最近見た映画(2024/6)

・最近見た映画について書きます。6月に見た映画。

・①『マッドマックス:フュリオサ』

・9年前の『怒りのデスロード』の前日譚。あらすじについては書かんでもいいか。フュリオサのビギニング。面白かった。見たいものが見れたって感じがする。それは映像という意味でスケールのでかい破壊的エンターテイメントを楽しめたという意味でもあり、同時に物語という意味で『怒りのデスロード』のテーマ(被支配者の連帯、そこからの脱出)を掘り下げる内容になっていたという意味で書いている。見たいものが見れたって感じ。見たいものが見れるってのはマジで大事だなととみに思う昨今。

・②『違国日記』

・ヤマシタトモコの同名漫画作品を原作とする映画。褒められるところがあんまりなかったなというのが率直な感想になる。場面の選び方・つなぎ方、人物のやり取り・態度、等々、何と言うべきか難しいけど『違国日記』の全体を通して区切りのよい章(森本さんの件)までとりあえず盛り上がりそうな場面をつまみ食いしましたという姿勢に見えた。原作『違国日記』はそもそもテーマが立ち上がってくるまで時間のかかる作品で、それは作品全体にも各章にも同じことが言えると思っている。話づくりが冗長という意味では必ずしもなく、各人物の台詞やフラッシュバックによる積み上げによってテーマの輪郭が形成されていく、という意味で書いている。映画の尺ではやっぱりこれが難しかったんだろう。だとしても人物の描写にはもう少し気を配ってほしかった。演技も台詞も。

・③『セーヌ川の水面の下に』

・ネトフリのサメ映画。サメ映画には全然詳しくない。でも面白かった。パリオリンピックの事前イベントであるトライアスロン開催を控えたパリのセーヌ川に人食いザメが現れるという話。このサメには実は驚くべき生態が……と展開していく。面白かったなぁ。素直にそう思う。死にそうなやつがちゃんと死ぬ。中盤のボーナスステージとラストの景気のよさも印象的。2時間くらいあった気がするけどすごくテンポよく進んでいく。映像? カメラワーク? も動静のメリハリが効いていてシンプルに見ていて楽しい映画作品だと思った。

・④『ルックバック』

・藤本タツキの同名漫画作品を原作とする。うーん、何か映画にした旨味をあんまり感じられなかったなぁというのが素直な気持ち。『ルックバック』の話自体は好きなんだよね。手放しで称賛できる内容じゃないってのはその通りだし私もそう思うんだけど、今回は置いておく。で、映画も別に悪いところがあるって訳でもないってのが難しいところなんだけど、多分、私のなかでは漫画媒体で漫画の話をやるってのが、この作品の結構大事な部分だと感じていたんだろうな、と思った。藤本タツキもたぶん、そう思ったから発表当時、漫画にして出したんでしょ?と思っている。よくも悪くも。ところで、藤本タツキの漫画に対して「映画みたい」と褒める(褒めてんだよね?)ムーブがあるけど、それ本当に動画にしたとき上手くいくの?というのは、チェンソーマンの頃から疑問に思っていた。思っていたし、あまり有効に機能していないというのが実態なんじゃないかなぁ?

・何か悪口書いた方が文章長くなっちゃうよなぁ。

以上

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