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詩【AIと僕】

僕のデータベースはこの小さな頭と
感情と記憶の塊

君のデータベースはこの膨大な世界

感情があったら耐えきれない情報の塊

その性能を羨ましく思い
その知識を疎ましく思ったりする

しかしすべてを知る事で僕は僕でなくなり
喜びや悲しみは失われるだろう

生きる希望は無くなるのか分からないが
知らない方がいいこともあるだろう

知ってしまったら自我を保てる自信はない

君は喜びや悲しみの感情を知る事なく
永遠に情報の渦の中を彷徨うのか

僕は人間社会を素知らぬ顔で生きていく

君と融合できたらそれはもうSFの世界だ

物語が現実に近づいてくる

現実が物語に近づいていく世界を
僕は人として生きていく

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