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公園愛護会をつくってみました その3:親子で草むしりイベント

公園の立て看板はこうやって増えるのか!とか、ボランティア清掃のゴミ袋代は誰が支払うのか?など、意外と知らない現実を知ることになった前回。今回はいよいよ、草むしりイベントを決行。愛護会をつくるための実験開始。

草むしりイベント、いざ準備

いよいよ当日。お天気良し、草は伸び放題。コンディションはgoodです。

【準備したもの】
・45リットルの透明ゴミ袋50枚、軍手15双
・荷物を置いたりお弁当を食べたりできるよう大きめレジャーシート
・名前を書いてもらう用紙(参加人数と大まかな属性把握のため)
・○をつけるアンケート(参加動機)
・ペン
・おつかれさま用の梨(大2玉をカットして冷やして持参)

市民活動補償制度というのがあって、活動中に事故やケガが発生してしまった場合には、あとから申請すれば補償してもらえることを教えてもらう。それには、会の規約や活動内容がわかるもの、参加者名簿が必要ということで、万が一のためにも参加者には名前を書いてもらおう。

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さあ、はじめ!

13時からだとアナウンスしたものの、もう早速フライングして作業してくれちゃう人が現れ、そのままどんどん流れでみんなも参加。スタート予定時刻の13時には、もうかなりの人が作業に熱中。

週1で清掃に入っているとは言え、ごみは落ちている。タバコの吸い殻、ペットボトルのふた、お菓子の包装らしきプラスチックのかけら、ティッシュ、空き缶など。

草がものすごい。

年2回の除草を夏前と秋に実施していると言っても、鉄棒やベンチがもう草に埋もれて使用不可な状況。

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軍手持参の人、持っていないから貸して〜と言ってくれた人、自分で鎌を持参した人、様々。この時期は帽子も必須。虫さされや草かぶれ(?)があるので、長袖長ズボン推奨。半袖でなめてました。

あちこちで自分の気になるところを作業。親目線で子どもがよく遊ぶエリアを優先的にやる人、とにかく一番うっそうとしている箇所に果敢に挑む人、手のつけやすそうな所から着手する人、さまざま。みんな自分の好きなところをやるのは、いい。

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なにより、草を抜くのは気分がスカッとする。こどもたちは最初手伝って一緒に作業してみるけど、しばらくすると飽きて遊び出す。それでも自由に遊んでいられるのは公園の良さ。

やり出すと止まらなくて、駐輪場にしているエリア(公園課ではなく公的不動産活用課が管理しているゾーンなので清掃頻度が異なる)やフェンスの外まで活動範囲拡大。最終的には公園の奥の方まで全てがすっきり。

みんなでやると気持ち良い

集めた草は全部で45リットル袋でおよそ45袋。ゴミは1袋。草は重くなるので、45リットル袋で大正解。公園協会に引き取りの電話をし、14時半には作業終了。まだやりたい人は延長戦をやっていたし、遊べる人は遊んでいた。

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公園が広くなった。光が差して、風通しもよくなって、快適。草に埋もれていた鉄棒やベンチ(この時期の午後、唯一日陰で座れる貴重なベンチ)が使えるようになった。早速鉄棒にむらがる子どもたち。大人も一緒に遊んでもいい気持ちになる。さかあがり、まだできます、はい。ああ、今日のビールは美味しいぞー。

ありがとうの嵐が巻き起こっていた

この日の参加者は、名前を書いてくれた人だけで45人。(書いてない人もいたので実際は50人くらいかな)。大人も子どもも楽しく、自分の好きなようにやっていた。みんな「ありがとう〜!」と言って帰る感じが、なぜだろう?とにかく最高だった。

こちらは来てくれて一緒にやってくれてありがたいし、相手からは企画したことを感謝されるという、感謝の交換のようなことが起こっていた。

だれもが存在をゆるされることの大切さ

一方で、ふらっと遊びにきた人が、参加しないことに負い目を感じてしまうのはよくない。やりたければ参加できるし、やりたくなければやらなくていい自由。参加してない人に「やらなくていいし、ゆったり自由に遊んでいてね」と声をかけたけれど、自分が好きに過ごせる雰囲気は重要。どう楽しんでもいい自由な場が公園。

公園(パブリックスペース)でイベントをする際、偶然訪れた人にも、そこで何が行われているのか明確にわかることが大切だ。その場からでも楽しめるように。参加してもしなくても排除されないように。そして、安心できるように。公園って、きっとそういう場所。

公園をきれいにしたい、そのモチベーションは?

公園のそうじや草むしり。ハッキリ言って、私はひとりじゃ絶対やらない。だけど、みんなでイベント化してやると、これがものすごく楽しい遊びになるから不思議。そしてこのみんなの広い空間がキレイになると気持ち良いし、スッキリ爽快。参加を強要されると苦行だけど、自主的にやるならすごく良い時間が過ごせることがわかった。

参加動機アンケートは、いちいちお願いしなかったので回答数は少なかったけれど、つくし公園が好きという声が多かった。その他、大人自身が楽しむということの可能性を教えてくれた。次回またこれくらいの規模でやるときは、もう少しアンケートに注力してもいいなあ。

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どんな点にグッときて参加しましたか?
  ・つくし公園を愛してる      9
  ・草むしり好き!         2
  ・なんとなくさそわれたから    2
  ・親子であそべるのがイイ!    1
  ・子どもをほったらかして作業に没頭できそう!?   1
  ・通りすがり            0
 自由コメント:体を動かしながらおしゃべりはすごく楽しい!充実!

個人的には、公園そうじを言い訳に、こどもたちを遊ばせておきながら(ほったらかしにしながら)、母たちがワイワイおしゃべりしたり、何かに没頭する時間が得られるというのが、かなりツボなんじゃないかと思っている。しかも結果的にイイコトをしている、というのは一石二鳥。

実験を終えて

こんな感じで、草むしりイベントは大盛況。みんなのパワーで継続してやっていけそうな手応えを感じる。愛護会を一緒にやっていけそうなメンバーも見えてきた。

単発ボランティアだと、知らないことも多いし、いろいろとハードルが高いことがわかった。継続して活動することで、団体として認められるし、やりやすくなることが増えそうだということもわかった。どんなボランティアにも価値はあると思うけど、仕組みに乗った方がいろいろなものが動きやすいということなのか。

さあ、いよいよ愛護会をつくろう。次回は具体的な手続きに入ります。


次の記事 → その4:紆余曲折あれど設立完了!


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