コーヒーは有害か~カフェインの意外な働きを解説~
こんにちは、hiroです。本日も読んでいただき感謝します。
さて、今日は昨日の「睡眠」についての記事に続き、コーヒーに関してです。コーヒーと言ったら眠気覚ましというイメージが強いですよね。しかしそれはコーヒーに含まれるカフェインの効果のごく一部についてでしかありません。
それでは、コーヒーがもたらす様々な恩恵について、リスクも含めお話していきます。
第1章 コーヒーのもたらす様々な効果
・科学的に立証された、体への影響
まず、そもそもコーヒーを飲むことは体に有害なのでしょうか。いえ、根拠をもってNoと言えます。
以前、書店に足を運んだ際「コーヒーを飲むな」というような本を見かけたことがあります。
コーヒー好きの私(1日一杯欠かさず飲んでいる。)としては衝撃的で、「美味しいのに、だめなのかな?」と思ったのをよく覚えています。
まあ、美味しい=体に良いということは成り立たない方が多い、ということを現代社会人ならよく認識しています(ジャックフードやエナジードリンクなど)。コーヒーもその類なのか、と思ったわけです。
ですが、適切なコーヒーの摂取は死亡率を下げるという研究があります。以下引用します。1)
コーヒーと健康の関係について世界中でさまざまな研究がなされています。
一例を挙げると、英国バイオバンクという研究機関が、平均年齢57歳の男女50万人以上のデータを解析した結果、コーヒーの摂取量が死亡率に逆相関するということがわかりました。
具体的には、2~3杯以上で12~16%の死亡率減少が見られたと記述されています。さらに引用します。1)
日本でも国立国際医療研究センターのチームが日本人約5万6000人を対象にした調査で、コーヒーを1日に3~4杯飲む人はほとんど飲まない人に比べ、2型糖尿病の発生率が男性で17%、女性で38%減少するという結果が出ています。
研究対象人数が十分に多い研究結果ですから、かなり信頼性が高いですよね。このように、コーヒーは私たちの健康を助けてくれるのです。
・もちろん睡魔に効く
昼食後にやってくるあの午後の眠気には、カフェインで立ち向かいましょう。個人差はありますが、大体飲んでから30分後に効いてくるという論が一般的です。ただ、これはホットの場合であって、アイスなら摂取後1時間ほどかかるのではないかと言われています。
・筋トレするならコーヒーを飲め
コーヒーはなんと、筋トレと相性がいいのです。ブラジルのマットグロッソ大学の研究を紹介します。
この研究では、3杯ほどコーヒーを飲んでから30分後に筋トレをしたグループは、下半身の筋トレにおいて他のグループ(カフェインを摂取していないグループ)より成果が顕著に表れたとしています。(ただし上半身の結果は変わりませんでした。) 2)
脚力とIQが比例することが証明されていることを考えると、コーヒー摂取→スクワットという流れは日々の生産性を大きく上げてくれることでしょう。ビジネスマンや学生など、頭の回転を多く要する方なら全員が取り入れるべきかもしれません。
第2章 コーヒーの作用を医学的に解説
・なぜコーヒーは体に良い影響をもたらすのか
これはポリフェノールという物質が大きく関わっているとされています。コーヒーには、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸が含まれ、高い抗酸化作用を示すことが分かっています。3)
抗酸化作用とは簡単に言うと体の老化を防いでくれる働きのことです。バナナやにんじん、トマトなんかにもこの作用があります。見るからに健康に良さそうな食材たちですよね。コーヒーもこの食材たちの仲間なのです。
・1日何杯まで?
カフェインの過剰摂取にはもちろんリスクも存在します。例えば不眠、神経症、不整脈など、節度を考えた摂取が必要です。EFSA(欧州食品安全機関)によれば健康に支障のないカフェイン摂取量は400mg/日とされています。4)
一般的にコーヒー1杯というのはカフェインを100mg含むものとされていますから、1日に3、4杯までならOKと言えます。5)
・摂取する時間帯にも注意
カフェインは皆さんご存知の通り脳に覚醒作用をもたらします。ということは、摂取時間によっては良質な睡眠を妨げてしまうわけです。以前の記事で詳しく書いていますが、睡眠は翌日の生産性の”もと”です。
その日の生産性を上げるために翌日の生産性を下げるのでは、まるで話になりません。夜気合を入れるためにエナジードリンクを飲むという行為をした場合、その時点で翌日の生産性は失われたも同然です。
カフェインの持続時間は一般的に8時間とされています。私であれば、24時には就寝したいのでカフェインの摂取は16時まで、とするべきだということです。このようにして摂取時間すら逆算して決めることができるのです。
扱った本のリンクです。
Amazonでの評判なども見てみると様々な人の意見があり参考になると思います!
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読む時間がなく、この本を扱った記事で要点を知りたいという方は、ぜひこちらの記事をご覧ください。
睡眠時間は”節約”できるか-現代科学と統計の示す事実- [前編]
おわりに
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参考書籍
1)医者が教える実践バイブル2 牧田善二 著 234頁
2)最高のパフォーマンスを実現する 超健康法 メンタリストDaiGo 著
150頁
3)1と同書 234頁
4)1と同書 235頁
5)2と同書 149頁
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