見出し画像

バレンタインの読書リスト

来たるバレンタインを意識した洋書のブックリストを作成してみました.いわゆる恋愛小説はあまり好まないジャンルなのですが、人にオススメしたいかどうかと言う視点で本棚から探してみました.とりわけ、1のPride and Prejudice(邦訳「傲慢と偏見」)は息子におすすめしたい一冊.しかしながら、おすすめすると、まず読まないので実際にはオススメしていません.本棚の高いところにコソコソ置いて、さりげなくコソコソ読んでいます.

No.1 “Pride and Prejudice” Jane Austen (1775–1817)

邦題「傲慢と偏見」.古典の恋愛小説になります.おおよその女性のタイプ・心理状態が登場人物たちによって絶妙に分類されていて、女性が一体何を考えているのか考察するための一助となるのではないかと.21世紀になっても通用するのが驚きでした.男性も様々なタイプが登場しますが、こちらはどうなんでしょうか?

舞台は18世紀末イギリスの田舎。紳士階級(中流階級)の5人姉妹とその母親がそれぞれにとっての良縁、人生を模索する話です.

なお今回、紹介するにあたり本を検索してみたら”illustrated”版が年初に出版されていて買ってしまいそう…

原著を読むのが苦しい場合は英語学習者向けのLadder seriesから簡易版も出版されていますLevel4該当なので英検2級TOEIC6~700程度.原著は長いのでざざっと読みたい場合にも.

No.2 “Pride and Prejudice and Zombie” Seth Grahame-Smith

上記”Pride and Prejudice”のパロディホラー小説.3巻セット.主人公が中国武術の達人という設定に変えて「傲慢と偏見」のお話が展開されるいわゆるmashup novel.クラシックを丁寧に読んだ上で読むと相当面白い.しかし、そもそも私の場合は「傲慢と偏見とゾンビ」映画版から入り、その後原著”Pride and Prejudice”を読み、続いて「傲慢と偏見(邦訳)」→「傲慢と偏見とゾンビ(邦訳)」と進みました.なお、「〜とゾンビ」の原著はまだ読んでいません.ハロウィンの時期になったら読もうかな.

作者はセス・グレアム・スミス.「アブラハム・リンカーン-ヴァンパイアハンター」がブレークした方です(日本で流行ったのかは不明ですが…).こちらもやはりマッシュアップなので合衆国の歴史とリンカーンの自伝をしっかり読んだ後に読むと相当楽しめます⭐︎


というか、全然恋愛要素がなくなってしまいました.ごめんなさい.軌道修正します.

No.3 “Hannibal Rising” Thomas Harris

私にとっての永遠の恋愛小説といえば「Red Dragon レッド・ドラゴン」「The Silence of the Lambs羊たちの沈黙」に代表されるハンニバル・レクターシリーズも一押しなのですが、ヴァレンタインだしもうちょっと甘めのもの、と言うことで若き日のレクター博士のロマンスを描いた一冊を.日本にまつわる要素が散りばめられており、妙な違和感を感じるのですがさらっと気軽に読む分には面白さを損なうほどでは無く(現実的な緻密さを求める方にはやや辛いかもしれません).外国の方のジャポニズムや憧憬イメージが現代の小説ではどのように表現されるかという観点からも興味深く読みました.

洋書は嵩張るし、お値段も張るし、辞書を開くのも面倒なので電子書籍で読むように心がけているのですがこちららは紙の本の装丁が美しいので、紙版が思わず欲しくなります.

上記3冊、全て邦訳も出ています.本当はリンクを貼りたかったのですがどう言うわけか貼れないので、興味を持たれた方はネットで検索してみてください.

素敵な本との出会いがありますように.
Happy Reading!

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?