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2024年8月まで:読んだ本

ネタ切れが激しいので年末を待たずに公開する。
8/12:最下部に『四畳半タイムマシンブルース』を追記した。

今年は能登半島地震(Yahoo募金)とJL516便の羽田空港での炎上に始まり、北九州の魚町銀天街での火災など大変なスタートだった。感情や気持ちを伝えることは大切だと改めて感じた年になった。

個人的な話になるが、仕事の環境を変えた。ボードメンバーとの「ナントカ性」のちがいによる。他者から見ても結果(数字)にコミットできていたが、会社組織を1日のうち大半の時間を過ごす環境と捉えた際、結局のところ僕はその待遇を手放すことにした。

話を戻して、今年の夏までに読んだ本に移ろう。例によって、タイトル(著者名)→感想の順で紹介していく。だいたい上から下になるにつれ、8月に向かう時系列で記載している。本来は年末に公開に向け書き溜めていたため、一部は現在進行形で読んでいるところ。

2024年8月までで読んだ本

喋々喃々(小川 糸)→下町好きは読んでいて楽しめると思う。土地勘があるとイメージもしやすくて、もっと楽しそう。

地球行商人(黒木 亮)→昨年の続き。氏の本は大学のときから読んでいるが、ここ数年は仕事へのモチベーション維持に助かっている。

おやすみ、東京(吉田篤弘)→大学のとき『それからはスープのことばかり考えて暮らした』を読んで以来の作家。

世界の一流は「雑談」で何を話しているのか(ピョートル・フェリクス・グジバチ)→面接時に話すネタの仕込み用にと思ったが、それ以外でも気を配る点がわかり面白かった。

無能なITエンジニアのための100の教訓(無能なボンブ)→"そこまでに至る"ヒストリーとして苦労されたのが垣間見えた。経験者でも為になる話が多い。

夜明け前に会いたい(唯川 恵)→金沢がテーマということで。実は石川に行ったことがなく、情景が思い浮かぶ本作を読んで興味が出た。来年こそ行きたい。

英語教育 2024年 02月号 [雑誌]→ぱらぱらと読むことがあり、気に入った内容があれば購入している。『「訳」再考』もよかった。

すべての見えない光(アンソニー・ドーア著、藤井 光訳)→YouTubeでの映画紹介動画であがっていたので試しに。原著はむずかしく読めなかったので、藤井先生の翻訳で。

余白の愛(小川洋子)→大学生のときに『薬指の標本』を読んでから久しぶりの著者。2月頃に購入して、たしかエンジニアがもうイヤ(再)になっていたときに読んでいた。

シンプルで伝わる英語表現 ――日本語との発想の違いから学ぶ(倉林秀男)→日本語ではありふれた表現でも、文化や商習慣が異なる外国語でソレを伝えるとどう書くのか?が知りたくて購入した。杏林大学、ここ数年で個人的に注目している。

オンライン研修ハンドブック(中村文子)→社内外ふくめ、人前で話す機会が多くなる気配があり購入。対面やオンラインかかわらず、聴き手の反応をキャッチするのに読んでみた。ちなみに杞憂に終わった。

字幕翻訳とは何か 1枚の字幕に込められた技能と理論(日本映像翻訳アカデミー)→通訳翻訳の本、故・山岡洋一氏と故・米原万里氏のものは多く読んだが、それ以外はあまり読んでこなかった。とくに映像の翻訳については、ルールが厳格なことは知っていたが、実態は分からなかったので買ってみた。

みみずくは黄昏に飛びたつ(川上未映子、村上春樹)→グイグイいくな。エッセイやインタビュー記事好きなので、没頭して読めた。

雪沼とその周辺(堀江敏幸)→『夜明け前に会いたい』を読んで、雪つながりの本を探していたところ、たまたま見つけた。綺麗な文体の人だなと思っていて、大学のとき何か一冊読んだ記憶があったのだが、肝心の記録は残っていなかった。

向田邦子ベスト・エッセイ(向田邦子)→昨年『男どき女どき』を読んで、「こういう生き方したいな」と思ったが、そういえば他は未読だったと思い購入。

The Surgeon of Crowthorne: A Tale of Murder, Madness and the Oxford English Dictionary(Simon Winchester)→神保町でたまたま見つけた。Oxford English Dictionary (OED) 編纂の話。内容初見だけれども、いつも通り構文探しには苦労しなさそう。

村上春樹、河合隼雄に会いにいく(河合隼雄、村上春樹)→翻訳の話に切り込んでいる本を探していて、そういえばこれは読んだことがなかったと。

古寺巡礼(和辻哲郎)→情景がきれいな文章がなかなか見つからず、青空文庫で探してみた。

ミトンとふびん(吉本ばなな)→なんてことを上で書いたすぐ後に見つけた。

英語の読み方 リスニング篇-話し言葉を聴きこなす(北村一真)→英語の読み方 ニュース、SNSから小説までの続編。巷に転がる題材をもとに、今回はリスニングに焦点をあてたものとなる。

いつかたこぶねになる日(小津夜景)→たまたま本屋で見つけた。どこだったかな…。

ITって、何?(佐藤知一)→勤務先に「師匠」がいない状況で数年過ごしていた中、独学しないとと思い週末に本屋に足を運んでいた。ある日みつけた『世界を動かすプロジェクトマネジメントの教科書』には大変お世話になり、マネジメント1年目を終えたところ、新しい書籍(高専の副読本らしい)が出たとのことで購入。目次だけでも勉強になった。中身は小説風で、体系立ててノートに整理した。

世界をこの目で(黒木 亮)→ちょうど自分のプロジェクトを新任に引継ぎ、営業に戻ったタイミングで買った本。小説ではなくエッセイだが、これを参考に30代前半を充実させられたらよいなと感じる。

