【社員インタビュー】パーセフォニの社員ってどんなことをしているの?どんな人たち?① 〜プロダクトディレクター 武藤 伸之の場合〜
パーセフォニの提供するサービスって一体どんなものなの?社員はどんなことをしているの?気になる方もいらっしゃるのでは。そこで今回から社員にインタビューを始めます。
第1回目はプロダクト ディレクター、武藤 伸之です。日頃気になるパーセフォニの中の人を、少しでも身近に感じてもらえたら嬉しいです。
基幹システム GHG排出量算出ツールとは?
ーー改めてパーセフォニの提供するプロダクトについて教えてください。
当社のプロダクトは、温室効果ガス(GHG)排出量を可視化して、排出量を算定するツールです。排出するGHGデータの収集や計算、分析などを行うことができます。
ーー特徴的な機能はどんなものがありますか?
機能面では2点特徴があります。一つは、炭素会計の国際ルールであるGHGプロトコルに忠実に準拠している点です。
日本国内には従来より省エネ法や温対法など環境関連法令が存在していたこともあり、GHGプロトコルのScope 1・2算定と混同されているケースが散見されます。
一方、当社は主に日本国外に多数拠点を置いているグローバル企業であることから、国際基準にしっかりと準拠した算定ができるよう製品を設計・開発しています。このことが他社と比較した時に特徴的な点でしょう。
もう一つは、投融資家向けにPCAFという投融資ポートフォリオのGHG排出量算定基準を実装している点です。金融機関であれば、自社の排出量のみならず、投融資による排出量も算定対象とする必要があります。弊社のプラットフォームを利用すると、PCAF基準に沿った算定が簡単に行えます。
ーーお聞きしていると初めてツールを使用する人にとって、使いこなすのに迷いを感じるのでは?
そうですね。GHGの排出量算定に慣れていない方や、ツールだけ持っていても、どう使いこなしていいかわからないという方もいらっしゃる。
そこで迷う方々のために、ツールの使用方法やデータに対する解説など、サポートやコンサルティングも行っています。これはサービスを使用しているユーザー様に合わせて提供しているメニューのひとつですね。
グローバル展開を望む企業は、国際基準を抑えることがマスト
ーー特にパーセフォニならではの強みってどんなところがありますか?
様々な角度に強みがあります。まず、企業としての強み。
私たちのカンパニーはアメリカが主拠点で、他拠点の大半が海外にあります。世界共通基準に基づいてシステムやルールを運用しているため、グローバル基準でサポートできることが強みです。国内企業のお客様でも、海外に拠点や子会社を持つ企業にとっては、グローバル基準で運用していることから、サポートする時にもスムーズ。そこが大きなメリットとなるのではと思います。
また、当社にはサステナビリティ・アドバイザリーボード(SAB)が専従していることも強みです。彼らからグローバルの市場動向や製品開発に関するアドバイスをいただけるのは大きなメリットです。
彼らはGHG排出に関する国際基準のセットアップをしている人たち。アップデートの早いこの業界において、基準の変更や環境の変化が凄まじくあります。トレンドを作る彼らが身近にいる、つまり我々も瞬時にアップデート情報を得ることができる耐性があるのです。
このように最新の情報やアップデートなど常にトップの情報をインプット・アウトプットできるのは強みです。どんなに操作性の良いツールを開発したとしても、時代や基準に沿っていなければ製品としての価値が生まれないですからね。
ーーサービス面での強みもあるそうですね。
GHG排出量算出ツールを提供した後の、コンサルテーションやアドバイスの点に強みがありますね。
アフターサポートをする従業員は、グローバル展開をするコンサルティング企業出身者が揃っています。なかでも環境コンサルティングに携わっていた人間を厳選して揃えているのです。
というのも日頃お客様は、ツール以外にも、広く環境問題に関する悩みや疑問を話してくださります。その際に、アドバイスをするだけではなく、お客様を一段高めるような知識提供をできるようにしたいからです。
専門知識を持った経験豊富な従業員が、業界のバックボーンを理解した上でアドバイスができるのは、お客様にとってもメリット。ツールの導入を促すだけではなく、トップレベルのクオリティで、アフターサポートまで一気通貫できるのが私たちの良さですね。
社会貢献をもっと自分ごとにしたい
ーー武藤さんは、どうしてパーセフォニに参画したのですか
年齢を重ねていくなかで、社会貢献をもっと身近に感じることができる仕事につきたいと思っていたからです。
これまでのキャリアは大手外資系IT企業。もちろん社会貢献をしている企業でしたが、大手らしく物事のスケールが大きい。ゆえに「社会貢献」が肌で感じられないという悩みがありました。
もっと自分が手に取るほどにわかりやすいレベルで、社会貢献を実感したい。それがパーセフォニに参画した理由です。
業務内容としては、日々取り組むことは前職とさほど変わらないですが、見えてくる世界が大きく変化しましたね。
ーー自分ごとに感じられるのはスタートアップ企業のスケールだからこそ。その中で、あえてパーセフォニなのはなぜ?
