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ノルウェー来てみて三ヶ月

そろそろ三ヶ月も経ってきた。
だんだん暗くなって来て冬が近づいてきた。

PhDのWelcome Mtgとは

ノルウェーPhDの特徴として、開始三ヶ月目に部署の責任者、研究者、スーパーバイザー、PhDで話し合う。
これと、midterm evaluation (中間評価), defenseの三つが主な行事になる。
いずれもしっかり計画通りPhDを取得できるかの確認。
30分くらいの確認作業だった。
特に僕も困っていることもなく、主張したいこともなかったのであっさりと終わった。

PhD後に日本に帰りたい?

Welcome Mtgの最後に部署の責任者から質問があった。
PhDが終わったら日本に戻りたいか?
直ぐに回答してしまった。
いや帰るつもりは一切ない。
だからと言って、トロンハイムに、ノルウェーに今後も居続けるかは不明。
しかし、日本に帰国するのは家族関係でどうしてもしょうがない時か、こちらで一切ポジションが取れなかった時だろうと思う。
一方で、もしノルウェー人のパートナーが出来たら、もう決まりだなとか思っている。

日本で働く自信がないんだ

日本も広いから色々な職場があって人間関係があるとは思う。
当時いた医局とは今も仲が良いし、素敵な職場環境だったし多くのことを学ばせてもらった。
でも、あの労働量と賃金ではちょっと自分は難しいと思った。
研究も然り。
こちらの仕事に慣れて来てしまい、もはや16時以降や週末に何をするかで頭がいっぱいになっている生活から日本に戻れない。
沢山面倒を見てもらって成長させてもらったのは事実だけれど、別に婚約者がいるわけでも絶対に戻らないといけない医局があるわけでもない。
自由だからこそ、日本を選択しにくい。
そういう意味で頭脳流出というか人材流出を促進させているのも日本の環境であることは知ってもらいたい。

更に明らかになる日本の劣化

新たに40兆円赤字国債をするとか、年金受給年齢の引き上げとか。
まあどこの国だって問題はあるんだけれど、化けの皮が剥がれて来た感じがする。
円安だって、果たして日銀総裁が変わってアメリカの金利が低くなっても修正が効くのだろうか。
経済はよくわからないけど、結果国力低下じゃないの。
日本円を使わなくて良いからすごく助かっているが、これが使わざるをえない状況なら泣けてしまう。

問題は就職先が卒後にあるか

これが一番の問題。
ノルウェー語を頑張るしかなさそう。
医師免許もこっちで取ろうかと思ってきた。
柄でもないけど、救急をやってみようかしらノルウェーで。
ただ、疫学出身のPhDで卒後職業がないという話は聞いたことがない。
最初のWelcome Mtgに戻る。
日本に帰りたくないと答えた後、なんとなく皆んなが笑顔だった。
そして、積極的にどうやったら医師免許を取れるかとかそういう話になった。
前例があるから、なんとなくやりやすいんだけど。

ポスドク後の話が出てきた

スーパーバイザーがMtgから帰る時、少し話した。
彼女から言われたのは、色々質問されている項目を今回のPhDでは使うつもりはないので安心しろと。
ただ、ポスドクのテーマにしてもいいんじゃないかと言われた。
PhD中に4本目の論文として書いても良いよと。
ただし、PhD中に掲載させてしまうと良くないかもと言われた。
なぜかというとポスドク中に通した論文数で教授職につけるかが変わってくるからだそう。
むっちゃ将来の話だけれど、そこまで期待されているのはとても嬉しい。

まだまだ短いけど結論は出た

日本で臨床をすることはないと思う。
ノルウェーか他の国でむっちゃ頑張って臨床するのはありえそう。
全然ノルウェーに残るかはわからない。
なんとなーく超ながーい付き合いになりそうな友人も数人出来てきたから、多分三年後にはhomeになっていると思われるTrondheim。
日本も悪い国じゃないと思うけど、ごめん、僕には合わなかった。




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