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No.61 2023年3月22日 第5回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で日本が世界一を奪還 私はラッキーな人生

 日本が14年振りに野球の世界一に輝きました。第1回の2006年決勝でキューバを破り、第2回の2009年決勝で韓国を破り優勝して以来14年ぶりのことでした。コロナ禍で延期されて2023年での開催になりました。
 日本はプールBの東京ラウンド(東京ドーム)で中国、韓国、チェコ、オーストラリアに全勝し、準々決勝(東京ドーム)でイタリアに勝ち、準決勝のアメリカのマイアミ(ローデポ・パーク)ではメキシコにサヨナラ勝ちをしました。

スポーツ新聞6紙2023年3月22日朝刊より


「日刊スポーツ」2023年3月22日朝刊より


 決勝のローデポ・パークでのアメリカ戦では3-2で世界一に輝きました。アメリカの地でアメリカと初めての決勝戦での勝利でした。7人の投手リレーで終盤の8回ダルビッシュ有選手が投げ、9回には大谷翔平選手が投げ抜きました。大谷選手は二刀流です。まさに映画「七人の侍」(私が生まれた1954年の黒澤明監督の作品)ですね。世界の頂点を14年ぶりに取り戻したのです。

スポーツ新聞6紙2023年3月23日朝刊より


「スポーチ報知」2023年3月23日朝刊より

 
 今回のエッセーは「私はラッキーな人生」ということがテーマです。No.46「1993年と2022年 サッカーワールドカップ『ドーハの悲劇と歓喜』この気持ちは私の出版事情にも」でも述べましたが、1993年に出版した『スポーツ記者を追いかけろ』ではプロ野球・大相撲・サッカーJリーグの取材を通してスポーツの姿を伝えましたが、その30年前の書籍が2023年に電子書籍としてAmazonから出版される予定です。その背景には2022年のサッカーワールドカップでの日本のベスト8をかけるまでの活躍、2023年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で日本が野球世界一を奪還できるのではという期待があったのです。その期待が現実のものになったのです。
 1993年はプロ野球が全盛の時代でもあり、その数年後から大勢の日本選手がアメリカのMLB(メジャーリーグベースボール)でプレーするようになり世界一を手にすることできたのです。それはJリーグの選手が主にヨーロッパでプレーすることによりワールドカップで活躍できる日本になったことと同様です。
 私は幸いなことに、教師をしながらNIE(Newspaper in Education)の活動でいろいろな新聞社と協力しての出版活動を推進することができました。その中でスポーツ選手をいくつかのプロジェクトで取り上げさせていただきました。
 今回のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)での世界一奪還は日本の選手がメジャーリーグでプレーすることが大きな要因でした。過去にどんな人がプレーしたのか、また現在プレーしているのか次のホームページが参考になります。
日本人選手のメジャーリーグ挑戦 - Wikipedia

 全部で67人になるのではないでしょうか。メジャーリーガー第1号は1964年の村上雅則氏でした。1964年は初めての東京オリンピックの年で小学校4年生の私も村上氏が話題になっていたことは覚えています。本格的なメジャーリーガーは1995年の野茂英雄選手からです。その後、2001年のイチロー選手、2003年の松井秀喜選手、2007年の松坂大輔選手、2012年のダルビッシュ有選手、2014年の田中将大選手、2018年の大谷翔平選手などが大きな活躍をしていました。ダルビッシュ有選手と大谷翔平選手は現役の大リーガーで今回のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)でも日本の優勝の大きな原動力になりました。
 その中で、野茂英雄選手、イチロー選手、松井秀喜選手、松坂大輔選手、大谷翔平選手は私が携わった仕事で取り上げさせていただいたことがありました。とても印象に残っている選手たちでした。
 
野茂英雄選手
 野茂選手が1995年にメジャーリーグでプレーすることにより、オールスターで先発、奪三振王、新人王そしてノーヒット・ノーランを達成したのです。それで、新聞の見出しに野茂投手の名前「英雄」と「英雄」がかけられていたのです。この記事はステップ2「見出しのジャングル」のコーナーで取り上げたものです。

NIEガイドブック『新聞なるほど探検』(朝日新聞社、1997年)より

 朝日新聞で発行されたNIEガイドブック『新聞なるほど探検』(1997年)は新聞の読み方を提供したガイドブックで、私が編集・執筆を任されました。次のような内容でした。

 イチロー選手
 イチロー選手は2001年にメジャーリーグの選手になり、通算3089安打、509盗塁の記録があります。10年連続200安打を放ったイチロー選手を取り上げています。

『月刊Newsがわかる』2010.11月号(毎日新聞社、2010年11月)より

 松井秀喜選手
 松井秀喜選手は2003年にメジャーリーグの選手になり、175本塁打、760打点を記録しています。ワールド・シリーズでMVPを受賞しています。2013年に長嶋茂雄氏とともに国民栄誉賞を受賞しています。
 松井秀喜選手は1993年に日本のプロ野球に入り、5月1日の東京ドームでのヤクルト戦で1軍デビューをしました。私はその時に『スポーツ記者を追いかけろ』(リブリオ出版、1993年)の取材で松井選手にも身近に会うことができました。その取材は次のように書籍へ反映しています。
 
 中表紙に松井選手の打撃を活用させて頂きました。


 試合後の取材を受ける松井選手

 翌日の読売新聞朝刊一面に掲載された松井選手の打撃

 翌日のスポーツ面に掲載された松井選手

 松坂大輔選手
 松坂大輔選手は1999年に日本のプロ野球に入団しています。その年に毎日新聞社が『月刊ニュースがわかる』を創刊されました。その時から、2020年3月まで編集委員をさせて頂きました。創刊号(1999年4月)の表紙と初めての「ニュースの人」に松坂選手を取り上げて頂きました。
 その後松坂選手は2007年にメジャーリーグの選手になりました。1年目は15勝、2年目に18勝を挙げました。その後は故障に泣かされたようです。


『月刊ニュースがわかる』創刊号(毎日新聞社、1999年4月)より

大谷翔平選手
 現在メジャーリーグで二刀流として最も注目されているのが大谷翔平選手です。2022年には投手として15勝を、バッターとして34本塁打の記録を残しました。これは1918年に野球の神様とされるベーブ・ルース氏が13勝、11本塁打を成し遂げて以来メジャーリーグでは104年振りとなる「2ケタ勝利と2ケタ本塁打」の偉業を達成しました。
今 回のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)のMVP(最優秀選手)に選出され、吉田正尚選手と共にベストナインにも選出されました。
 すでに編集委員は辞めていましたが、『月刊Newsがわかる』には次のように大谷翔平選手が紹介されていました。

『月刊ニュースがわかる』2021.12月号(毎日新聞社、2021年12月)より


『月刊ニュースがわかる』2021.12月号(毎日新聞社、2021年12月)より


『月刊ニュースがわかる』2022.12月号(毎日新聞社、2022年12月)より

 本格的なメジャー選手として野茂選手以来多くの日本選手がチャレンジしてきて、その活躍が今回の世界一の奪還に繋がりました。これからも多くの選手がメジャーリーグにチャレンジすることを望みたいと思います。
 私はこのような誇るべき選手とほんのわずかでも接点をもてたことをラッキーな人生と捉えています。
 
参考
読売新聞WBC特集
https://www.yomiuri.co.jp/sports/wbc/20230322-OYT1T50055/
 
 

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