迷うことについて(レベッカ・ソルニット)→自分のキャリアをふりかえった際に仕事の環境がよくないと改めて思い、先の黒木の本とともに入れていた本。

ゼロから12ヵ国語マスターした私の最強の外国語習得法 (Kazu Languages)→YouTubeを観ていたら流れてきたが、すっかり虜に。多言語習得のノウハウというか思考はChatGPTなどに聞いても分からないので、読んでいて面白かった。動画観ていても羨ま…楽しそう。

Farewell to arms(Ernest Hemingway)→早稲田で買った古本。ヘミングウェイの英語は翻訳の勉強にもなるので少しずつ読んだ。

京都 ものがたりの道(彬子女王)→東京駅の丸の内オアゾで、たまたま『赤と青のガウン オックスフォード留学記』を読んでいたけれど、後になってこちらを購入。気付いたら新装版が出ていた。

スプートニクの恋人(村上春樹)→思い立ってとある日の深夜にKindleで購入。

蝸牛考(柳田國男)→語学書を書いているとは知らなかった。流れでこういうのを読んでみた。大学生のときに読みたかった一冊。

平熱のまま、この世界に熱狂したい(宮崎智之)→増補新版とのことだが、実は勝木さんの表紙に惹かれて購入した。はじめ何の媒体で見たか忘れたが、どの作品も画面越しではあるが、なぜかずっと残るものだった。

The Great Boer War(Arthur Conan Doyle)→ドイル本。高田馬場あたりで購入したけれど、正直、難構文を取ること含めてあまり読み込めていない。

旅人 ある物理学者の回想(湯川秀樹)→「未知の世界を探究する人々は、地図を持たない旅行者である。」という文章を何かで見かけたことがあったが、それを思い出しての購入。他には「『目立たない子も、あるものです。目立つ子や、才気走った子が、すぐれた仕事をする人間になるというわけでは、御座いますまい。かえって目立たないような人間が……』」という箇所も印象に残った。

「スティーブ・ジョブズ」翻訳者の仕事部屋 フリーランスが訳し、働き、食うための実務的アイデア(井口耕二)→数年前、ITと語学の実務経験を引っ提げて英日翻訳のトライアルに挑戦したことがある。その時期、何人か翻訳者(家)の本を手に取ったことがある。氏はそのひとり。故・山岡洋一氏の書籍もそうだが、キラキラ翻訳者を目指すより、舞台裏の苦労話が書いてある本を読むようにしている。厳し目が好み。しかし、ちなみにトライアルは合格した。

チャレンジャー・セールス・モデル 成約に直結させる「指導」「適応」「支配」 (マシュー・ディクソン、ブレトン・アダムソン)→週末は本屋に行って眺めるコトを習慣にしていて、会社を辞めるタイミングで本屋に来たら1冊だけ残っていたので購入。IT分野は広いけれど、僕の領域でも役立てばいいな、と。外資IT営業の方々が推しているようだけど、プリセールスエンジニア経験者が読んでも参考になった。

働く君に贈る25の言葉(佐々木常夫)→マネージャーになった年に一番読み返した『そうか、君は課長になったのか』の別の書籍。次の年には自分を鼓舞することになったが、氏の本に戻ってきた。亡くなったのを知らず過ごしていた。お悔やみ申し上げます。

この一冊でスカウト採用の全てがわかる!ダイレクトリクルーティングの教科書(中島大志)→これまで文書や口頭で採用活動の改善を会社に求めてきたことあるが、採用業務のみをしたことはなかったので自分の勉強用にと購入した一冊。

ハッカーと画家(ポール・グレアム)→週末の古本屋巡りで見つけた。マーカーもかなり引いてあり、読み込んだ跡があった嬉しい状態で購入した。たまに彼のサイトでエッセイを読んでいる。

ダークサイドスキル(木村尚敬)→前職の反省をふまえ、肩書き付の方とやり合う推進するために購入。P.108で『君主論』の話が少し出た。マネジャー職になってから買ったうちの一冊だが、どうも古典はつながっているらしい。

歴史を変えた誤訳(鳥飼玖美子)→労働環境の変化のせいか、通訳・翻訳への熱意が20代半ばと比べ少なくなった気がするが、単語ひとつで大きな動きが変わることをふまえると、現役の方はすごいと感じる。

15年で2つの新薬を世に出し、5700億円で買収されたバイオベンチャー研究員の話(赤間 勉)→買収だったり他の業界を知らなさすぎると感じて、Amazonを眺めていたら出てきてたまたま購入。

名文で学ぶ英語の読み方(北村一真)→未収録原稿も欲しく、久しぶりに紙で購入。構文好きの僕からすると安心感のある文体に仕上がっている。

とっておきのアメリカ小説12篇 and Other Stories(村上春樹,柴田元幸,畑中佳樹,斎藤英治,川本三郎,訳)→全く詳しくないが、シュワルツの『夢のなかで責任がはじまる』の日本語訳が出る話を見かけ、「なんだか同じコトを某予備校の英語講師が言ってたなー」と思い、amazonを漁っていたところ食べごたえありそうなこちらを購入。

本物の医学への招待 驚くほど面白い手術室の世界(北原大翔)→他の業界を知らなさすぎるとのことで、医療の本も。今YouTubeが人気だが、実は初めはTeam WADAのサイトから知った。医学英語も覗いた。

2024/8/12追記

四畳半タイムマシンブルース(森見登美彦)→高校のときから京都への異様なこだわりがあって、『四畳半神話大系』や『夜は短し歩けよ乙女』を当時読んでいた。その後、本作が出たのを知らずに今に至った。「有意義な夏」を過ごしたいと思う。ちなみにその大学には落ちましたw


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