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物語【絶望からの脱出】第三話

入り口は重厚な扉、さらに中には二枚の扉が続き三重構造の入り口になっていた。


「日本政府が昔作った施設だと聞いている。」3枚目の扉を開くと薄暗い通路が奥へと伸びていた。


さらに奥へ進むと、ホールに出た。中には30人ぐらいの若者達がいた。


皆んな疲れた表情をしている。

「ここ数ヶ月でこれだけ集まった。あとは。。。この辺りには誰もいない。まぁ。。死体とかないからどこかで生きているかも。。。」


優里も状況はよくわかっていないみたいだ。。。


「とりあえず。。。あの扉の中に入ってヤツと話せ。俺はしばらく休む。」優里はそう言って部屋の一角、赤い扉を指差した。


ヤツ?ヤツって誰だ。。。


優里はホールの隅に横になった。


。。。。


「阿久根君は危険を顧みず、半年間ずっと君を探していたんだよ。」


高校生ぐらいの女の子に話しかけられた。


そうなのか。。。



「ここ数日はろくに寝てなかったから。」


。。。


優里!ありがとう!


僕がそう言って頭を下げると優里は横になったまま手をあげた。


「とにかく君も彼女と話してみて。」


彼女。。。



。。。。。


みんなが集まっているホールから伸びている廊下を奥に進むと赤い扉があり、そこに彼女がいると案内された。


行こう夏陽。


「うん。」


僕と夏陽とパールはその部屋へと向かった。



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