それはカワモリのファンだからです(笑)。知人からカワモリを紹介してもらったことが最初の出会いです。
初めて彼のビジョンやフィロソフィーを聞いた時に、心の底から感銘を受けました。彼の考えていること、感じていることはこれからさらに社会で必要とされていく、そう強く思ったものです。
そして、テクノロジーを駆使して、”地球の健康(プラネタリーヘルス)”にポジティブな影響を与えることを使命とした当社で、自分が培ってきたスキルが活かせるのではと感じたことも大きいです。
目に見えない社会課題を解決するために
ーー社会課題は幅広い。ご自身はどんな社会課題に興味がありますか
社会課題の中でも、環境問題って地球レベルの話。相手は話し合いや交渉のできない自然なので……。生き物なので、刻一刻と変化をする、待ったなしです。じっくり考えている間にも環境の破壊は驚くべきスピードで進んでいます。だからこそ、環境問題をもっと深刻にとらえたい。
そのなかで私は、目に見えない環境問題、特にGHGが気になります。世界中の環境問題は、森林破壊、海洋汚染など、どうしても目に見える問題にフォーカスされがち。消費者が気にするトピックとしてメディアも取り上げるので話題になりやすいんですよね。
ですが、一部の人しか知らない目に見えない課題を、もっと多くの人が気にしてくれるようにしたいです。GHG排出はまさにその一つの項目だと思いますね。
ーーまさにGHG排出測定はこれから更に注力すべきこと。
そうなんです。ですが、「排出量削減目標を掲げてはいるものの、きちんと現状の排出量を把握し、具体的な削減施策を決定されていらっしゃる企業がまだまだ少ない」のが現状なのです。社会課題の各カテゴリは、もっと広く均一に注力されていくべきだと感じますね。
ーーでは、社会全体が脱炭素化社会に向けて、どんなことを意識をしたらよいですか?
現在、日本社会での脱炭素に関する取り組みは、主に環境省をはじめとした関係省庁、地方公共団体、研究機関及び民間団体などといった産学民のみでしか行われてないのです。つまり、一般市民レベルにまで情報の伝達や行動促進がされてない。
社会全体で改善促進スピードをさらに加速させていくには、一般消費者が脱炭素トピックに興味を示している状態が必要です。
消費者の方が、産学よりも圧倒的に母数が多いのは間違いない。だからこそ、興味を持ってくれた消費者がもっと実践していくようになると社会は大きく変化をするでしょうね。
ーー消費者が脱炭素に興味を持つためのきっかけが必要だと思います。
大人ももちろん必要ですが。次世代への教育が社会の当たり前を作り上げていくのではと思っています。初等教育からすでに脱炭素化も含めた環境教育を実践していくと子どもたちの意識がぐんと変わる。
またメディアや企業も「脱炭素」に関するトピックを大きく発信をしていけば、もっと多くの人の身近になるのではないでしょうか。
もちろん我々もいち企業としてこれからも消費者に伝えるアクションをしていきたいですね。
いかがでしたでしょうか?本日はパーセフォニの社員をご紹介しました。
我々の会社の特徴や思いを、少しでも皆さんと共有できたのなら嬉しいです。
それではまた来週!
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