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ペットショップは、ペット業界の中間管理職!No.3

どの会社でも一度は耳にしたことがある「中間管理職」

自分には部下もいるが、自分より上に上司がいる状態。会社の想い、上司の想い、部下の想いを受けて、それぞれが人たち、また自分自身も円滑に業務を進め、より良い結果を求められるポジションです。

会社に務められて、自分に後輩や部下ができた時点発生する「言葉であり」「役職名ではない役職」です。

話を進める前に、ペット業界の構造を説明します。ここからの表現としてお気を悪くされる方がいたら申し訳ありません。あくまで私が当時働いていた時の主観と感覚に基づく表現になります。

①ペットブリーダー

※ペット用品メーカー

②ペットショップ【ショップスタッフ・トリマー・トレーナー】

※ペット用品メーカー

③ペットショップを経営する親会社

⑤獣医師

ざっくりとこのような業種の方々がいて、ビジネスとして成り立っています。表現が適切ではないと思いますが、①ペットプリーダーさんをピラミッドの一番下の土台の部分だとイメージして下さい。⑤獣医さんはピラミッドの一番上だとイメージしてください。※ペットメーカーさんは会社規模であったり、色々な立場で前後するケースがあります。

このような様々な専門的な職業の方がいて初めて成り立つ業界です。もちろんそこに上下関係は無く、それぞれが対等の立場であることは、前置きしておきます。

①~⑤を見て分かるように適切な言葉ではありませんが「ペットショップ」から見て、「親会社さん」「獣医さん」は社内でいう「上司」「ブリーダーさん」数字だけで見ると「部下」【実際は全くそんなことはありません】というように読み取れると思います。

でもここで一つ忘れてはいけないことが事があります。

「お客様」です。

では、どこに所属するかというと「ペットショップ」の目線から見ると

①ペットブリーダー

※ペット用品メーカー

②ペットショップ【ショップスタッフ・トリマー・トレーナー】

※ペット用品メーカー

③ペットショップを経営する親会社

⑤獣医師

⑥お客様★

そう⑥番目なんです。

時と場合によっては、獣医さんよりも上の立場に見えるんです。ショップで働く経験がある人なら共感してもらえるのでは、ないでしょうか?

★ケース1【悪い例】

例え話ですが「ブリーダーさんからワンちゃん、ネコちゃんを譲り受ける」→「親会社から早く家族を見つけなさいと指示される」→「ショップで新しいご家族を見つける」→「1週間後、お腹の中から寄生虫が見つかる」→「お客様が獣医さんに行き相談」→「獣医さんこれは、何とも言えないけどペットショップに居た頃からかブリーダーさんに居た時だったかもしれないね」→「お客様ショップに激怒して来店」

あるあるです。お客様の気持ちもよく分かります。すごく高額な金額を払い、家族として迎え入れ、結果として病気が見つかる。矛先は、ペットショップに行きます。もちろんショップも衛生管理がしっかりできているかと言われると、努力はしていますが、できていないお店がある場合もあります。

ここで一つ、もしその病気がお迎えした子の親から感染していた場合。実は、こう言ったケースは大いにあるんです。ブリーダーさんから迎え入れられても起こることがあります。でもこの場合窓口は「ペットショップ」。理由をお伝えすることもできず、ただただ謝り、治療費等でお力添えすることしかできません。

★ケース2【良い例】

「最近お家の子が元気はあるが食欲がない」→「獣医さんにも相談したが元気があるなら問題ない、どこか悪い様子もない、しばらく様子見ましょう」→「心配になりショップに相談」→「お話を聞くと、最初にショップで食べていたドックフードから変えたことが分かった」→「お客様と相談し、以前食べていた物に近いフードに変える」→「食欲を取り戻す」

この場合は「ペットショップ」に相談することで、悩みが解決し、感謝を頂けました。相談する人を変えることで良い方向に進んだ例です。


「ペットショップは、ペット業界の中間管理職!」

ペットショップのスタッフは、業界の様々な「上司」と「部下」と「お客様」に囲まれて日々仕事をしています。日々起こる理不尽の中でも、それぞれのお店やスタッフに理想や想い成し遂げたいことを胸に秘めて仕事をしています。

中間の立場であり、一番身近なお客様の窓口になります。「獣医さんの立場」「会社の立場」「ブリーダーさんの立場」「メーカーさんの立場」を考え、仮に全くショップに非がない事でも他の方々の立場を考え、言葉を飲み込み、全てを受け入れる事はたくさんありました。

少なくても私が勤めた店舗では、スタッフは「それぞれの立場」を理解して、お客様が嫌な思いをしない、辛い思いをできるだけさせない選択を続けていました。色々な立場の方からお店を非難されても、その考えと行動だけは変えませんでした。

全国には様々なペットショップが数百店舗存在します。メディアの報道等でペットショップが全て悪のような印象を持っている方もいると思いますが、お店によってはそうではないんです。風当たりの強い業界だからこそ、よりしっかりと取り組み、ペットたちに出来る限りの愛情を注いで毎日過ごしているお店はあります。

そんなペットショップと巡り合えると、幸せな出逢いがあるかもしれないですね。


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