読書感想 パフォーマンス・コンサルティング
キャリコン仲間とのプロジェクト参考のために読みました。
先に感想をあげた「HPIの基本」と連動したテーマです。
人材育成の主流として「研修」「OJT」が一般的かと思います。
2010年代までなら、人材育成プログラムを社内・社外のいずれかで主導するとして、手間をかけたり、効果に時間がかかるという前提で、私自身も含め準備がされていたように思います。
しかし、変化スピードそのものが早まっている現状では、経営理念や教養の理解・浸透をのぞいて、研修効果や効率が求められています。なんとなく人事部門が良し悪しに関わらず醸し出してしまう「教育は聖域」という敷居があり、現場や営業部門から疎まれてきた歴史もありますよね。。。
本書では、人材開発部門が「コンサルティング」の視点で取り組むという構成になっているので、実践的な内容だと感じました。原書が1995年に出版されているので、米国の人材開発分野の先見性に驚かされます。
よく研修計画や企画を提出すると「何のためにやるの?」「どういう効果があるの?」という具体性を求められます。特に経営層の説得には骨が折れますよね。。。
確かに組織目標に組織メンバーが従い、成果を出さなければ、組織が成り立ちません。投資をするからにはリターンを求めるのは経営層として企業として正しいです。となると年次や階層ではなく、「組織目標」と「あるべき人材」を繋げるための「人材開発」が必要となります。
このために人材開発部門や関係部署にがやるべきことを系統的に解説してあり、質問例やチェックリスト、実例をあげつつ「うまくいかないとき」のパターンと対処方法やフレームワーク、についても解説があるので、実践的に学べる1冊だと思いました。
【メモ】◆2点×5項目=10点満点(良い2 やや良い1 普通0)
①文量 :1
②初心者向き :0
③図表 :2
④事例 :1
⑤データ :1
合計 :5点
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