多様性を尊重する組織におけるキャリア支援の重要性【わたしのキャリアストーリー#01】
パーソルダイバースでは、「障害者雇用を成功させる。そして、その先へ。」をミッションに掲げ、2300人以上の社員が働いています(2023年4月現在)。社員のうち7割以上が障害のある社員です。
多様性を尊重する組織で異なるバックグラウンドや経験を持つ社員が、どのように活躍し自己成長を遂げているのか、社員のインタビューを通して紹介する企画が”わたしのキャリアストーリー”です。
1回目は、パーソルダイバース コーポレート本部 人事部 組織開発グループに所属する外山ユウ。
制約があっても自分らしいはたらき方を描くためのキャリア支援の重要性を力強く語る姿は、様々な状況を抱える方々を見てきた彼女の思いが込められていました。
現在の業務と、今までのキャリアを振り返りながら、彼女の原動力に迫ります。
※2023年4月取材当時の内容です。
パーソルダイバースでは、新入社員が最初に受講する導入研修やキャリア開発を担当
ー外山さんが所属する人事部 組織開発グループとはどのような部署でしょうか?
パーソルダイバースの人事部は、「採用」「人事情報の管理」「安全衛生」「人材開発」といった機能ごとに4つのグループに分かれています。
私は組織開発グループに所属し、新入社員の方が最初に受講する導入研修をはじめ、社員のスキルアップ、将来の目標やご自身のはたらき方をふまえたキャリアプランニングを支援する研修を企画し運営しています。
導入研修の特徴・大切にしていること
ー入社後の導入研修の目的や内容を教えてください。
当社の導入研修は、入社後3日間で行います。
新入社員のスムーズな職場適応と、配属後にパフォーマンスが発揮できるようにサポートします。
プログラム学習内容は、業務に必要なツールや基礎知識、当社の文化や業務内容、パーソルグループの理念、コンプライアンスやセキュリティなど多岐にわたります。
パソコンのセットアップや業務ツールの使い方については、現場で業務に支障がないように対面で丁寧にフォローアップします。
事業や組織に関する理解が必要な内容については、eラーニングシステムを活用して、何度でも学習ができるようにしています。
ー新入社員の方が安心して参加できる雰囲気作りを大切に
研修では意見や情報を共有するグループワークを取り入れ、同期社員同士の交流を大切にしています。
研修中は、社員の方が孤立しないように丁寧なコミュニケーションに注意し、研修のまとめセッションや、振り返りの時間では、社員の困りごとや質疑応答に対応し、安心して参加できる雰囲気を作っています。
ー障害のある方とともにはたらく特例子会社として、研修内容に特徴はありますか?
当社では、障害者雇用の法律や、障害の理解を深めるために、パーソルダイバースとパーソル総合研究所と協力して、社員向けのe-ラーニングを提供しています。
また、パーソルグループが掲げる「DEI」(Diversity, Equity & Inclusion)を理解する「DI&Eリテラシー研修」も入社時に受講していただきます。
この研修では、異なる背景を持つ社員同士が協力することの重要性を理解するために、アンコンシャスバイアスという無意識の偏見に気づき、それを意識して多様性に対する正しい理解と受容を促します。
ー昨年度は、社員数が急激に増えた1年でしたが、導入研修における困難や課題はありましたか?
そうですね、昨年度の入社した社員は400人以上に上り、毎月様々な部署に新しい仲間が加わって、会社全体が大きく変わっていった1年でした。
私を含め導入研修の担当チームは、新型コロナウイルス感染拡大した2019年に、初めて導入研修の受講形式をオンラインに切り替え、そのために適切なツールや内容に見直しました。
そういった、過去の経験から得た教訓を活かし、入社者数の急激な増加にもスムーズに対応できたので、大きな困難はありませんでした。
導入研修の最終日に、受講した社員とその上司に研修の内容別の理解度や満足度アンケート調査を実施して、その結果を元に研修内容をブラッシュアップしています。
昨年のアンケート調査では、当社独自システムやOutlookの理解度が下がっていることがわかり、学習効果を上げるために、講義やe-ラーニングで学んだあとにグループワークで実践し、フォローアップを行うように改善しました。
質の高い研修を提供するために、早期に課題を発見し対策をすることが大切だと考えています。
ー組織開発グループの皆さんのプロフェッショナルな姿勢とチームワークに感動しました。
ありがとうございます。そう言っていただけると、私たちのモチベーションも高まります!
