前職と演技

以前、SEをしていました。1年だけ。


メンタルが変なことになってすぐに辞めてしまった。

理由はいろいろある。それまで抱えていた自分の弱いところやダメなところが一気に出てきてしまって、それを同時に抱えられなくなって、3ヶ月ほど休職して、結局、今の仕事を選ぶことになった。



ぶっ壊れた理由なんて、シンプルだった。仕事の選び方。


就活の時期、自分に何ができるか考える。自己分析、というやつだ。

死ぬほど準備をしなきゃならないと思ってあれやこれや考えていた僕は、いつのまにか人格を自分に降臨(?)させ、そいつに就活を「させていた」。


自己分析とやらは、他人より死ぬほどやった。ストレングスファインダーをやってみて、それの理由づけを、自分の経歴やら考え方やらを振り返りながら取り組んだ。

いつしかそれは僕の本質ではなくなり、「就活生としての模範性」を身に纏った他の誰か、みたいなものになっていた。

就活を乗り切るための側面からしか、自分を認識していなかった。そんなこと、当時は気づかない。気づけるやつおるん?


大学院での研究でプログラミングを使っていたので、プログラミングが楽しくて仕事にしたいようになった、らしい。

親の離婚で安定志向になった、らしい。

初対面の人と上手く話せなかったが、そのコンプレックスを克服しようと接客業のアルバイトを頑張った、らしい。

決して、エピソードそのものについて嘘はついていない。

そういう人格のやつが就活でうまくいくよう、人格を、態度を、考えを、整えた。

そんなことをしたので、どこか他人事だった。


そんなまま働き始めると、本来の自分なんて全く見せないまま。

整えた人格と態度と考えは、完璧な人間だ。

それが本来の人格だったと錯覚するぐらいに、整えまくった。


本来の自分とは程遠い。と思う。

適当で、ヘラヘラしていて、誤魔化しが得意で、大事なことからは目を背けて。そんな自分を死ぬほど抑えこんで、1年を過ごした。

周りに助けを求めず、自分一人で全部抱え込んで、表面はうまくやってるように見せるために無理な残業や仕事の持ち帰りをして。

理不尽だと思うよくわからない作業もニコニコ引き受けて、ニコニコこなして。

そう見せて。


そもそもSEという仕事は、量も種類もたくさんある作業を80点くらいで次々にぶん投げていく事ばかりだった。緊急作業もある。

本来の自分は、一つのものをめちゃくちゃ深くじっくり考えたくて、作業が同時にたくさん降りかかるとテンパって、計画を立てるのが苦手で、急な作業が入るとそれまでやっていたことが全部頭から抜けていってしまう人間だ。

正反対じゃ〜ん!


当然あっという間にガタが来て、メンタルがボロボロ。えらいことになった。

で、プライドを抑えつけつつ作業量を抑えて、とかしてると、当時の彼女さんを全く構えず、他の人のところに行かれてしまい、もう生きる意味まで見失ってしまった〜となり、ゲームオーバー。

ぱーん!弾け飛んだ。

生き方が他人軸だとこうなる。そこにしか生きる意味みたいなものを見出せていなかったので、死のうか〜とか普通に思ってた。死ぬ方がエネルギー使うから無理だったけど。


そこから自分を見直していく作業がきつかったな〜。

今の仕事であれやこれや勉強すると、自分という人間が分かってくる。

人目を気にせず自分と向き合うと、ダメなところを受け入れざるを得なくなる。

ダメじゃないと思うというか、それがありのままというか、その上でできることを考えていくというか。


めんどくさがりでも、怠け癖がひどくても、いろんなことをあっという間に忘れてしまっても、死ぬほど人見知りでも、根暗でも。

にこやかな自分を「おろす」と、仕事にできるぐらい人と話せる。

それってすごいことじゃん!と今なら思える。特技ですね。特技。というか才能。僕って凄い!

自己肯定感〜!まだまだ低いけどだいぶ改善された。

周りを気にせず自分を持ち上げられる、それがすごく大切。

だって今それでお金稼いでるんだから。安いとはいえ。凄いやん?



といったあたりで締め方がわからないので終わり!

なんでもいいからやれることやって自分を愛せ〜!

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