見出し画像

いつもの薬がもらえなくなるかも…~医療崩壊はコロナだけじゃない~

こんにちは、はやとくです。

『医療崩壊』

新型コロナウイルスが広まってから、この言葉を聞かない日はありません。
今使われている『医療崩壊』は「医療機関が入院患者を受け入れられなくなる」「ベッドが足りない」「医療従事者の数が足りない」という意味で使われている。

『医療崩壊』は入院できる大きな病院だけか?

「薬ちゃんと飲んでるから大丈夫」
「待ちの開業医に定期的に受診して薬もらってる」

入院治療が必要ない患者にも『医療崩壊』は迫っています。

いえ、もう始まっています。

▶どうなっているの?

画像1

ようやくニュースに出てきました。

薬を卸に発注しても届かないんです。

「メーカーから制限がされています」
「品薄状態でいつ持って行けるか不明」
「卸にも在庫がありません」

とある薬に関しては、市場シェアの約50%を占めるメーカーの製造がストップしている。製造再開の見込みもわからない。

『崩壊』どころではない。

▶薬局ではどうしているの?

画像4

錠剤を粉砕すればなんとか薬を届けられるなら、まだマシです。

できるだけ同じ成分でお渡しでいるように卸に掛け合ったりしていますが、卸にも薬が入ってこないので、もうどうしようもないのです。

ジェネリックのメーカーを変えたり、先発医薬品に変えたりさせていただくかもしれません。最悪、薬を中止していただくこともあるかもしれません。

▶最後に

画像3

この『医療崩壊』がどこまで続くかわかりません。今まで大丈夫だった薬もどんどん供給不安定になっています。

医薬品の流通に詳しい人には「この混乱は始まったばかり」と言っています。

なぜこんなことになったのか。

その理由については大きく2つあると考えています。

①メーカーの営利主義
②医療制度の問題

詳しくはいつか記事にできればと思います。

画像4

今回は先行き不安な内容になりましたが、この現状だけでも知っていただけたらと思い記事にしました。

医療現場に身を置いているからこそ知っていることも発信できたらと思います。

今使っている薬についての不安や不明点があれば、薬剤師にご相談ください。私のわかる範囲でお応えできることもあると思いますので、コメントあれば回答させていただきます。


この記事が参加している募集

業界あるある

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?