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ローマ~プラハ 電車で3週間の無計画女子一人旅 9日目

2019年3月13日

今日は移動日。
駅でチケットを抑えてから、駅ナカのバルでパニーノを注文。

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モッツァレラとフレッシュトマト、バジルのマルゲリータな組み合わせ。
外のパンはナッツがまぶされた香ばしい黒パン。

パンを食べたらさぁ、時間だ。

電車に乗ってややしばらく。
いつの間にか、電車は煙を吐き出す工場地帯を抜けて、海の上を走っている。

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一緒に乗っていた、他国から来た旅行客と思われる家族連れも海の上を走る様子にはしゃぎだす。

ふと見ると線路の遥か彼方に街が見える。
海の上にたたずむ街だ。

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ヴェネツィア・サンタ・ルチーア駅に到着。
大好きなヴィスコンティの映画や、大好きな漫画『ARIA』の舞台にもなった場所。駅を出て目の前にはカナル・グランデ(大運河)を行き交う船たち。

思わず「うわぁ!」と声が出てしまうほどの美しさ。
「本当に海の上に街がある!」と言ってしまうほど。夢物語のような景色に見惚れてしまう。

交通網が本当に船なのにも驚く。
運河を走る水上バスに乗り込んで、宿のあるカステッロ地区へ向かう。

待ち合わせの場所には案内役の女性が待っていた。
彼女の案内で宿泊先に向かう。しかし、入り組んだ道をスルスルと歩く女性に、私はついていくのがやっと。
まぁ、迷路のような町並みの美しさに見とれてしまうというのもある。
案内役の女性は、水上バスの駅(ヴァポレット)から宿泊先への道のりを分かりやすく伝えてくれる。

「この道をまっすぐ歩いて、この広場を横切って、この橋を渡ったら、またまっすぐ歩いて、右手に見える橋を渡って、このトンネルをくぐれば宿よ」

うぅん、複雑だぞ……覚えられるか心配だ。

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今回の宿も貸しアパート。

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この旅行で一番高い宿になったが、まぁそもそも観光地なうえ物流が弱い土地なので、物価が高くなるのはまぁ仕方なし。
しかし、ほぼ一軒家まるまる借りる形になってビックリ。
大きな寝室が2つ、シャワーとトイレも2つ。しかも屋根裏部屋まである。
1人旅では持て余してしまうな。

荷物を置いて、一息ついたら散策だ。

立地的には観光の中心となるサン・マルコ広場、リアルト橋などは徒歩で行ける。まぁ、そもそもヴェネツィアの島が小さいのでどこまでも歩いて行けるんだが。

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歩いているとこういうキリスト教版の祠のようなものがある。

狭い路地を歩いているとフランク・シナトラの『My way』を演奏するサクソフォンの音が聞こえる。
どっちが自分の道かも分からないほど入り組んでいるのに。

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先程のカステッロ駅の前に到着。
開けた景色を見ると、広々と佇む海に浮かぶ町並みと曇り空。

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ドゥカーレ宮殿と牢獄をつなぐ『ため息の橋』。
ここも観光スポットなので、観光客が溜まっていた。

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サン・マルコ広場に到着。
いやぁ、美しい……ドゥカーレ宮殿の装飾の美しさたるや。

さて、ランチ代わりのティータイム。
サン・マルコ広場にある老舗のカフェ・フローリアン。

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ラズベリーとピスタチオのケーキに『ヴェネツィアン・モザイク』という名前のついたお店オリジナルの紅茶を注文。
いやぁ、ケーキも紅茶も最高に美味しい。広場では音楽が演奏されていて、その音楽に耳を傾けながらテラス席でこんな素敵なティータイムが過ごせるなんて……贅沢を極めてる。

お腹と心を少し満たしたら、再び散策。

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なんだかすごいキレイな空だなぁ。

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アンティーク調のミニチュアショップを発見。
お金があれば買ってたなぁ……

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入り組んだ裏路地にはいくつもの小さな橋。
聞くところによると、どんなに小さな橋でも名前がついているらしい。

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船着き場にズラッと並んだゴンドラもヴェネツィアらしい景色。

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素敵なランプの灯った細い路地を発見。

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結構歩いたのに、結局また同じところに戻ってきちゃった。

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すごい夕焼け!街頭のランプが美しい。

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カーニバル用の衣装を取り扱うお店。
この日はちょうど、カーニバルが終わった時期だからなぁ。

さて、そろそろお腹が空いてので夕食を。

ミラノで出会った日本人の友人から勧められたコチラへ。

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注文したのはバカラ・マンテカート。

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バカラというのは、干しダラをほぐしてクリームなどでホイップさせたもの。それにポレンタというコーンミールを添えるのが主流とか。
ヴェネツィアの隠れた名物料理。

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そしてペスカトーレ!
海の街ならではだよね。以外にもシャコとか入っててビックリ。
磯の香りがするぜ。

夜の街を散策しながら宿へと戻る。

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サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂が黒い海に浮かんでる。

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夜も深くなれば、昼間あんなに人のいた広場にほとんど人がいなくなる。


さて、ヴェネツィアはまた明日。
波の音を聞きながら、不思議な夢を見そうだな。

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