難解だから面白い「墓の魚」のラテン演奏会
[海に浮かんだ魚の屍]を見て感じる人生の虚しさ、
魂の孤独、
日雇い労働者(ブラセーロ)の嘆き、
いつまでも起きないキリスト、
墓を掘る女・・・
そんな世界を表現するコンサートに来てみませんか?
こんにちは。
スペイン幻想の中で生まれた皮肉屋の道化師達が、
独特のラテン哲学を辛辣な風刺で歌うオペラ楽団
「墓の魚」PEZ DE TUMBAでございます。
フラメンコやファド、オペラを、
晦渋とも言える哲学や、スペイン神学で語り尽くす。
そんな難解で楽しいラテン芝居と音楽の演奏会が
今年の7月5日(日)に開催されます。
以下がその詳細です。
■過ぎ去った幾世紀を生きた、貝の殻のような修道院の廻廊を・・・
~魔女と死生学にまつわる音楽と芝居~
■日時・2020年7月5日(日)
■時間・開場18時00分 開演18時30分
■場所・松明堂音楽ホール(新所沢駅)
http://shomeido.jp/
■演奏・墓の魚 PEZ DE TUMBA
■料金・前売り4000円 当日4500円
■出演者一覧
作詞作曲/十九世紀ギター/カリヨン/道化師(歌)/字余りの乞食 [黒実音子]
ポルトガルギター/バテンテギター/Keima Oswald
クラシックギター/リュート/長洲毅志
フラメンコギター/岡田洋輔
チェンバロ/ピアノ(ベヒシュタイン)/山角倫代
ピアノ(ベヒシュタイン)/ポルタティーフオルガン/Ei
ピアノ(ベヒシュタイン)/なな
アコーディオン/さとかのこ
オーボエ/イングリッシュホルン/赤井理紗
第一バイオリン/大原敏生
第二バイオリン/佐藤愉里子
第三バイオリン/第三ヴィオラ/田中ひらり
第一ヴィオラ/石山真穂
第二ヴィオラ/今井凛
第一チェロ/本橋快
第二チェロ/川島楓恋
第一コントラバス/井口信之輔
第二コントラバス/後藤桃
第三コントラバス/Yu-Ka
トランペット/フリューゲルホルン/小嶋洋一
道化師(歌)/天使のロングトランペット/トイピアノ/赤足亀
道化師(歌)/貽貝
道化師(歌)/貧者の魂
道化師(歌)/ペンギン
道化師(歌)/会計士 [太田智子]
道化師(歌)/空威張り屋 [川口翠]
道化師(役者)/錆びた釘 [小川友子]
申し込みフォームよりお申し込みいただけると、
後日、受付番号をご連絡させていただきます。
お支払いは当日になりますので、
めんどくさい手続きは不要です。
■コンサート内容■
●●暗いのではない。黒いユーモアの世界●●
昔からスペインや、ポルトガルの文学の世界では、
信仰、魂の孤独、貧困などが重要なテーマとして、
とりあげられます。
なんとも重いテーマだな・・と思うかもしれませんが、
これらの表現は、ラテン世界では、必ずしも暗いわけではなく、
例えば「死」を陽気にとらえ、
人間味あふれる辛辣な皮肉で解釈する面を
スペインやポルトガルのラテン芸術は持っています。
「墓の魚」の作品において、死、信仰、貧困、孤独、渇望は、
ラテン世界の物語の中で寓意(アレゴリー)化され、
それらは、ユーモラスな亡霊の形で登場します。
そう。まるでシェイクスピア演劇!??
という様な「墓の魚」の音楽、詩、劇。
これらの作品は、弦楽オケや、フラメンコ奏者、
オペラ歌手、道化師達によって歌われ、
トラジコメディ(正解のない不条理劇)の舞台を作り出します。
●●テーマはスペインの魔女達!?●●
「墓の魚」の劇の中でキリストは言います。
「人生とはユーモアだよ!!
絶望もまた、この世の歌なんだ。」
嘆く社会主義者、
打ち上げられた惨めな珪藻、
ファド・マゴチ(蛆虫のファド)、
甲虫と墓石のロンド、
棺桶を這う蟹(ネコラ)・・・
そんな幻想世界をラテン人独特のキリスト教哲学と、
辛辣で陽気な風刺で歌うラテンの物語がここにあります。
その音楽に最もよく登場するのが魔女という存在です。
魔女はキリスト教では教会の追放者としての存在です。
しかし、そんな悪党(ピカロ)な存在に対して、
昔からスペイン人は逞しい想像力を発揮し、
様々な文学や詩の中に登場させ、恐れ、愛して来たのです。
なぜでしょう?
それは教会(正統)というものから、
政治(正統)というものから、
外れた者達の人生の物語に、人は惹かれるからではないでしょうか?
「墓の魚」の詩を紐解くと、
レコンキスタ、移民、カルリスタ戦争、スペイン内戦などの
ラテン歴史への風刺、哀歌が隠されている事がわかります。
そういった政(まつりごと)の敗者、追放者、異端者としての
寓意的キャラクターが「墓の魚」における魔女なのです。
スペインの魔女の物語。
それは、自分の魂に問いかけ、再発見する物語かもしれません。
その辛口で難解な舞台から、皆さんは何を感じとるでしょうか?
●●大昔の古楽器がたくさん登場!?●●
黒実 音子の作品のテーマは、「古い時代のラテン音楽」です。
なので、18~19世紀の様な、
電子楽器でないアンティークな南欧の楽器による演奏が
再現される所も見所です!!
クラシック、教会音楽、タンゴ、フラメンコ、ジャズ、
ファド、シャンソン、オペラなどの各演奏陣が集まり、
「墓の魚」の音楽世界は贅沢に表現されます。
弦楽オケの他に、日本には数台しかないと言われている
南イタリアの民族楽器キタラ・バテンテや、
ポルトガルの港町の音楽ファドにしか使用されないと言われている
「悲しみの弦楽器」ポルトガルギター、
ヨーロッパでバッハよりも古い時代から使用されていた弦楽器リュート、
ギターの祖先となる19世紀ギターなども登場いたします。
このような楽器陣の揃うコンサートは、他では絶対にありません!!!
●●最後に●●
黒実音子の作品は、
オペラ歌手や、古めかしい芝居をしながら歌う道化師達が
歌い手として登場します。
しゃがれ声、戯け、語り・・・
様々な個性豊かな道化師達の歌は、
古き良きラテンの世界を、キリストの魂の渇きを、
まるでアレホ・カルペンティエルや、
ラウル・ブランダンの文学の様な世界を表現します。
「墓の魚」の音楽をきっかけに
難解なラテン文学に目覚めるのも良し。
マニアックな古楽器や、フラメンコの世界に目覚めるのも良し。
単純にこの悲喜劇を楽しむのも良し。
とにかく一度、ぜひぜひ、
この不可思議な舞台を観に来ていただけますと嬉しいです。
↓↓「墓の魚」PEZ DE TUMBAって何??という方は、ぜひこの動画を↓↓
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自作の詩による詩集「沼地の聖書」(ハードカバーによる分厚い豪華本を予定)を出版する為のサポートを募集しております。ぜひ、よろしくお願いします!!いただいたサポートは詩集の費用にさせていただきます。