私の先輩の話をしようか。(毎日note181日目)
唐突に思い出す、初めて出来た先輩のこと、
先輩、といっても入社のタイミングが一緒なので、半分同期みたいなもん。
中途入社で入ってきて、2つか3つ上。
前職は塾の先生をしていた人だったので、説明だったり教えるのがめちゃめちゃ上手かった。
彼女と会ったのは、勤務を始めてから2週間経った頃。
ちょうど、新卒入社した(ほぼ)同期たちが、新入社員研修を終え、それぞれの配属へ行く時期。
ちょうどそのタイミングで、東北管内の全社員が集まる会議が開催された。
その会議を主催する部署に私はいたので、土曜日にもかかわらず、当日の朝は事務所に招集されていた。
そこに少し遅れてやって来たのが彼女だった。
その日以降、それぞれOJTの先輩の元で業務を教わり、互いに切磋琢磨しながら日々を過ごした。
*
提携している施設の「見学会」、という名の食事会にも一緒に行ったし、全国から人が集まったイベントで、2人で駐車場整理の仕事もした。
ある年の管内全社員会議では、一緒に前乗りをして美味しいご飯を味わったこともあったなあ。
半期に一度あった事業進捗の会議に向け、私が資料作成に追われまくってた時は、「いいよー私やる!」と、仕事を一部肩代わりしてくれた事もあった。
もちろん、その逆も然り。
*
上に兄や姉が居ない、生粋の長女だったので、周りに年齢の近い年上の人がいるというだけで、なんだかとても嬉しかった。
姉のように慕っていたし、それと同時に、社会人のとしての立ち振る舞いは、彼女をお手本にしていた。
偶然にも、私たちは誕生日が前後だったので、お互いにちょっとしたお祝いをしたこともあった。
というものの、業務外で彼女と食事に行ったりどこかに行ったり、といった記憶はほぼない。
彼女自身が「職場の人とは、極力業務外では関わらない」といったタイプだったからだ。
私たちが入社した年の歓迎会、彼女が社員会の幹事だった年の歓迎会と懇親会のボーリング大会、入社したばかりの後輩と3人で食事に行ったとか、たぶんそのぐらい。
私たちが退職する3月に、コロナ禍をなんとかくぐり抜け開催できた送別会にも、彼女は出席しなかった。
退職前、最後にあったのはいつだろう?というレベル。
コロナの影響で間引き出社をしていた上に、退職に伴う有給消化もお互い進めていたので、なかなか出社のタイミングが合わなかった。
最終出社日の直前に一度会うタイミングがあったのだが、当時私が副業で働いていたコンビニで陽性者が出て、大事をとって休むこととなり、ちゃんと挨拶も出来ずに退職してしまった。
退職して以降、彼女とは一度も連絡を取っていない。
あの後、どうやら県外に引っ越したらしく、結婚し、子供も生まれているようだ。
LINEはまだ繋がっているので、アイコンで何となくその様子がわかる。
ふと、彼女のことを思い出し、「お久しぶりです!元気でしたか?会いたいです!」と連絡をしたいのだが、彼女自身が「職場の人と必要以上に関わらない」人だったので、迷惑にならないだろうか?と躊躇ってしまう。
そんな、私の先輩の話。
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