池上さんと前田さんから_何を学ぶか

池上彰さん×前田裕二さんの対談からの学び

先日、「深層NEWS」という深夜の情報番組でこのような対談が行われていました。

「池上彰×前田裕二 令和時代の“学び方”」

「学び方」というくらいなので、2人が忙しい中でどう学んでいるのか、そして、これからどう学んでいくのか?が番組の論点だったと思います。

今回はここから学んだことをまとめておきます。長いです。

※有料設定してますが無料です。

なぜこの2人のキャスティングだったのか

まず、番組サイドの視点に立ってみて、なぜこの2人がキャスティングされたのだろう?と考えてみました。

理由はおそらく3つあって、

1)インプットの量が2人とも常人の数倍〜数十倍
2)幅広い視聴者が獲得できる(池上さん68歳、前田さん31歳)
3)視聴者がわかりやすいコンテンツになるのが見えている

粒度粗いのはご愛嬌として欲しいのですが、やらしい話、深夜枠だけど「数字」が計算できるんだろうと思いました。

・コンテンツとしてクオリティが保証されているようなもの
・しかも、ターゲットが広い

であれば、この2人をキャスティングしたのは必然ですらあったのかなと思います。

詳細をみていきます。

1は言うまでもないですよね。池上さんはざっくり言うと「ニュースをわかりやすく解説する」のが仕事なので、そのためのインプットは尋常でない。

前田さんは、日常のありとあらゆることを「情報化」し、自分の問題意識や課題の解決に活かしています。

そのためのメソッドが「メモの魔力」にまとめられています。

コンテンツへのエビデンスとしては申し分ありません。

そして、2人の年齢を考えると、「若手」から「ベテラン」までが対象者として囲い込めます。テレビ的には対象者が広がるので、視聴率に貢献しそうですが、視聴者視点で見れば、学ぶのに年齢を言い訳にすることができなくなるような気がしてきます。

で、最後、見ればわかりますが、2人とも恐ろしく伝えるのがうまい。

伝えるだけでなく、相手から引き出すのも上手いから、コンテンツとしてのクオリティがめちゃくちゃ高い。

番組サイド、これ2人にほぼ丸投げしてる感じすらしますが、それで恐ろしいまでに成立しているし、むしろ変な編集加えられるよりよっぽどよかったです。

自分が学んだこと

約50分間の対談でしたが、個人的には、それこそ学びが多い内容でした。

総じて、「努力」が「楽しむ」に転化するまで行動を継続していく、そのためには「楽しむためには?」という問いを常に自分に投げかけて、自分のやるべきことをやる、ということだと思いました。

点での学びももちろん多く、数ある中から僕が学んだことをまとめると、3つです。

1)アウトプット前提のインプット

まず、インプットへの覚悟が違いました。

アウトプットとのセットが前提にあって、そのルールを崩さない。

これをやっていると、インプットの質が上がっていくんですよね。

なぜなら、アウトプットするということは、相手にわかってもらう必要がある。そうすると、インプットすることを自分が説明できないといけないからです。しかも、「伝える」ではなく「伝わる」を目指すのですから、インプットすることへの理解も深くする必要があります。

加えて、アウトプットをすればフィードバックを得られるので、それによってまたインプットに繋がっていくので、上昇しかしていかない。

そのためにどうするのかというと、池上さんは新聞チェックの仕方のくだりで2つの問いを持っていると言ってましたね。

1)一般の読者がわからないことは何か?
2)それは、どうすればわかりやすくなるか?

自分も身に付けたい習慣であり、今やっているメモ魔もアウトプット前提での書き方にかえるために問いを作り、毎日の発信に繋げていくことにしました。

2)「無知の知」の実践=知への熱

次に、「無知の知」という有名な言葉を、言葉での理解だけでなく「体現」しているのがすごいと思ったのです。

池上さんがおっしゃっていたのは「知る」ことで、知らないことがわかるから、謙虚になれるし、また知りたくなると言ってました。

「自分が知らない」という前提に立つことで、インプットへのあくなき執念を持ち続けることができているのかなと思います。

また、「真実など神のみぞ知る」という話もありましたが、事実を積み上げ思考することしかできない以上、より確からしいことを追求するには、「知らない。だから知りたい」がモチベーションになっているのだとも思いました。

これは言い換えると、「知への熱量」であり、さらに言えば、「成長への熱量」でもあるよなと思って聞いていました。

知ったことは徹底してアウトプットしていき、知らない領域をさらにインプットしていく繰り返しが重要ということだと思います。

3)具体的なトレーニング方法3つ

そして、最後に具体的なトレーニングです。

2人がやってきたことや現在やっていることが紹介されていました。

印象的だったのはやっぱり3つで、

1)池上さん:電車内実況中継トレーニング
2)前田さん:領域特化の量をこなす
3)前田さん:同僚に強制的に説明する

1は、電車で目に見えることを心の中で実況するというシンプルなもの。

「今、この瞬間に生中継しろと言われたらどう伝えるか?」という問いを持ってやっていたそうです。

これをやるためには目に見えている現象を具に観察することが大事だし、想像力と洞察力も鍛えられます。

これは、メモの魔力を実践するのであれば、「ありとあらゆる日常を抽象化する」のに役立ちそうです。前田さんもそう思ったようで、ここはメモってましたね。

というわけで、やる。

2つめは、前田さんが実践していること。

仮想通貨なら仮想通貨、AIならAIと領域を決めて、10冊20冊と読みまくると。

そうすると、およそその領域の抽象化された構造が見えてくるとのことでした。それぞれの本では紐づいている具体例が違うだけということにも気づくので、全体像の理解が進み、結果として速読効果もあるようです。

はい、やる。

3つ目も前田さん。と言っても、これは過去の話です。

毎日1冊本を読むことを実践するために、隣の同僚に読んだ本を3分で説明するから聞けと強制していたそうです笑

その同僚もめちゃくちゃ勉強になってたんじゃ?と思いますが、こうした強制力を働かせることで、インプットとアウトプットが習慣化できたそうな。

心理的なハードルがなかなか高いですが、確かにやる価値がありそうです。

やってみよう。

まとめ

長くなってしまいましたが、これ以外にも役にたつ内容がたくさんありました。

見逃したかたはこちらから。

池上彰×前田裕二 令和時代の“学び方” #日テレNEWS24 #日テレ #ntv http://www.news24.jp/articles/2019/05/03/07432815.html

ぜひ、「池上さんすげー、前田さん素敵」で終わらずに、この2人に肉薄するべく、自身の学びの仕方に活かすことを考えたいところ。

まずは、このnoteやブログでのアウトプットを前提としたインプットに切り替えて、日々のメモを進化させていきます。

ということで、その第1弾でした。

池上さんの本も、読んでいきたいと思います。


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