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【本感想:読書脳/樺沢紫苑】読書法に正解なし。選書~読後アウトプットまで、自分なりの型を見つけよう

こんにちは。
今日は、本の感想を書きます。

タイトル:『読書脳』(269ページ)
著者:樺沢紫苑


この本の魅力を一言で

一言でまとめると、
「読書のすべてにおいて、自分なりの答えが見つかる本」
です!

どういう意味か、説明していきます。

①「読書のすべてにおいて」とは

一定量の読書をする人、または読書法の本を読んだことがある人は分かると思いますが、読書は「本を読む」ことだけではありません。

大きく分けると、
①読む本を選ぶ(選書)
②本を読む(読書)
③感想を述べる(アウトプット)
の3ステップ
です。

本書では、そのひとつひとつのステップにおける、実に様々なやり方を紹介してくれています。

●本の選び方は第5章「精神科医の本の選び方1~11」
●本の読み方は第2章「基本1~3」、第3章「スキマ時間記憶強化読書術1~4」、第4章「超実践編1~6」
●感想のアウトプット法は、第3章「アウトプット読書術1~5」

さらに特徴的なのは、①本を選ぶ②本を読むの間にあるステップ、「本を買う(本の買い方)」について、かなりしっかり解説されている点です。

第6章では「どんな媒体で買うか」の観点で電子書籍やオーディオブックについて、第7章では「本の買い方」が解説されています。

読書の全ステップにおいて徹底的に色んなやり方が紹介されており、本書を読めば「本を買わない、本を読まない、感想をアウトプットしない」理由はなくなります!

②「自分なりの答えが見つかる」とは

私は月5,6冊は読書するので、一般的な日本人の中では多読派ですが、自分の読書法を「正しいやり方ではないのかも」と思うことがありました。でも、本書を読んで、「読書には色んなやり方がある。正解はひとつじゃない!」と安心できました。新たに気づきを得たポイントを2つ、ご紹介します。

1.「多読=悪」ではない。
「たくさん本を読んでも、記憶に残らないのでは意味がない」というのは、他の読者法の本でも読んだことがありますし、その通りだと思います。でも、この点だけが強調されてしまうと、「多読=無意味」という単純変換で、たくさん本を読むことに対するネガティブ・イメージが先行してしまう気がして、モヤモヤしていました。
その点を、本書の説明で解消することができました。

(第3章より)
●重要なのは「議論できるレベルできちんと読むこと」(本の中では、これを「深読」と呼んでいます)
●深読できていれば、速読しようが多読しようが精読しようが構わない
●読むスピードや量は、問題ではない

裏を返せば、深読できていれば多読したっていい!!ということ。
もう「たくさん読むこと」自体に罪悪感を感じるのは、やめます^ ^

2.「アウトプットが楽しくない」を解決。
本の感想をアウトプットすることが記憶に定着させるために重要なのは、分かっています。これまで、読書アプリに200字程度の感想を残す、SNSで友人に感想をシェアする、自分の周囲に読んだ本を紹介する、の3つを実践していました。ですが、その実践を十分楽しめているかというと、そうでもありませんでした。
今回、本書で紹介されているアウトプット読書術を読み、その理由と対策をつかむことが出来ました。

理由① 読書アプリやSNS投稿は、さらっとした短い感想に過ぎず、深い気づきになっていなかった。
対策① SNS等、今の時代は短い文のやりとりが主流で、長文を書く機会が減っている。そのため、今後、読書のアウトプットはあえて長文で書くことにする。長文を書くことで浅い読書が深読になり、文章力も鍛えられ、アウトプットにやりがいが生まれ、楽しくなるはず!

理由② SNS等で知人に本の感想を共有しても反応が薄く、多読している自分が浮いている気がして、楽しめない。
対策② これまで、感想の共有範囲が自分の知り合いのみ、と共有範囲が狭いことで「書いても反応が薄い」となっていた。これからは、よりオープンな媒体(noteなど!)で本の紹介を書くことにする^ ^

③最後に、オーディオブックについて少し

私はAmazonのAudibleが大好きで、ヘビーユーザーです。手が埋まっていても、歩きながらでも、読書が進むので、移動中と家事の時間に最適です。
1冊、8ー11時間くらいのものが多いですが、1日2時間確保できれば、5日で1冊読めます(聴けます)。
オーディオブックの特徴は、パラパラ読みができないこと。最初から最後まで、順番にページを進めるタイプの読書です。そのため、私はビジネス書より小説を聴くのに利用しています。映像なしの映画を聞いている感覚で、電車を乗り過ごすほど没入することもあります。
なんとなく、読書は紙の本を手に取るのが王道で、オーディオブックは邪道かも…と思っていたので、今回『読書脳』でオーディオブックに約4ページも触れて頂き、とても嬉しかったです。


以上、読書のすべてにおいて、自分なりの答えが見つかる本、『読書脳』の紹介と感想でした。

そう、読書法に正解はないのです。
”色んなやり方があるよ。いっぱい紹介するから、どれなら出来そう?どれが楽しそう?まずはひとつ選んでやってみて。好きなやり方で楽しんで、それが成長につながったらいいね!”

という著書のメッセージが聞こえてくるような、やさしい本でした。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
また書きます^^



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