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物語【絶望からの脱出】第二話

シェルターから出た僕たちは今、友人の阿久根優里と軍用車の中にいる。


安全な場所に行くと言って走り出した車内からは外の様子が見てとれたが、隕石なんて落ちた形跡はなかった。


さらにおかしな事に、町に人の気配がない。。。


優里。。。何があった?。。。なぜ。。。人がいない?。。。


優里は少し躊躇しながら話し始めた。


「まず言った通り隕石は落ちなかった。。。。落ちなかったが、別のものが地球に来た。。。」


。。。。来た?。。。。


「その話は俺より"アレ"から聞いた方が早い。今から行く場所で何でも聞いたらいい。もしかしたら、両親の行方もわかるかもしれない。」優里は不安げな声色でそう言った。


町を抜けてしばらく行くと山が見える。車は山の方へと向かって行く。林の中を走り、途中にダムがあった。さらにダムの脇から林道を抜けて奥へと進む。道はそこで行き止まりとなり、軍用車両が数台停まっていた。山の斜面に荒廃した建造物みたいなものがある。。。


「ここは昔、日本の軍隊。。まぁ日本の政府が作った大型のシェルターみたいな建物だ。とりあえず、この中は安全。お前に会わせたいやつがいる。とにかく話してみて。。。」



そう言って優里は入り口の重厚な扉を開けて中に入る。


僕たちも優里に続き建物の中に入って行った。



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