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ペットショップは無くなれば良い?→実際は違うんです。No.8

「不幸なペットたちが減らない」
「お金儲けの為」
「命を物として扱ってある」
「生体販売がなくなれば良い」

私が実際にお客様に言われた言葉であり、メディアでも、たびたびクローズアップされる言葉です。年間で何万人ものお客様にお会いする中で何人かのお客様からこのような言葉を頂きました。

私自身、怒りというよりも本当にそうですよね。という同意の気持ちの方が大きかったです。
この気持ちに関してはこちらの記事を見て頂けると幸いです。

例えば、実際にショップでの生体販売がなくなり、優良で特定の基準を満たしたブリーダーさん、保護施設からしか譲り受けれないシステムを日本で構築すれば不幸になる子達は減ると思います。それに加えて悪質な飼い主さんの罰則等も厳しくできれば、きっと大きく変わると思います。
世界的に見ても、ペットショップの在り方やビジネスモデルの転換は、日本は遅いと言われています。遅かれ早かれいずれこの波は、日本にも来ます。

ただしそこでもう一度考えて見てください。ペットショップが本当に全て、悪なのかどうか?そこに来て頂けるお客様がどういった思いで利用されているのかどうかを。
私は、絶対ペットショップで働きたくないという立場で働き続け、色々な思いと葛藤の中、様々な出逢いがありこのような記事を書いています。

「実際にどんな方がペットショップに来ているのか?」
ペットショップに来て頂けるお客様には、様々な方がいます。
「家族のためにペットを探しに来た」
「トリミングでお家の子を綺麗にするために来た」
「用事がありペットホテルを利用に来た」
「ペットのお困り事を相談に来た」
「癒されに来た」
「スタッフの○○さんに会いに来た」など様々です。

ペットの事を身近で相談しやす、プロという立ち位置なのかな?と当時は私なりに解釈していました。それぞれ皆さんが目的があってショップに足を運んで頂ける方ばかりでした。

他愛もない話をしたり、お家の子のトラブルの改善の相談に乗ったり、お家の子のお友達を増やしたい、もう一頭迎え入れようと思っててなど。とってもプラスの会話ばかりが飛び交う場所です。マイナスに感じる部分はほぼありません。

「実際に無くなったらどうなるのか?」
ペットショップはペット業界の「中間管理職」だと考えています。

業界全体が円滑に活動できるポジションを担っていると思っています。ペットショップがあることで、お客様の相談役に徹することもできますし、業界全体のはけ口であり、的になる事もあります。でもそうする事で他の誰かが幸せに活動できているのであれば、存在する事に意味は出てくると思います。もしペットショップがなくなったら、今までペットショップが担っていた部分を誰かが背負わないといけません。

「無くなれと言うことは簡単」
無くすということは、そこに関わる全ての人が、不幸になる事もありますし、利用していたお客様も迷うことになります。もちろん中には、悪質な業者もいます。それ以上に真摯にペットと向き合い、愛情にあふれた業者もたくさん見てきました。そんな中、店頭では「無くなれと思う人」よりも「応援して下さる方」の方が多く出会うんです。

「ペットショップは無くなれば良い?→実際は違うんです。」
いつかは無くなる!?というよりも形が変わっていく業界ではあります。
ただそこに偏った感情や一部のメディアの報道だけを鵜呑みにしないで、実際にペットショップに足を運んでみてください。
中にはガッカリするようなお店もありますが、それ以上にすごく良いお店もあるんです。実際に良いお店に出会ってみてください。
きっとそこに通うお客様やスタッフは、無くならないで欲しいと思っているはずです。
まずは良いお店を見つけてみて、通ってみてください。
きっと考え方が変わるきっかけになるのではないでしょうか?

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