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文学フリマに行ってきた

今週の11月23日(火・祝)に、流通センターにて開催された「第三十三回文学フリマ東京」。

今回が初参戦だったのだが、そもそもなんで行くことになったのか。

きっかけ

行きつけの、と言うにはおこがましいくらいの、お気に入りのお店がある。
そのお店の棚に、かわいらしいマッチ箱が置いてあった。
マッチ箱なのだが、見た目は小さな文庫本だった。

どこで買われたのですか、と尋ねると、文学フリマで買ったのだと教えていただいた。

こんなに素敵なものが売られている会があるのなら行くしかない、という訳だ。

まずはフリーペーパー

まずはフリーペーパーの方々と数枚のお名刺。
今回は初だったこともあり、びびりながらうろうろしていたらこんなにいただいてしまい大変恐縮でした…!
(特にbooknextさんとしまや出版さんの大盤振る舞いっぷりがすごかった)

中でもお気に入りはbooknextさんにいただいた用紙見本帳

まず表紙がさらさらなんです!

マットPP?わからん。でも好きなやつ。

こちらも伝わってほしいこのラメ感

他にもかわいい紙とか上質紙とかエンボス?とかレザック?とか、触りがいがある紙もたくさんで大変ほくほくしました!ありがとうございます!

そしてしまや出版さんのガイドブック。
本によって紙が違うということで、ラメ盛りもりのをいただいてきました。

中身も紙とフォントのサンプルがあって、最近コントラストとか行高とかUDフォントとかをちらほらやったばかりだったので大変興味深かったです。

それと、一人用ナレーション台本一人用声劇台本というものをいただいたのですが(写真右上のピンクとクリームの紙)発想が楽しくて良かったです!
ちゃんと音読しました。めちゃくちゃ滑舌悪かったから鍛えたい。

あと今回は見送ってしまったのですが、亀甲縛りされていた本があって、どうやって読むのかなとか、飾っておくだけでもおもしろそうとかでめちゃくちゃ気になりました。

それといか文庫さんの栗の本とか、1冊ずつ紐で綴じたらしい社員旅行の本も素敵ですてきでやっぱり買えばよかったかも。

そしてフリーペーパー読んでみて、写真の右下にもある「賢治」という本、見た目がほんとに売ってる文庫本みたいで好きだったのだけど、本文もおもしろそうなので心のカートに入れました。

続いて戦利品

左上からまずは①柳沼雄太さんと鳥野みるめさんの「ひびをおくる」。

右にいって②草群鶏さんの「魔法使いの弟子」。
こちら最後の1冊を運良くゲットできました。

下は草群さんのフリーペーパー。

そして左下が③うさぎのあなぐらさんの「豆本」と④NAZO STOREさんの「NAZO CIGARETTES(Marurobo)」。

タバコはねこちゃんの柄と悩みましたがせっかくなのでタバコ感満点の方にしました。


今回は以上の4点を購入しました!

ひびをおくると魔法使いの弟子はまだ読めていないので、また後日。

ひびをおくるの感想はこちら


豆本

という訳で③の豆本ちゃんです!

わあかわいい!

ぐるっと見ていて一目惚れして1番最初に買いました。
残念ながら製作者さんは離席されていたのですが、後でなくなっても悲しいので。

他にも赤とクリーム色がありました。

表紙はこれは紙じゃなくて手触りの良い布?皮…?のようなものでまたそこが良いです。

頭(天ですね)と

おしり(地です)にもちゃんと花ぎれがついていて(またこれがちょっとクリスマスカラーみたいでかわいい)しおりも本物です!

こんなに小さいのにすごいクオリティ

見返しはこんな感じ。
ちょっと虎を彷彿とさせるワイルドな金ピカです。

本文は真っ白で、とても触り心地の良い紙でした!

先日はにさっくを買ったのですが、それに続くくらいのお気に入りです。

はあかわいい〜!
眺めているだけで最高です。
お酒が飲めます。

追記:Twitter繋がりで、製作者様がうさぎのあなぐら(@usagi_sana37)様だと判明しました!

てのひらにせかい

さて深呼吸をして、

草群鶏(@yamakana10)さんのフリーペーパー、「てのひらにせかい」に参ります。

こちらはTwitterに載せたものの再録集のようでした。

写真だとわかりにくいのですが、この名刺に載っている草群さんの甘露のロゴもおしゃれでスタイリッシュでとっても素敵です。

ブースにいらっしゃったご本人様も、明るくてしゃきしゃきしたチャーミングな方でした!

では本文!

表の2つ目にある「あたらしいけもの」より。

鳥居をくぐって長い列。

ここで私は落ちました。

1つ目の「花と狼」でおや?とさわさわしたものを感じ、そしてこの一文のテンポの良さでやられました。

最後は

新しく生まれた獣は、もう戻れない。

と終わるのですが、すっきりさっぱりすとんとこれまた気持ちよく終わるのがたまらんのです。

続いて好きだと思ったのは「風のたより」。

「すわ解散」の馴染みの良さと、やりやがったなあの野郎、とどこまで行ってもテンポが良い。

3つ目は「火影」。

踏みしめるは城の礎、
積み重ねてきた年月そのもの。
敵方の鬨の声に熱い血を沸き立たせ、
いまこそ宙に躍り出る。

終わり方がどれもきれいなのかなあ。

うまく言えないのだけど、読みにくい文が苦手で、読んでも読んでも、坂を登るみたいにじりじりじりじりしてちっとも進まない本がたまにある。

それもまたきっと、踏みしめて噛みしめて読めるから良いのだろうけれど、さくさくしている方が好きだ。

そのさくさくが詰まっているような文だった。

コロコロとかカラカラとかさくさくとか、音をつけるならそんな感じかもしれない。

今日は一旦ここまでで。
そんな訳で、文学フリマ、大収穫でした。

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