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【エッセイ】毛布を捨てるか捨てないか問題

一昨年、冬用の羽毛布団カバーを買い替えた。毛布タッチですごく暖かい。そしてもちろん毛布を使うのを止めた。今は天袋で静かに眠っている。

最初の一年はまた使うかなと思って捨てられずにいたけど、もうさようならしようかな。場所をとるし、煌びやかな鶴の模様がついたすごく重い昭和的な代物なので、もし必要になったら昨今のふわふわで安価なやつをポチる方が実用的な気がする。

今の住まいは終の棲家ではないので、いずれ引っ越さなくてはならない。そのときの負担を軽くしたい。また年とともに億劫になった腰をなんとか持ち上げて、さあやろうと意気込んだときに限って、のっぴきならない事情が降ってきてできなくなることもあるので、少しずつ片付けようと思った、けれど

はてさて毛布は粗大ゴミなのか、はたまたどこかに寄付などできるものなのか。天袋から出すのも一苦労だが、どこへどう捨てるのか/持ち込むのか調べて、またそれを実行に移すのにあれこれ労力がかかる。

季節の変わり目に体調を崩すのは、気候や気圧に身体がついていかないだけでなく、やらなければいけないこと自体が多くて、いやいや、もしかしたら本当はやらなくてもよいかもだけど暖かさにつられ何となく気がかりになって無理してやっちゃったりするからかもしれない。

よくよく考えたら毛布もすぐ捨てなくてもいいか。少なくとも風邪がすっかりよくなるまでは大それたことを考えたりしない方がよい気がしてきた。

先延ばしにしないことも大事だが、先のことばかり考えて苦労を先取りし「今」がいつも常に大変になり過ぎないように。風邪の終わりとともに、またあれもこれも完璧にやりたい病が再発しないよう気をつけなくては

で、毛布はどうしよう。気になるけど、まあとにかく来週中はどうすることも止めておこう。

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