専業主婦・主夫は家事を全てすべきか
答えは「No」だ。
家事の分担は各家庭で勝手に決めれば良い。「主婦は全ての家事をすべき」と一般化はできないし、する必要もない。
しかも、全ての家事を主婦が担うとかえって効率が悪くなる。コップが足りない時に主婦を呼んで洗わせるよりも、自分でサッと洗う方が楽だし早い。
主婦と主夫では見られ方が違う?
私は世にも珍しい「子なし専業主夫」だ。少数派は好奇の目を向けられる。妻は女友達から「主夫なら家事を全部やってくれるの?」と聞かれたことがあるらしい。
男性が「主婦なら家事を全部やってくれるの?」なんて口走れば炎上案件。奥さんが主婦でも家事を手伝うのがフツーだろ。そもそも「手伝う」ってなんだよ。こんな不満が予想される。
主夫の場合は
「わざわざ主夫になったのだから、当然家事は全部やるんでしょ?」
と語気を強められている気がする。
被害妄想の可能性は多分にあるが、主婦よりも厳しい目線を向けられているように感じるのだ。
主夫が「やらない」家事とは?
主夫だからといって全ての家事をするわけではない。実例として、主夫(私)がやらない家事を列挙する。
と思ったが「主夫がやらない家事」の「やらない」にも色々あることに気づいた。
この4つに分けて紹介する。
1. 主夫がやらない家事
夫婦二人のために、妻のみが実行する家事。
妻に任せ切りの家事とも言える。
休日の夕飯づくり
妻は(ありがたいことに!)料理が趣味なので、時間のある休日には夕飯を作ってくれる。
献立の考案、調理、後片付けも含めて妻にやってもらえる。GWなどの長期休暇はサボりまくれるので最高。
風呂掃除
妻はバレンタインデーに「お手伝い依頼券」を発券してくれる。私は風呂掃除が嫌いなので定期的に依頼している。
ちなみに、毎日の掃除として実行している「水切り」は後から入浴した人、「髪の毛の回収」は翌朝に私が行う。
換気扇フィルターの交換
換気扇フィルター(こんなやつ↓)の交換は妻にやってもらっている。不定期だが3ヶ月に1回くらいの頻度だ。
2. 妻の分まではやらない家事
私は私の分だけ、妻は妻の分だけ行う家事。
朝食づくり
朝食は内容も、タイミングも別々。
自分の分は自分で用意する。
昼食づくり
昼食も内容、タイミングともに別々。
自分の分は自分で用意する。
着用後の衣類の回収
洗濯してほしい衣類は自分で洗濯カゴに放る。洗濯する際に「洗ってほしいものある?」と確認することも少ない。
洗濯後の下着類の収納
洗濯から取込みまでの工程は私が担う。取込み後の妻の下着は決まった場所に放置しておき、妻自身が任意のタイミングでケースに収納する。
下着は夫婦別々に引出式ケース↓に収納しているのだが、収納方法には各自のこだわりがある。
私は「下着を畳む行為」を無駄に感じるのでパンツ、靴下ともに全て同じものを買い揃え、畳むことなくケースに押し込めている。着用するときもテキトーに引っ張りだすだけ。下着にシワがついても構わないし、全て同じなら選ぶ手間も生じないという美意識が前提にある。
一方の妻は下着ごとに区別をし、なおかつ丁寧に収納しておきたいようだ。押し込めるだけなら私が実行しても良いのだが、妻の美意識を私が実現するのはなにか違う。
(たかが下着の収納で文字数を食ってしまった)
3. 主夫がやるとは限らない家事
主担当は決まっているが、臨機応変に分担している家事。
クレカや口座の管理
私は家計簿の作成・記録のみを実行する。
それ以外のお金の管理は妻が担う。クレカや光熱費など妻名義が多いので、なんとなく妻の業務になっている。
弁当づくり
妻が出社のときは弁当を要する。弁当は「夕飯の残り+白米」というスタイルで、弁当のために夕飯を多めに作ることは私の仕事。
それを弁当箱に詰める作業は基本的に妻が担う。ただし、妻が忙しいときは私が担うこともある。
食器洗い
「夜は夕飯を作った人が食器を洗う」とルールを設けている。すなわち平日の夜は私が、休日の夜は妻が洗う。
朝や昼、その他のタイミングで発生した食器は臨機応変に分担している。「自分で使った食器は自分で洗う」という基本理念は共有しているが、理念の遂行を徹底しているわけではない。
非定常な掃除
シンクや洗面台に水が飛び散ったときに拭く
お菓子のカスをこぼしたときに掃除する
これら非定常な掃除は、基本的に汚した人が掃除する義務を負う。
4. やる必要をなくした家事
洋服を畳む
洋服は全てハンガーのままラックに掛けて収納している。
「洗濯後の洋服をハンガーから外し、畳んで、タンス的なところにしまう」という一連の工程を省き、ハンガーで干した洋服をそのままラックに掛けるだけ。
アイロンがけ
基本的にアイロンが必要な服を買わない。そもそも、我が家にはアイロンがない。
いまやYシャツですらノンアイロン製品がある。アイロンが必要なおしゃれ服を着たい場合、それは趣味の領域なのでアイロンがけも自分で行うことになっている。
あとがき
細かく書き出すとキリがないが、代表的な家事は書き出せたと思う。
「あらゆる家事をテキパキこなしてこそ主婦・主夫だ」と思い込みたい人は、勝手に思い込めばいい。ただ、私は主婦・主夫にとって家事なんてオマケでしかないと考える。
繰り返しになるが、主婦・主夫だからといって全ての家事をやる必要はないのだ。
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