パーソルダイバースのいいところってどんなところだと思いますか?
「挙げたらきりがないんですが、一番いいところだと思うのは、制約がある人の”はたらく”を叶え、自社でも障害のある方と”ともにはたらく”仕組みを作り、体現しているところです。」
前職でエンジニア派遣会社の営業をしていた当時、「出産後に、この会社で子育てと仕事を両立できるのか。」とても悩んだ末に退職を決めました。
派遣会社では、ブランクがある方や、疾病の治療のために一定の制約がある方、また私のように子育てとの両立を考えて短時間での勤務を希望する方など、様々な状況を抱える人を見てきました。
「今度はそういった方々のご支援ができる会社ではたらきたい。」と思い、入社を決めました。
当時子どもは0歳で第一子ということもあり、初めての子育てに奮闘しながらも、はたらきたい意欲があったので、まずは6時間の時短勤務から未経験で、
障害のある方の転職・就職支援サービス「dodaチャレンジ」のキャリアドバイザーとして、キャリアをスタートしました。
ーキャリアアドバイザーの仕事に従事する中で、印象的なエピソードはありますか?
障害のある方の転職・就職支援をする中でも、障害者雇用の職域が当時は限られていて、能力や意欲があっても制約があるために、“障害者のキャリア開発“や“成果に対する報酬“が制限されていることを感じるケースが多かったです。
障害者枠で転職をすることで、その方の可能性を狭めてしまっているのではないかと葛藤し、障害のある方にも、より多様な職種やキャリアの選択肢があることが本来あるべき姿なのでは?と感じていました。
キャリアドバイザーを経験した後は、「学生のうちから、はたらくイメージや選択肢を知ってほしい」と考え、CSP(コミュニケーションサポートプログラム)の企画運営や、障害者×先端ITのキャリアにチャレンジする人材育成と職域の開拓を目指す先端ITに特化した就労移行支援事業所Neuro Dive(ニューロダイブ)の立ち上げに関わりました。
今までのキャリアや経験を通じて、何らかの制約があっても自分らしく”はたらく”ことができるようにすることの重要性を痛感しました。
これからチャレンジしたいこと
「今年で入社して10年の節目を迎えました。子育てと仕事の両立には大変なこともありましたが、周りの方々に支えられながら、自分らしくはたらき続けることができました。」
これからは、様々な研修を通して、多様な社員の方々に理想のはたらき方や目標、将来の姿を考えるきっかけを提供し、またそれを実現するためのキャリアプランが描けるようにサポートしていきたいと考えています。
ー昨年度は「みんきゃり」がスタート。今年度は「タニモク」を取り入れキャリア施策を強化
「みんきゃり(みんなでキャリアを考える会の略)」は、ゲスト社員が今までの経歴や今後実現したいことを話し、参加社員が意見交換をしながらキャリア実現のアイデアを得ることを目的に開催しました。
今年度は新たに「タニモク(他人に目標を立ててもらうワークショップの略)」を取り入れ、社員のキャリア施策を強化していきます。
「タニモク」は、グループのパーソルキャリアが社員向けに行うキャリア施策の1つで、4人1組、参加する社員同士がお互いに目標を立てあうワークショップです。
この記事を読んでくださっている社員の皆さんにも、ぜひ気軽に参加していただけたらうれしいです。
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パーソルダイバースは「グループ障害者雇用事業」と「対外支援事業」の2つの領域で事業を展開しています。障害者雇用に関する豊富な知見とノウハウを保有し、個人・法人・支援機関・自治体など多様なステークホルダーの皆さまとともに障害者雇用の可能性拡大に努めています。