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佐伯日菜子
2023年5月20日 12:51
セザール・フランク(1822-1890)はベルギーで生まれ、フランスで活躍した作曲家・オルガニストである。 この作品は『大オルガンのための6曲集』のうちの一曲で、40歳頃に完成した。それまでの彼の作品は、当時流行した超絶技巧を取り込もうとしたものの、アイデンティティーに欠けると評され ることが多い。しかしこの作品では、過度な装飾は取り払われ、その代わりにフランクの内的で深遠な世界が十分な魅
2023年5月19日 18:59
メトネル(1880-1951)はロシアの作曲家・ピアニストである。ラフマニノフと仲が良く、互いを高く評価し、尊敬し合っていた。 当時ロシアは革命によって社会主義国家となり、作曲家たちは次々に他国へ亡命した。メトネルもその1人で、40歳過ぎにドイツに渡り、その後各地を経てイギリスで成功を収め、そのまま定住した。余談ではあるが「ニコライ・メトネル」という星があり、これは2003年に彼にちな
2023年5月19日 18:47
1725〜31年、J.S.バッハが46歳になる時までおよそ6年にわたって推敲を重ねながら書かれた。 パルティータとは変奏曲の一種であり、舞曲を中心にまとめられた組曲のことを指す。その中で 各小曲は全て同じ調で書かれ、統一感が図られる。 バッハは鍵盤楽器のために6つのパルティータを書いた。それぞれキャラクターは異なるが、その全てに綿密な構成と展開が用意されており、非常に充実した内容を持つ。