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一時帰国の翼はいつも同じ。

明日28日は毎年恒例の春の一時帰国の出発の日。今夜は浮かれ気分で、最後のパッキング。当日は寝不足気味でさあ空港に向かう!というはずであった。しかし、やはりコロナ危機のため、搭乗予定のパリ発羽田行はすでに欠航が決まっていたし、そもそも欧州から帰国は14日自主隔離、入国禁止措置という事態。航空券は2週間ほど前にキャンセルした。家族、友人たちはがっかりするかと思いきや、「今は欧州から動かない方が正解」と口を揃えた。そりゃそうか。

私は一時帰国はドイツ出発でもエールフランスを使う。

日本ー欧州を今まで何十往復したか定かではないが、19歳から旅行、留学等含めて自費でのロングフライトはエールフランスだ。国際線ハブ空港がない欧州の都市に住んでいるため、片道のフライトだけで3フライト(例えばStuttgart-Paris, Paris -東京, 東京-福岡)。一時帰国は体力勝負の一大イベント。しかし思えばなぜいつもエールフランスなんだろうか。

①自宅が九州で羽田からの接続、ドイツの都市-パリのシャルル・ド・ゴール空港の接続が良い。
②羽田の夜行便が使い勝手が良い(九州ベースの滞在だと、東京で友達に会いやすい)。羽田便ができる前は成田発の夜行便に良く乗っていた。夕方6時まで会社にいて8時成田着で夜中に出発。翌日4時半パリ。その後欧州の都市に移動して会議・・・まさにレッドアイフライト。疲れるが有意義な時間の使い方ができる。初めて留学の時使ったAF夜行便には隣の席に同じく留学生が乗っていて、パリ早朝着後ロンドンに行くと話していたっけ。経験上、早朝パリ着はその後のフライトに乗り遅れることがほとんどなく、夜着よりも安全に行動がしやすい。荷物のCDGでの積み残しも今までない。
③エールフランスの機内エンターテイメントが好き。フランス映画好きには機内の映画の充実ぶりは嬉しい。映画「アメリ」など懐かしい映画や音楽コレクションもいつもあるので退屈しない。ミシェル・ポルナレフの「シェリーに口づけ」など王道フレンチポップもあって楽しい♪
④シャルル・ド・ゴール空港のお土産を買うのが楽しい。私は日本の家族、友人にいつも免税範囲いっぱいのワイン3本(アルザスワインが買えるのは欧州の空港では限られている)、老舗のマカロンとチョコレートを買うのがいつものプロシージャ(笑)。去年クリスマスイブの帰省の際、Boarding Gate近くのLADUREEのワゴンでいつもの丸い箱入りマカロンを買うとき、「クリスマスケーキ代わりに、毎年ここのマカロンを食べるのが家族の楽しみになってるの」とお店の人と話した。売り子さんが「嬉しいですね!どのマカロンが一番好き?」と聞いてくるので「やっぱりショコラかな」と言ったら、「じゃあ、これ飛行機の中で食べて。クリスマスプレゼント!」とサッシェ(袋)に入れてショコラのマカロン渡してくれた。こういうのは本当に心温まる。
⑤空港ピアノがある! 今もあるかは不明であるが、私が見たときは真っ赤の空港ピアノがあり、旅人が弾いていました。人が弾いているのを聴くのが好き。そして恥ずかしながら私も弾いたことがある。エールフランスのスタッフとトランジットの通行人が聞いてくれて拍手をもらったのは嬉しかった。ところで、音楽の本場であるドイツでは駅でも空港でも見かけないのはなぜかなあと不思議に思っています。ちなみにオランダにも空港ピアノ、駅ピアノがある。
⑥シャルル・ド・ゴール空港でラウンジアクセスがある場合、クラランス・エステが利用できる(使ったことはないが)。羽田ではJALのラウンジが使えるので、夜行便の時もシャワーを浴びてさっぱりして飛行機に乗れる。年末帰省した時にはインバウンドの旅客で溢れていて、シャワールームはwaiting listがあったくらい盛況だった。
⑦そして、飛行機に乗った瞬間からフランスの雰囲気が味わえる!

という、フランス好きの人間にはやはり抗えない魅力があるのかも。一時期KLMも使ったこともあるが、エールフランスに戻ってきた。

現在のマイレージプログラム("Flying Blue")以前の"Frequence Plus"時代からずっと搭乗している筋金入りAFファンとしては、1日も早く正常スケジュールに戻り、旅客事業に関わる全ての人たちに笑顔が戻ることを祈るばかり。「車」は自由の象徴という人がいるけれど、海外生活者には「空港」、「飛行機」も欠かせない。何より旅ができない生活って侘しい。

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