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紅いボナパルト ②~ トゥーロンの黒煙~


この記事では、「強い組織」について考えるにあたり、私なりの「組織分析」の方法について、minitoto(2017~2018)に応用しながらまとめました。第2弾です。
タイトルは気分でつけたのでご容赦ください☆


1.資産形成において「冬季の投機は要注意」

投機はギャンブルです。多くのギャンブルは開催者(胴元)が儲かる仕組みになっており、当選賞金で生活など異次元、当選を続けるなど夢のまた夢の夢です。ビギナーズラックを不幸にも引いてしまい、「次こそ当たる」の呪いスパイラルによって人生を無駄にした人は五万といます。競馬・競艇・競輪・オートレースなどは分析方法が研究されて何冊も出版されています。予想結果を考えることでボケを防止する趣味として楽しむならよいでしょう。
ついでに、違法賭博ダメ、絶対!!(笑)

ギャンブルにかかる金額は、確かに当たれば数十万円もしくは数百万円を得られるかもしれません。予想が外れても、数百円~数万円の損失です。しかし、ギャンブルをしなければ数百円を失わずにすみます。さらには数百円でも貯金や投資に回して行けば10年後、20年後には確実に資産形成につながると思います。
再度、私が強調したいことは「投機」よりも「投資」(厳密には投資信託)のほうがリスクを抑えながら資産形成できますよ☆ということです。



2.虎穴に入らざれば虎子を得ず(1等当選率 約20%)

一方で、企業や新規事業をふくめギャンブルをやらないに越したことはないですが、リスクを極力抑え、少額でも当選して小銭を稼げれば相対的に資産はプラスになるハズ(強調)です。

そこで検証です。
組織(チーム)分析を応用したら、どこまで通じるのかminitoto(2017~2018)で試しました!!

前回記事にて、サッカーチームの分析を試みるために「兵法」から勝敗に関わる要素をピックアップし、整理したものが以下の内容です。
兵法に共通する大原則である「天の時」「地の利」「人の和」というグループ分けになります。


「天の時」を置き換えるならば、
①天(天候)
②時(試合時間)
③節(リーグ戦、タイトル戦、優勝決定戦、残留決定戦など)
としてみます。

「地の利」を置き換えるならば、
④遠近(移動日、前回試合からの経過日数)
⑤険易(ホーム・アウェーそれぞれの勝率)
⑥広狭(対戦チームごとの勝率)
としてみます。

「人の和」
を置き換えるならば、
⑦将帥(監督の指揮年数、勝率)
⑧仁愛(選手の在籍年数、経験値)
⑨勇気(得失点)
⑩厳格(ファウル数、総距離)
⑪法(選手のBMI、年齢、能力数値)
としてみます。


冒頭でさんざんギャンブル反対を述べたのは、私の自身の経験からです。もともとサッカー観戦は好きだったので、何となく試合の流れはわかります。

記事紹介

https://note.com/pf_cody/n/n9ec90beb9a81

https://note.com/pf_cody/n/n13ec840fb2b4

https://note.com/pf_cody/n/n20ddf547b8a6

なので、totoは分析するのも楽しいし、「お小遣い稼ぎになるかな?」と甘い気持ちで始めたら、失敗しました。
正確には投機額よりも当選額が少し上回った程度です。しかし、試合結果を分析するために毎週、数時間を費やしたので、経費換算したら、やっぱり損失のほうが大きかったです。
予想するのは楽しいので、没頭してしまうのが私は危ういなとも思いました。
そして、試合結果でるまでソワソワするので精神衛生上も宜しくありません。さすがに後半は分析するのがノルマになってしまい、あまり楽しいと感じなくなったということも付け加えさせて頂きます。

まず「スポーツくじ」というものがあります。そのなかで「minitoto」は、指定された5試合の各ホームチームの勝敗を【0・1・2】の数字から選んで予想するものです。
◆数字の意味・・・勝ち=「1」、負け=「2」、その他(引き分け・延長)=「0」
https://www.toto-dream.com/toto/how/index.html

先に結論を言います。
主に2018シーズンの150試合30組)のうち30試合6組)の結果予測が的中しました。よって1等当選1組のなかの5試合すべて予想が的中)は約20%です。

