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映画「それでも夜は明ける」観ました

映画「それでも夜は明ける」観ました。

黒人奴隷の話。
黒人奴隷の悲惨な境遇と、
白人達の奴隷への接し方、
つまり白人側の支配欲と、負い目と、
人生の劣等感
リアルに描こうとした名作だと思います。

ラテンアメリカの植民地の歴史もそうですが、
こうした歴史は白人文化の負い目でもあると思うし、
あらゆる西洋文化に浸透している
罪意識の発生源の一つ
(二度十字架に架けられたキリスト)
だと思うので、
音楽家は知っておいた方がいいと思ってます。

こうした悲惨な境遇の中で
生み出された音楽がある訳ですが、
それを私達が演奏する時に
「同じ痛み、過去を背負っている者でなければ
演奏する資格はない」

と言うのではなく、
程度の差はあれど
[誰もが持っているこうした不条理や、
世界から理不尽に受けた自分の傷、
己の魂の痛みに敏感であれ]

と私は思うのですよ。

自分の痛みに敏感であり、
世界(あるいは神)に怒っていなければ
作れない音楽はあるのです。

そういう感情(己の魂の痛み)を
大人げないと否定し、鈍感にして、
ただニコニコして「みんなで楽しく」と言って、
社会に営業しながら演奏する事だけが音楽ではない。

当然[不幸でなければいけない]のではなくて、
常に己の魂が、世界に対して感じている事に
不器用な位に敏感であれ

という話です。

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