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大学院卒で無職はもったいない?

私は大学院卒の無職(専業主夫)だ。新卒入社した会社を1年目で辞めたので社会経験も少ない。現時点で再就職も考えていない。


学力をお金や名誉に変換する

親や友人に「退職して主夫になる」と報告した時に「もったいない」と言われた。大学院まで勉強して会社を辞めるのはもったいないらしい。

「院卒で無職なのはもったいない」と考える人が多数派なのは知っている。事実、高卒<大卒<院卒の順に生涯賃金は高い。院卒の方が有名企業に就職しやすいし、出世もしやすい。

多くの人は学力をお金や名誉に変換することが合理的と考えているようだ。投資の感覚に近いのかもしれない。大学院まで勉強するには学費や時間などのコストを要する。そのコストに見合ったリターンとして給料や名誉を求めるのだろう。

学びこそ最高のリターン

私はお金や名誉よりも「学び」の楽しさを欲している。学びの楽しさは働かなくても得られる。読書、ブログでの発信、資格勉強など。ありがたいことに、現在はお金を得るための活動をしなくてよいので非常に充実している。

私は現在無職だが、大学院に進学して本当によかったと思っている。私が大学院まで勉強したのは働くためではない。ましてや、大企業に入社するためでもない。単純に「学び」が楽しかったのだ。知識をインプットし、その知識をもとに自分の考えをアウトプットするのが楽しい。

大学院では文章の読解力、情報収集力、論理的思考力、疑問を見つける力、文章を書く力、英語力を伸ばすことができた。これらのスキルは私の学び体験をより豊かにしてくれている。

私は大学院まで勉強したおかげで「学び方」の基盤を学ぶことができた。研究内容や専門知識を活かして仕事をするのは素晴らしいことだ。しかし、仕事をせずとも大学院での学びは私の人生そのものを豊かにしてくれている。「仕事で活かせないと勉強した意味がない」というのはいささか短絡的ではなかろうか。

#学問への愛を語ろう

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