30試合の的中内訳・構成比】
5/5:6組 (20%)

4/5:15組
(50%)
3/5:8組 
(27%)
2/5:1組 
(3%)

また、150試合のうち116試合の結果について予想(シングル・ダブル・トリプル)が的中しました。よって予想的中率は約77%でした。

116試合の予想結果内訳・構成比
シングル:23試合
(約20%)
ダブル :28試合
(約24%)
トリプル:65試合
(約56%)

個人的には本当の予測はシングルで的中させることだと考えているので、「完全的中率」は、
116試合のうち23試合なので約20%という結果です。

【1等当選を目指す場合の補足】
①予想サイト「トトワン」「サッカーキング」を参照する
②J2やJ3のチームは予想に必要なデータが少ない
③当選率を上げるなら、J1チームのみのカードに絞る

~~これもできたら更に分析精度が上がると思われること~~
④選手のモチベーションが試合を左右する事があるので、スタメンや交代選手の能力値を加味できると理想的(ウイニングイレブンみたく数値で出してくれるといいのにな~DAZNとかだと見れるのかな?)

⑤チームのコンディションは「移動時間」による影響が強いと考えられるので移動手段や前泊・後泊がわかると理想的(バスで寝ても疲れは取れん!)

⑥前回の試合内容や直前までのチーム状況を加味して精度をあげるため、木曜日の夜からデータを集め、土曜日の午前中までに分析を仕上げる

⑦選手名鑑にある各選手の能力値を合算して「チーム総合力」として加味する(ファンダメンタル分析に近い?)

⑧選手名鑑にある各チームの能力値を数年分データを集めれば「相性のよい対戦カードの法則」や「優勝チームに共通するスタッツの法則」や「時節・天候による勝率の変動」がみえるかもしれない(テクニカル分析に近い?)

https://www.amazon.co.jp/2021-J1-J2-J3%E9%81%B8%E6%89%8B%E5%90%8D%E9%91%91-NSK%E3%83%A0%E3%83%83%E3%82%AF/dp/4905411777/ref=asc_df_4905411777/?tag=jpgo-22&linkCode=df0&hvadid=471307461530&hvpos=&hvnetw=g&hvrand=7736383184869905755&hvpone=&hvptwo=&hvqmt=&hvdev=c&hvdvcmdl=&hvlocint=&hvlocphy=1009244&hvtargid=pla-1178465619053&psc=1&th=1&psc=1


私は、面接試験や資格試験ふくめ、成果を得るためには、「方法論を学ぶ」「求められる事やレベルを明確にする」「体系的に学ぶ」「本番を想定してアウトプットする」というサイクルが大事だと考えています。

3.史実でのトゥーロンとナポレオン

①【トゥーロン攻囲戦 概要】

図1

Wikipediaより

画像13


トゥーロンはパリの南に位置し、地中海に面した南フランス有数の港町である。

古代ローマ時代の小さな集落から発展し、ルイ14世によって海軍基地として要塞化された。

1707年にイギリスとオランダの連合艦隊の攻撃を受けたが陥落しなかった。

近接するマルセイユ、ニースとならんで南フランスにおける重要な戦略拠点である。


図2

Wikipediaより

画像14


トゥーロン港は、地中海に張り出したサン・マンドリエ・シュル・メール半島によって外海と内港が隔てられている。

内港の北東側に市街地があり、その奥に市を一望でにるファロン山がある。



もし、この良港をナポレオン達が奪回せずにいたら、連合軍の拠点として南側から対仏大同盟の軍勢が続々と上陸し、パリに北上していたかもしれない。

またスペインやイタリアに制海権を奪われることにもなるので、地中海諸国への輸出ができなくなり、共和政府の経済は立ち行かなくなるところであったかもしれない。

もしも、イギリスがジブラルタルの様に要塞化していたら、その後の近代史も変わっていた可能性がある。


★蛇足だが、後に起こる日露戦争における『旅順攻囲戦』も共通する点があり、乃木将軍と児玉参謀長はトゥーロン攻囲戦を参考にしていたかも知れない。


また、1っの戦いで将校(大尉)から将官(准将)に出世したのは、ナポレオンくらいではないか(笑)


