川名 紀義

noteには病気のこととか日常とか気ままに。2023年パーキンソン症候群と診断。 デザ…

川名 紀義

noteには病気のこととか日常とか気ままに。2023年パーキンソン症候群と診断。 デザインディレクター/情報設計・編集。株式会社ピージー代表取締役。医療情報専門のデザイン+クリエイティブコンサルティング。他にIT会社取締役、教室経営、TシャツブランドSIGNS OF LIFE™

最近の記事

子供は不思議

小さい子は素直だ。 娘(4)の送り迎えに保育園に行くと、僕の杖をつく歩き方を見て、笑って真似する子ども、おじいちゃんみたいという子ども、どうして杖ついてるの?と素直に聞く子ども、色々といる。 一応傷つく人もいるかもしれないから、「病気なんだよ」と笑顔で伝えている。 でも、うちの娘は「なぜ」とか「どうして」とか一度も聞いてこない。 僕が、娘の友達に笑われているのも黙って見ていた。 「パパの歩き方が変になって気にならないの?」と何度か聞いたが、何も答えない。 手のかか

    • 手を握る娘(4)

      最近、左手が震えていると、娘(4)が面白いものを見つけたようにニコニコして、「パパ、震えてるよ」と握ってくれる。 一緒に歩くとペースを落としてくれたり、むしろ私の手を引くような仕草をみせたり、気を使わせているようだ。

      • 子供を大人の型にはめないこと

        うちの娘(4)そっくりということで家族の間で見解が一致し、奈良美智さんのポスター買う。 娘は、手強い。 息子(11)が大人しかった分なのか、娘は手強い。何度ダメと言っても本は破くし、おもちゃは壊すし、やってはいけないことをやってのける。 ムズムズしたら、我慢できないのだろうか。コントロールには程遠い。 奈良さんの描く作品には、子供の訳分からなさとか、大人に掴みきれないところとか、謎めいた神秘的なところとか、そして確かにある種の悲しみとか孤独とか、良く表現されていると感

        • 杖を持つ

          最近、杖を手に入れました。 ドイツ製の安物です。 ジストニアの症状が強く、ちょっと歩くのが大変です。 杖というのはひとつの記号ですね。 杖があると電車で、若者だけでなく年長の方まで席を譲ってくれます。 世の中捨てたもんじゃないなと思います。 マタニティマークとかヘルプマークより機能するかも。 ちなみにエスカレーターは右側が空いてたら遠慮なく立ちます。 杖を持つと、杖を持っている人が気になりますね。 若いのに杖をついている人も結構いる。 先日明らかに長すぎる杖を2本竹馬

        子供は不思議

          人がうさぎに及ばないこと

          目つきの悪いうちのうさぎ。 「犬の嗅覚は人間より1万倍鋭い」って、さっき子供たちが見てるEテレアニメで喋っているのを聴きながら、うさぎのケージを掃除していた。 うさぎの嗅覚も犬ほどでは無いが、人間よりずっと鋭いらしい。 去年、味覚が全く無くなったことがあって。 うさぎのではなく、私の。 ちょうどその日に鰻を食べたんだけど、鼻が詰まってとかのレベルではなく、本当に何も味がしなくてびっくりした。 そういや症状に味覚障害ってあったなと。 子供の手前黙って食べていたが、味

          人がうさぎに及ばないこと

          私がパーキンソン症候群となった件

          字面に沿って「広く告白する」私自身の広告です。 ここ数年は無気力感に悩まされてきたのですが、昨年の初めより「足の筋肉がこわばる」「左手が震える」などの症状が出て、メンタルクリニックで紹介された大学病院で精密検査を受けた結果、パーキンソン症候群と診断されました。 パーキンソン症候群は脳内のドーパミンが少なくなるパーキンソン病のような症状をきたす疾患の総称です。 ぷるぷる震えたり、年月をかけて徐々に体が動かせなくなる症状で、はっきりと判明するとパーキンソン「病」である場合が

          私がパーキンソン症候群となった件

          AIの時代のライフスタイルを提案するTシャツブランド『SIGNS OF LIFE™』

          SIGNS OF LIFE™はTシャツを通して、考え方や物の見方を少し変えるきっかけになったり、生命や人生の輝きを表現することで、前向きで楽しい気持ちになってもらいたいブランドです。 デザイナーである私は今まで、医療情報のデザインに20年近く携わってきました。医療情報というのは、まさに人間が集めた人間自身の為の「生命の情報」です。 複雑な専門家が扱うその情報を多くの人に伝わる形にする作業、ときにはシンボライズであったり、記号化であったり、レイアウトのような情報の整理であっ

          AIの時代のライフスタイルを提案するTシャツブランド『SIGNS OF LIFE™』

          医療分野におけるデザインディレクター

          私は自身の肩書きを「医療分野におけるデザインディレクター」としております。医療やヘルスケア分野の課題解決は、世界的にはクリエイティブやテクノロジーの最前線ですが、それでも肩書きとしては珍しいかもしれません。 デザインの思考法を基盤として、印刷物とウェブ、動画、ライティングなどを通した複合的なコミュニケーションやプロモーションプランニングをしております。 医療分野において必要とされる情報の構築や整理を、クリエイティブコンサルティングとしてご提案し、ロゴマークやビジュアルアイ

          医療分野におけるデザインディレクター