マガジンのカバー画像

100ラジ解説記事

11
100ラジ解説記事
運営しているクリエイター

2021年12月の記事一覧

【41-50日目】100ラジを100倍楽しむためのファンブック ~現役放射線技師が「100日後に吸着事故を起こす放射線技師」を解説する~

企画の主旨はこちら↓の「はじめに」をお読みください。 41日目あるあるですね。恐らく主人公は夜勤(当直)で夕食を終えた後に歯磨きをしている際に、撮影に関する電話連絡が入ったのでしょう。放射線技師の夜間勤務で技師が2人以上いることも稀ですし、仮に複数人で勤務していても常に一緒に行動しているわけでもありません。また周囲に代わりに電話に出てくれるスタッフも居ません。 いや、ペっと吐き出すくらいしようよ!! 同様の現象に「トイレに入っているときほど電話が鳴る」というのもあります

【51-60日目】100ラジを100倍楽しむためのファンブック ~現役放射線技師が「100日後に吸着事故を起こす放射線技師」を解説する~

企画の主旨はこちら↓の「はじめに」をお読みください。 51日目当院ではレントゲンであれば1日に200~300人、CT検査であれば100~150人ほど検査件数があり、複数の装置で対応するのですが、だいたい1部屋で対応する患者さんの数は1日40人前後でしょうか。少し面白い資料を見つけたので供覧します。 セブン&アイHLDGS. CSRデータブック2018(pdf) この資料の27枚目(194ページ)に「苦情発生率」というデータが提示されており、2017年度実績で22.8PP

【61-70日目】100ラジを100倍楽しむためのファンブック ~現役放射線技師が「100日後に吸着事故を起こす放射線技師」を解説する~

企画の主旨はこちら↓の「はじめに」をお読みください。 61日目レントゲン室、冬の風物詩です。「玉ねぎ」あるいは「十二ひとえ」と呼ばれます。しかもこれ、同じ枚数だけまた着せないといけないんですよね。 レントゲンというのは各種画像検査のなかで最も分解能が高い(=細かいものが観察できる)検査であり、また断層像(輪切り)ではなく投影像なので衣類のボタンや金属の重なりが映り込むと診断に影響が出てしまうのは皆様もご承知のうえかと思います。原則「ボタンや金属の無い肌着1枚」になってもら

【71-80日目】100ラジを100倍楽しむためのファンブック ~現役放射線技師が「100日後に吸着事故を起こす放射線技師」を解説する~

企画の主旨はこちら↓の「はじめに」をお読みください。 71日目休憩中なのに寝てたらビンタで起こされるの、ジト目先輩にならご褒美です。エナジードリンクしか置いてない自動販売機とかどんだけ働かせるつもりなんでしょう。 3コマ目のインドのバスとか猫バスはわかったのですが、右下の乗り物は何だろうと調べたら、映画『マッドマックス』が元ネタのようでした。 左下はクレヨンしんちゃんの幼稚園バスだと個人的には睨んでいたのですが、引用リツイート情報では「けもフレ」関連のものっぽいです。

【81-90日目】100ラジを100倍楽しむためのファンブック ~現役放射線技師が「100日後に吸着事故を起こす放射線技師」を解説する~

企画の主旨はこちら↓の「はじめに」をお読みください。 81日目ネタが多いので先に回収しましょうか。 まず1コマ目で主人公が読んでいる雑誌「INRAN VISON」は放射線技師御用達の業界雑誌「INNERVISION(インナービジョン)」のパロディでしょう。 2コマ目で読んでいる「Mad Fan」はこれまた放射線科やカテーテル検査を行う診療科向けの業界雑誌「Rad Fan」のパロディです。 そしてバックで流れる曲「バニラの求人」の元ネタはこちら。 女性向けの夜のお仕事

【91-100日目】100ラジを100倍楽しむためのファンブック ~現役放射線技師が「100日後に吸着事故を起こす放射線技師」を解説する~

企画の主旨はこちら↓の「はじめに」をお読みください。 91日目クセの強い老人の描き分けに定評のある、からばく社先生です。 様々な理由で入れ歯を外してもらう検査というのは多いですが、忘れものされたら困るものランキング1位です。まず名前書いてないしね。そもそも入れ歯にしろメガネにしろ杖にしろ、「それが無いと日常生活に困る」から使用しているわけで、それが無いことにすぐ気づかないのは何故なんでしょう。杖を検査室に忘れていく人は、帰りは杖が無くても帰れるならそもそも杖は必要ないので