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PMS(月経前症候群)とアロマテラピー

こんにちは!アロマ心理学開発者大島鶴枝です。

女性のホルモンバランスによって、PMS(月経前症候群)に悩まされる方が多くいますので、

今回は、女性の一生涯のエストロゲン分泌量と、PMSの症状、有用な精油をお伝えします。

月経前症候群とは?

月経の3日〜10日前くらいから、情緒不安定、イライラ、抑うつ、不安、などの精神的な疾患がひき起こり、集中力の低下、睡眠障害、食欲不振など身体や心にいろいろな症状が起こる病気です。

個人差はありますが、日常生活が困難なくらい、ひどい症状の方もいます。
PMSは、女性ホルモンのエストロゲンの減少時に症状がひどくなります。

1ヶ月の女性ホルモンバランス

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1ヶ月のエストロゲン量【pg/ml】

①月経後:20〜50
②排卵期:100〜200
③黄体期:70〜120

このように1ヶ月でも分泌量が変化します。

エストロゲンの主な働きは
・自律神経を安定させ、気持ちを前向きにする
・新陳代謝を活発にし、コラーゲンの生成を促す
・肌や髪の艶やハリを作る

などがあるため、エストロゲンが血中に多く分泌されている排卵期は、女性の心は安定していると言えます。

ただ、排卵期をすぎると、エストロゲン量は徐々に低下し、月経期には男性と同じ分泌量となるため、この時期にPMS(月経前症候群)の症状が出てくるのですね。

もう一つの女性ホルモン(黄体ホルモン)

エストロゲンだけが女性ホルモンではなくもう一つ、プロゲステロン(黄体ホルモン)が存在します。

プロゲステロンは、受精卵が子宮内膜に着床する準備や乳腺による乳汁の分泌を準備させる働きのあるホルモンで、

卵胞期をすぎ、月経前になると妊娠したことを想定し、分泌量が増えていきます。

このホルモンは、妊娠を想定して分泌されるため

①体温を上げる
②子宮内膜を分厚くし、着床しやすい環境を作る
③妊娠の保持
④血中にナトリウム(水分)を引っ張り、浮腫みやすくなる
⑤イライラや落ち込みやすくなる

などがあります。

月経前になると、エストロゲンが低下し、このプロゲステロンの分泌が多くなることから、心と体に変化が起きてくるのですね。

アロマテラピー対処法

PMSの対処法として、アロマの香りはとっても有用です。
なぜなら、アロマテラピーの精油の中には、血中でエストロゲンと同じ働きをする成分が含まれている精油があるからです。

では、PMS緩和には、どのようにエストロゲン様作用のある精油を日常に取り込めばいいのでしょうか。

活用法は、とっても簡単!月経の後に香りを嗅ぐだけ。

なぜ、エストロゲン様作用のある精油を月経の後に嗅ぐといいかというと、月経後から排卵期にかけて、エストロゲンの分泌量が多くなれば、排卵後の低下を緩やかにして、黄体ホルモンとの差を少なくすることができるからです。

実は、PMSはエストロゲンとプロゲステロンの分泌量の差によってひき起こると考えられます。

特に、プレ更年期に差し掛かった方に多いのも、エストロゲンの分泌量が総合的に低下することによって、起こるとも考えられるのですね。

月経の後、排卵期が最もエストロゲン量が低下しているため、ここで精油成分を血中に取り込むことができれば、排卵をスムーズに促すことができ、その後のPMSの緩和にもつながるのです。

エストロゲン様作用のある精油

①クラリセージ
ジテルペンアルコール類のスクラレオールが微量含まれています。微量でも、強いエストロゲン様作用のある精油です。1ヶ月のうちでも、香りがいい香りに感じたり、気分が悪くなるといった個性を持っているため、香りを嗅ぐ際は、気分が悪くならない時期にかいでくださいね。

②ジャスミン
ジテルペンアルコール類のフィトールが含まれています。無月経、稀発月経、更年期障害の緩和に役立ちます。
エステル類を多く含むので、スキンケアにも効果が高い精油です。

これらの精油を気分が悪くならない時(比較的排卵期あたりは気分が悪くなりにくい)に嗅ぐと良いでしょう。

嗅覚的にホルモンバランスをとる精油を活用

排卵後のPMSがひき起こりやすい時期は、エストロゲン様作用のある精油は控え、脳下垂体に働きかけ、ホルモンバランスをとってくれる精油を活用しましょう。

モノテルペンアルコール類のゲラニオールが含まれている精油が嗅覚からホルモンバランスをとってくれる精油です。

①ゼラニウム
ゲラニオールが20〜30%程度含まれている精油です。甘くエレガントな香りです。ストレス障害を軽減させる効果があります

②ローズ
ゲラニオールが20〜30%程度含まれている精油です。ローズ特有の上品な香りで女性性を上げてくれます。

③パルマローザ
ゲラニオールが70%程度含まれている精油です。最も脳下垂体に働きかけます。気持ちを鎮静させる働きがあるので、イライラに有用です。

まとめ

いかがでしたか?食生活で改善していくことも重要ですが、食事での改善は、最低3ヶ月はかかるので、上手にアロマテラピーを活用し、今の辛さの緩和に役立てていただければと思います。

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