未経験エンジニアとして転職して約2年。今が楽しいので過去を振り返ってみた。

とある未経験エンジニアのインデックス。

東京の街が就活生で溢れている。新卒採用の時期がスタートしたみたい。

自分はスーツをあまり着たことがない不埒な男である。就職活動を頑張る人がこの記事を読んで少しでも肩の荷が下りたら嬉しい。

自分は学生時代体たらくも体たらく、バンド活動ばかりしていたキッズで、ロックスターの生き方に憧れるただのサブカルクソ野郎だった。ライブにもたくさん脚を運んだ。ライブMCでBON JOVIが何話しているのかわからないのがめちゃくちゃ嫌で、親不孝者は大学卒業後就職もせずカナダへ英語を勉強しに向かった。

英語よりも大事なものを学んだ

「Hello!」くらいしか英語を話せない自分はホームステイ先のママに叱られることも多かった。しかし英語が理解できないからなぜ怒っているかもわからない。態度で理解するしかない。ぼくは間違いなくママに嫌われていた。海外生活とママの毎日の憤怒な態度にストレスばかりが蓄積していく。

1ヶ月でホームステイ先を出てシェアハウスに住んだ。感動的な別れなどあるはずもなかった。3ヶ月だけ現地の語学学校で勉強した後は、お手製レジュメを持ってアルバイトを探しとある現地のレストランで雇ってもらった。キッチンでの料理と皿洗いが仕事だ。英語圏にいると何もできないくせに「英語だけ話し生活、仕事までしてる俺すげー」と陥りがちなので一般人は気をつけたほうが良い。

そんなカナダの生活に飽きたので、帰国して就職活動をした。

カナダでの生活は英語力を学べたことはもちろんだが、外から見る日本や多国籍の中で働くことで価値観が変化した。

ロックキッズでも就職できた

帰国後就職を完璧に舐めきっていた阿呆は仕事などすぐに見つかるだろう呑気でいた。リクルートスーツを買うこともなかったが読書好きが講じ、神戸のとある編集プロダクションに勤めることができた。1年後、東京で働きたくなったので仕事辞め、後先考えない阿呆は仕事が決まってもいないのに移住した。

港区にある小さなデザイン・編集プロダクションが拾ってくれた。ここでは酸いも甘いもビジネスのことを色々学べたので感謝している。

東京に移住してから2年ほどたった頃、自分の仕事について考えるようになった。海外で生活した経験から、また日本以外でも仕事をしてみたいという気持ちが湧いてきた。その際に現在のキャリアではとても海外で仕事ができるものではない。今の仕事は好きだけど、将来が見えてしまうような状況が怖くなってしまった。

プログラミングとの出会い

当時28歳である。未経験で就職するにはソロソロやばい年齢である。Googleに「28歳 転職」と調べると転職は無理ゲー的なネガティブなことばかり書かれている。ネガティブプレッシャーに襲われた。

海外でも通用できる仕事はないかと色々挑戦してみた。今の世の中ネットで調べれば、無料で使えるツールが多いので自分に合うものを探してみるのはオススメ。

そこでプログラミングに出会った。

それまでプログラミングなんて頭のいい人しかできないと考えていた。

学生時代にバンドを組んでいたメンバーの1人がエンジニアだった。一度教えてもらったことがあるが皆目理解できず、1分で諦めた。沈。

そんな自分がプログラミングに興味を持った。アメーヂング。

プログラミングに興味を持ってからネットで調べたり、本を買ったりもした。当時周りにエンジニアがいなかったため、何を勉強したらいいのかさえわからなかった。Javaの本を買っても「これが何の役に経つんだ?」ということしか思えなかった。何をやっていいのかわからない。これが本当にツラい。ツラいけど興味がある奇妙な状況だった。この時エンジニアとして転職するか迷っていた。

未経験から他業種技術職、さらに年齢を考えると不安がないと言えば嘘である。変化を好む性格だが、怖いこともそりゃある。だってにんげんだもの。

そんな不安を抱えていた28歳は当時放送されていたとあるアニメに出会った。

アイカツ!

