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Saint William’s Cathedral、Laoag、セント・ウィリアム大聖堂、ラオアグ、フィリピン

フィリピンのルソン島北西部、北イロコス州(Ilocos Norte)の州都ラオアグ(Laoag)にあるSaint William’s Cathedral、セント・ウィリアム大聖堂やラオアグ教会とも呼ばれるようです。ラオアグはマニラから飛行機で1時間程の距離にあり、人口は約10万人程度。同市からトライシクルで約30分程度の場所に世界遺産に登録されているパオアイ教会もあります。

16世紀後半にアウグスティノ会によって建立され、他の教会同様、火事の被害や19世紀後半には戦火に巻き込まれたり、教会の所有権も争われたそうです。現在の会堂の建築時期は17世紀頃とされており、20世紀に入りいろいろと修復されているようです。スタイルはItalian Renaissance。この教会は12世紀のWilliam of Malevalに捧げられており、William of Malevalについてはわかっていない点もあるようですが、アウグスティノ会系の信徒団(Hermits of Saint William)を創始し、13世紀に列福されたようです。晩年はイタリアにいたようですので、何らかのつながりがあるのでしょうか。

外壁は白く、会堂入り口上部に像が設置されています。

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教会の内部。細長く、柱が無くすっきりしています。壁は白、天井は青色となっており、明るいです。また、照明は赤いチェーンで吊り下げられており、アクセントのようにもなっています。照明は中華風にも見えます。

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聖壇も天井と同様、青色をバックに白と金色で飾られ美しい。中心には、イエスやマリアの聖像ではなく、聖ウィリアムの像が設置されています。

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会堂後方。壁画やステンドグラスといった装飾は少ないですが、明るく居心地がよさそうな会堂です。

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会堂の入り口。小さな扉がくりぬかれていて、下の部分が開いている状態。

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再度、会堂正面。フィリピンではあまり見ない建築様式。イタリア風といわれるとそのような雰囲気も感じます。

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この教会の近くには、Sinking Bell Towerと呼ばれる有名な鐘楼、ベルタワーがあります。18世紀に建てられ、高さは90メートルもあるそうです。スタイルはEarthquake Barouque。名前の通り塔の重みで少しづづ沈下しているそうです。こちらは修復がされていないようで、長い間風雨をしのいできたことが伺えます。傷みもそのままで荒々しい。

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レンガが崩れかかり、大丈夫なのでしょうか。

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巨大なベルタワーです。

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前日にラオアグに到着した際に見た夕刻のベルタワー。夕日に照らされ、日常の人や車が行きかう中に悠然とそびえるタワーが美しいです。

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2018年3月訪問。

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