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良いポピュリズムと悪いポピュリズム

衆院選も近いのでどんな政治家が首相になるといいのかについてぼんやり考えてます。

よく「ポピュリズム(ポピュリスト)=大衆扇動家=悪」という図式で語られがちですが、インターネットによって世論が量・質ともに可視化されてしまう時代ではある程度、政治家がポピュリストであるのは仕方ない気がします。

従って、ポピュリズムが現代の政治の条件の1つなのであれば、良いポピュリズムと悪いポピュリズムを区別し、どうやって良いポピュリストを投票によって選択していくかでしょう。

良いポピュリズムとは何か?

例えば、(安倍政権のように)政治家が個人の信条に基づいた政策を言い出したときにそれを反論によって止める力があることはポピュリズムの良い部分だと思います。

世論の盛り上がりを見ながら、自分が主導したい政策をどこまで進めるのかについて線引きができる政治家であれば、許容ラインを越えれば政策を引っ込めるし、許容ラインを超えない程度に自分のビジョン・政策を推進してくれるはずです。

一方で、世論を見ながら自分の政策やビジョンをコントロールするということの危険性は、世論は必ずしも正しくないし、むしろ愚かだという点にあります。例えば、保守的な世論に引っ張られて靖国神社を公式参拝してしまう、など一定の限度を超えた行動に走ってしまう可能性もあります。

良いポピュリズムの条件はこのような「愚かな世論」を政治家が無視できることではないでしょうか。そのためには政治家の方に、世論を無視しても大丈夫だと思える"余裕"がないといけません。

その余裕とは、おそらく選挙に確実に勝てる議席数であったり、党内基盤であったりするんだと思いますので、次の選挙で自公が合わせて絶対安定多数を獲得できるのか、自民党単独で過半数を取れるのかが1つの注目になりそうです。

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