この作品は物語性が非常に高く、たくさんの感動と活力をもらった。自分の転機に影響を与えてくれた作品として感謝しているので、今度ブログでその良さを伝えたい。ここでは影響を受けた一部を紹介したい。

EDテーマにlucky train!という曲がある。

うかうかすると過ぎ去る時間
さあ ラキラキ キラキラ ラッキー・タイム
運は一瞬の流れ星なのキャッチしなきゃ
飛び乗ってみて うきうき ハッピー・トレイン
もし なんかちょっとまちがっちゃっても
そこで宝物に出会うかも
Oh,my happy train
ワクドキ Oh, my lucky train!

アイカツ!は非常に物語と楽曲の関連性が強く、視聴者を楽しませてくれる作品である。北海道で生まれ育った女の子が本気でアイドル活動をすることを決心した曲がこれ。

本来、子供向けの作品なのでストレートな歌詞が余計と心に刺さった。

時間だけは人間に平等に与えられたもので、うかうか迷っている暇などない。14歳の女の子はきちんと行動で示しているのに対し、倍も生きている自分は何を迷っているんだと。

理解のできないJavaの勉強をしつつ転職活動を実行した。すると某システム会社から内定をもらった。内定をもらったのですぐに会社やめると告げた。勤務開始1週間くらい前になり、エンジニアではなく経験から広報として雇いたいと人事の方から連絡が来た。エンジニアとして面接を受けたのにこの仕打である。頭にきてその場で断った。ニートの始まりである。

28歳ニートの響きはやばい。ネガティブ要素がいっぱいだ。なんとか脱却しなければ流石にやばいという気持ちになった。エンジニアになるには何か自分でプロダクトを作って意気込みを見せるしかないと思った。集中的に勉強できるばを探し出会ったのがTECH::CAMPだった。

内定辞退の翌日がちょうど体験日だったので、すぐ参加したのち、入会した。

たしか料金は1ヶ月で10万円くらいだった気がする。1ヶ月毎日渋谷に向かい朝から晩まで必死こいてプログラミングの勉強をした。学生時代に戻ったようで毎日が楽しかった。その結果一応プロダクトができた。TECH::CAMPのスタッフには御の字である。できたアプリは子育てママのための掲示板。今見ると修正する気にもならないほどひどい。

http://babooo.herokuapp.com/

このクソプロダクトをひっさげ転職活動をしたら1ヶ月もしないうちにとある教育系のサービス会社に就職が決まった。TECH::CAMPで学んだのはrubyとruby on railだったが、フロントエンドエンジニアとして内定をもらった。

エンジニアになれるならなんでもいいと思った。このとき 28歳(ほぼ29歳)である。

新卒入社経験無し、28歳エンジニア経験なし、地方三流大学卒

へっぽこキャリアでも受け入れてくれるweb系企業は素晴らしいと感動した。

ここでとても良いオタクな友人が3人できた。ハッピー。

しかし、救いようがない生粋の飽き性はこの会社も辞め、今は受託系の企業で働いている。一つのサービスをグロースさせるより、色々な仕事ができる受託のほうが自分には向いているのかもしれないと今は思っている。しかし、それも今後どうなるかわからない。

エンジニアとして未経験で転職したい。という記事を拝見することが増えた。ネガティブな意見も多いけど、大丈夫できる。サービスとも言えないレベルのものでも、実際に手を動かして行動すればどうにかなる。

3年ほど前までは理系卒でもなければ、プログラミングなどには程遠い存在の人間だった自分でもできた。

ネットのネガティブな意見は全部無視していい。むしろ見ないほうがいい。ネガティブはネガティブを呼び、ネガティブな情報と人だけが収束する。明るくポジティブな人と過ごすべきだ。あと筋トレは良い。筋トレは裏切らないし前向きなる。

Testosterone氏のtwitterは全人類フォローすべきだ。

自分はエンジニアとしてはまだまだ鼻くそレベルである。それでも日々何かを作ることは楽しい。最初の頃は(今も)わからないことばかりだが、日々技術力が向上してることを実感できるのはとてもいい。技術が向上と共に作れるもののレベルが上がってくる。最近はLINE BOTづくりが楽しい。

将来エンジニアをしているかどうか飽き性なのでわからない。その時好きな仕事ができていたらウルトラハッピーである。




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