説明できる。けれどもなんだか不思議。人間の感覚って面白いですね。ほんと。

 ちょっとした瞬間になんだかズレがあって、関係なさそうな場面でも無痛症は影響する。感覚って色々な場面で重要になるんですよね、意外に。

 人間って不思議だなぁ。私がそうつぶやくと「いや一番不思議な人間はあなただと思う」とつっこまれるのですが、不思議な存在っぽい私でも不思議なことに囲まれているのです。面白いことも増えるから、良い面もあるのだけれども(笑)

 改めて自分の難病を考えてみて、急に不思議に思った。これからもきっと、そんな時期がたびたびやってくるのだろうなぁ。

 痛覚がないって不思議ですね。私が言うのもあれですが(笑)

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