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山椒一味
2020年4月26日 22:54
文系と理系が学問として最初に枝分かれするのはおかしな話だと昔から思っていた。これは、私が全く数学ができない故の屁理屈であり、言い訳でもあるのだが……。高校の時には文系と理系が分けられて、学ぶ学問がそれぞれに決められる。とにかく私はいわゆる文系科目がとても得意だった。それらの科目は自分で言うのもなんだが、いつも優秀だった。理系科目はと言うと本当に散々だった。赤点ギリギリもいいところだ。特に数学。
2020年4月20日 00:35
死をポケットに入れて、というのはブコウスキーの本のタイトルですが、私は最近、短歌をポケットに入れてます。なにしろ死や言葉は、いくら持ってても荷物になりませんからね。こんなご時世なんで、「人はなぜ出かけるのか」というのを意味もなく考えたりしています。理由のひとつは、変化する風景を見たいからかなと。脳っていうのは莫大なエネルギーがかかる、かなり非効率的コンピューター。コストがかかりまくってしんどい
2020年4月13日 00:22
村上春樹の小説を読むと「なんだかんだで面白くてムカつく」と思う。これまでにあなたは村上春樹の小説を読んだことがありますか。「なんか今更ベタやし」とか言わないで、もし読んだことがないなら、ちょっと読んでみてもいい、かも。私にとって村上春樹の小説は、初めて付き合った恋人みたいな感じだ。別れてからいろいろな人生経験して、もっといい男とも付き合ったし、人間的深みもちょっと身につけて大人になったけど、ふ
2020年4月4日 20:57
「痛い」という言葉では足りない、とよく思う。痛みというのは種類が多い。地獄ぐらい多い。まず、外傷的痛みもあれば精神的痛みもある。その時点で、同じ「痛い」で片付けるのはどうかと思う。ズキズキ、チクチク、ヒリヒリ。こんな言葉を先頭につけて表現するにも限界がある。『燃えるスカートの少女』は痛い小説だ。読んでいて感じる、残酷でひどくさびしく、冷静ながらも繊細で優しいこの痛みを「痛い」だけで表現した