生きる
川の流れに身を任せたらどこまで進んでいくのだろう。
風の流れに身を任せたらどこへ辿り着くのだろう。
時間の流れに身を任せたらどんな未来が待ち受けているのだろう。
周りはみんな颯爽と駆け出していく。
そんな中で私はただひとり。ひとりぼっち。
何度も追いつこうと頑張ってはみたけど、
追いつくどころか後ろにいる人にまで追い抜かされて。
ああ、なんでこうなるんだろう。
そう思うたびに立ち止まって、気づいたらみんな見えなくなっていた。
いや。見えなくなったのは自分なのかもしれない。
みんなに追いつこうと必死になるばかりで、
段々と自分を見失っていったのかもしれない。
なんで必死になって追いつこうとしたのだろう。
今考えれば、理由はよくわからない。
協調性のある人は好かれる。
空気の読めない人は嫌がられる。
積極的な人は好かれる。
消極的な人はやる気がないと思われる。
そうやって周りから比べられること自体が普通になってしまった今、
私は自分自身を他人と比較して
みんなと同じようになろうと必死だったのかな。
なんて考えたりもした。
でも、果たして比較することは正しいのだろうか。
自分が好む相手ならひいきして、気に入らなければいやな態度をとる。
そんな行動に名前を付けるなら、それこそ「比較」なんじゃないのかな。
比較するのは良しとしても、できれば口に出さないでほしいな。
態度に出さないでほしいな。
なんて考えは甘えなのかな。
そんなこんなで私は今日も、「川」に「風」に「時間」に身を任せて、
好きに生きていく。
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