いずれにせよ、トゥーロン奪回によって立ち昇った黒煙は、フランス共和政府の反撃の印であり、ナポレオンの栄光の始まりを告げるものとなった。



②【トゥーロン攻囲戦の年表(主な攻防)】


【1793年9月】 

○王党派がフランス共和政府に反旗を翻しイギリス・スペイン連合軍の傘下に下る。

○カルトー将軍の率いるフランス国民公会軍がトゥーロンを包囲する。

○砲兵隊長となったナポレオン(大尉)が偵察をもとに攻略計画を立案する。

→トゥーロンの内港と外港を遮断する位置にあった『ル・ケールの丘砦』を攻略し、そこから連合軍艦隊や市内を砲撃することを進言

9/21、ナポレオンが『サン・ローラン高台』の砲台を補強するため新たに『サン・キュロット砲台』を構築する。

○連合軍艦隊のフット提督が『サン・キュロット砲台』を攻撃するも失敗する。

9/22、フランス国民公会軍がナポレオンの計画をもとに『ル・ケールの丘砦』を攻めるが戦力不足で失敗する。

○『ル・ケールの丘砦』の重要性に気づいた連合軍は、同砦を補強するため、新たに『マルグレーヴ砦(小ジブラルタル)』を築く。


【1793年10月】

10/1、フランス国民公会軍はファロン山の『東の砦』を攻撃したが失敗したため、市内の攻略の要である『マルブスケ砦』へ目標を変える。

○ナポレオンは周辺地域から砲兵を集合させ、各々6門の大砲を持つ50個隊を編成する。

10/19、ナポレオンは大隊指揮官に昇進し、アレーネの丘に、『マルブスケ砦』攻略のために『国民公会の砲台』を構築した。


【1793年11月】

11/11、フランス国民公会軍はカルトー将軍が更迭され、新たにドッペ将軍が後任となる。

11/16、フランス国民公会軍は『マルグレーヴ砦』を攻撃するが失敗し、ドッペ将軍は自ら辞任する。

○後任のデュゴミエ将軍は職業軍人であり、ナポレオンの作戦の長所を認め、『マルブスケ砦』から当初の『ル・ケールの丘砦』に攻撃目標を修正する。

11/20、デュゴミエ将軍の指揮のもと、新たに6つの砲台を構築する。


【1793年12月】

○フランス国民公会軍は有利な位置から連合軍艦隊へ砲撃を開始。すぐに『国民公会砲台』へ連合軍陸上部隊が進出するがナポレオンらの活躍で撃退される。(ナポレオンは負傷。大佐に昇進?)

12/16夜、フランス国民公会軍は『マルグレーヴ砦』に一斉攻撃を敢行した。攻撃は朝まで続き砦は攻略される。

12/17、フランス国民公会軍のラポワプ将軍が『東の山砦』と『マルブスケ砦』を奪取する。

12/18、連合軍は海からの脱出を決定し、陸上部隊を収容。焼討船隊を港に突入させ、施設や船を焼き払う。

12/19、フランス国民公会軍はにトゥーロン市内に入る。

12/22、ナポレオンは砲兵隊司令官(准将)に昇進する。


③【資産形成への教訓】

●指揮官や隊長が前線に出て偵察して計画を立てること
→現地、現物を確認したり、詳しい人に話を聞いてみる


●攻略のポイントになる箇所を早期に発見して対応すること
→自分なりにポイントを決める。小さい実験で有効性を確認する


●必要な資材や兵器は集中的に運用すること
→ある程度、まとまった資金をコツコツ貯め、一定期間に投資してチャレンジする


●今の上官が提案を受け入れなくても諦めない。上官はいつずれ交代する。提案が受け入れられた時に即応できるように準備すること
→経済や取引の流れが自分に不利でも、いずれ変わる。それまでは無理せず原資をコツコツ貯めておく


ここまでお読みいただきありがとうございました☆

以下にminitoto攻略ポイントの参考コラムや検証結果をまとめてみました。
必要な方だけに読んで頂きたいので、この先は、有料とさせていただきます。

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