2022 音楽活動まとめ
今年経験したステージやイベントと、向き合った作品について。
仕事関連のステージは、年度末に記録する。
①2022.8.14 女声合唱団 La fontaine… 5thコンサート
@栃木市岩舟文化会館(コスモスホール)
コンサートのテーマは「ともに生きる喜び〜命のきらめき抱きしめて〜」。
人が人と関わって生きていく上で起こること(恋愛など)や、生きていく上で関わっているもの(自然など)についてを表す作品を多く扱った。コロナ禍で他者との繋がりが薄くなっていても、私たちはひとりではない、色々なひとやものと繋がって生きている、ということを歌詞を通して改めて感じさせられた。
三善晃先生の女声作品を初めて歌ったが、『空を走っているのは…』は、練習しながらいつもときめいていた。三善先生=暗い曲調、というイメージがあったので、こんなにキュンとくる作品があったとは…!というかんじ。
『リフレイン』は、大好きだった。練習していて楽しかった。「遠く」と「こみちのきもち」の曲のつながりは明るくてのびやかで良いし、「素晴らしき人生について」は何度でも泣ける。
『君死にたまふことなかれ』は本当に難しかった…
②2022.8.19-21 軽井沢国際合唱フェスティバル2022
@軽井沢大賀ホール
今年、軽井沢国際合唱フェスティバルに初参加。そして、初めてのコンサートでの演奏だった。(初のコンサートで世界初演…!貴重な経験をさせていただいた。)プーランクは、フランスものの色彩感のある和声を演出するのにとても苦労した。
軽井沢2日目は、相澤直人さんの作品を、ご本人の指揮で演奏。また、松下耕先生ご本人の指揮で初めて『今年』を歌った。
軽井沢3日目は、指揮法講座(聴講)とRingmastersの公演。
指揮法講座では、『信じる』の作曲の裏側についてのエピソードを聞かせていただきながら、音楽の引き出し方について学んだ。
Ringmastersの生の歌声は痺れた!あまりにもハモリすぎて、人間業ではないと思ってしまった。人間が集まった時にこんなにも美しいハーモニーが奏でられるのか…と感動した。
(ちゃっかりサイン入りCDも手に入れた。)
③2022.10.14 松下耕と世界〜今を生きる作曲家の群像〜
@東京オペラシティ コンサートホール タケミツメモリアル
コンサートの詳細はこちらの記事。
全ての作品が世界初演。それだけプレッシャーもあった。
歌っていて本当に楽しかったのはシサスク氏の作品。叫び声から始まり、宇宙に消えていくようなうねり声で終わる作品。和太鼓と銅鑼が刻むリズムは、日本を意識して作曲してくださったのだろう。
12/17にシサスク氏はお亡くなりになりました。本当に悲しいですが、ご冥福をお祈りします。彼の作品を再演することで、残していきたい。
大トリの千原先生の作品は、the 大河ドラマ、という感じで、「キリエ」と「エレイスン」しか歌詞がないが、音楽で全ての情景を作り上げてしまうので、とてもわくわくしながら練習をしていた。兎に角唱え続けることが、信仰の形なのだそう。
別日に、演奏会のために来日されたJohn August Pamintuan氏にお会いし、Ama Namenのレッスンも受けた。とても気さくな方で、ボイトレも笑いながら受けさせていただいた。
④2022.12.25 3つの混声合唱団と子どもたちによるクリスマスコーラスコンサート
@J:COMホール八王子
光三首は、12月に出版されたばかり。津軽じょんがら節・弥三郎節・ホーハイ節は世界初演。準備期間が短く、暗譜しきれなかったのがとても悔しかった…!
『ひとりひとり』大好き。
ひとりひとり違うのは当たり前、とわたしたちは感じるけれど、それを当たり前だと感じない人もいる。谷川俊太郎さんの詩は、そんな人々への警鐘。冒頭を「この地球 ひとりひとりのふるさとは」と始めることで、宇宙的な、視座の高さを表したと先生は仰っていた。
じょんがら節、一番失敗した。口三味線が覚えられなかった…泣 いつかリベンジしたい。
とても忙しなく過ぎていった2022。本当に大変だったけれど、振り返ると貴重な経験ばかりさせていただいた。来年もきちんと作品と向き合って、もっともっと、良い音楽を作っていきたい。
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