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佐伯日菜子
2021年11月24日 00:36
音は消え 灯は消え 地に火が降り 海に星降るへその緒は切れ皮膚は未だ溶け合うことを知らずひとは孤独な部屋をなだめて眠る道を示す者さえ諦めた土地でこれからも生きるのだろうか汚れた自分はどうすれば伸ばされた手も 後ろめたい夢の中でも私はうなされている渦巻く罪悪感に出口はない時折よみがえるのは母の記憶甘く満たされていた香りの記憶ごめんなさいと 今さら思う汚れた私は何者
2021年6月28日 00:50
真っ白な部屋に光が差す私たちはきっと大丈夫さみしさのなかで混沌をいきてきた長かったずっと 怖かった遠くの窓にあかりが灯るつかれた帰路を 急ぐ人を見る道を示すここに勇気があるよとみんなが気がつくように道しるべをつくるあなたと私の間に美しい星空を敷こうきっと大丈夫だからね
2019年9月29日 02:12
こぎれいにして まちをあるく昼下がりひるの日と影をみつめる前をあるく女のひとからいい香り歩道橋をおりたら排気ガスのにおい日焼け止めを塗ったのに首をきにする おとしものが帰ってきた
2019年8月4日 22:21
①かみさまの葬式には行けなかった。大人たちが場所を教えてくれなかった。わたしはひとりで冷たい床に横になり、星を数え、あの星に花は咲くのだろうか、猫はいるのだろうか、どの星と仲が良いのだろう、かみさまはあの星を何日かけて作ったのだろう、と毎晩思いを巡らせた。教えてくれるひとがいないので、自分の好きな答えをつくった。そうして7日も過ごしているとだんだん現実と区別がつかなくなってきた。一旦脳みそ