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海外ペットテック スタートアップニュースまとめ#31(ビーガンドッグフード THE PACK)

今回はペットフードの中でも盛り上がってきているビーガン、代替タンパク質を活用したフードを展開するスタートアップをご紹介。イギリス発のTHE PACK。2022年12月にシードラウンドで£835Kを資金調達した際のニュース。キーワード的には、「Plant-Based Food」とか「Plant Powered Dog Food」とか「Plant-Based Meat」とか、そのあたりの領域です。

英国に拠点を置く植物由来のペットフードのスタートアップであるTHE PACKは、£835Kのシードラウンドをクローズ。

この資金調達は、THE PACKの創業者であるDamien ClarksonとJudy Nadelが2017年に設立したVevolutionを通じて行われた。Vevolutionは、同社がシードラウンドで£270Kを確保するのを支援。このラウンドは、株式と転換社債のミックスでクローズ。投資家にはペットケアアクセラレーターのLeap VenturesとMars Petcare Companion Fundが参加。

これは筆者が感じたことで、パッケージを含むプロダクトやウェブのデザイン中心にクリエイティブワークもしっかり作り込まれている印象で、おそらくLeap Venturesに参画しているクリエイティブエージェンシーのR/GAのアートディレクターand/orデザイナーによるデザイン領域のグロース支援ではないかと推測。

植物性ドッグフードの継続的な成長

代替タンパク質のペットフード市場は、2032年までに世界で574億ドル規模になると予測されている。THE PACKは、犬用プレミアム植物性食品のリーダーとして、この市場で独自の地位を築いている。すでに世界初の犬用植物性ミートシチューのウェットフードを販売中。

ペットフードの代替品への革新的なアプローチ

ペットフードの技術者や動物栄養学者と共同開発したTHE PACKは、100%植物性ウェットフードで、3つのフレーバーがあり、原材料はパパイヤ、ケール、エンドウタンパク、ルーピン豆、ヘンプシード、バターナッツスクワッシュなどが主。

THE PACKのビーガンフードの原材料

今回調達した資金を活用して2023年の早い時期にオーブン焼きドライフードの発売を計画中とのこと。

環境保護を願う創業者メンバー

以下創業メンバーを紹介するウェブより。

私たちの創業者チームは全員、熱心な環境保護主義者で、グリーンウォッシュには興味がなく、地球にとってより良いビーガン・ドッグフードを作るスタートアップ。パッケージング業界の世界的なリーダーたちと協力して、環境にやさしいパッケージング・ソリューションをデザイン。ウェットフードのパッケージには、リサイクル性が高く、ドッグフードの無駄を最小限に抑えることができる、質素な缶詰を選択。また、植物由来の食事について炭素評価を行い、今後の製品開発に役立てるとともに、企業としての透明性を維持することにも努めている。その結果、私たちのフードは、肉類を使用した同様のフードよりもはるかに環境にやさしいことが判明した。

ウェブには以下のようなステートメントが並び、環境保護に対する強いメッセージが伝わってきます。

Vevolutionとは

ちなみに今回の資金調達で活用されたVevolution。軽く紹介しておきます。

Vevolution

Vevolutionとはビーガンスタートアップと投資家(その中でもImpact Investors)とを繋ぐ投資プラットフォーム、FinTechサービスですね。Vevolutionをつかうことで、投資家はラウンドをカテゴリー、収益、調達額、地域などでフィルタリングし、投資対象を厳選することができる。また、投資家が創業者に直接連絡を取ったり、詳細情報を入手したり、デューデリジェンスプロセスを開始したり、データルームへのアクセスをリクエストしたりすることができる。資金調達中のスタートアップは、投資ラウンドの公開情報をVevolutionにアップロードするだけ。というもの。

という感じです。ビーガン系は他にも有名どころ含めて何社かありますが、またの機会に。

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