宇宙メルマガTHE VOYAGE 5周年記念ブランケット製作 in 松山-梅崎薫
ブランケットのデザイン決定!
4月号からご案内しております『宇宙メルマガTHE VOYAGE5周年記念のブランケット』の製作も佳境を迎えております。
ご応募頂いた宇宙をテーマにした手描き作品の中から、イラストレーターの利根川 初美さんに3名の方をご選定頂き、5周年記念のオリジナルデザインを制作して頂きました。
完成したデザインをすでにSNSでも公開しておりますが、こちらが5周年記念のデザインとなります!
選ばれた3名の方のイラストの作品タイトルと、応募理由は下記のとおりです。完成したデザインの中から探してみてね…
利根川さんには誰がどの作品を描いたのか?など作品の詳細はあえて伏せたまま、作品だけを見て小野さんやみーちゃんが描いたイラストにもマッチする作品を選んで頂きました。
完成したデザインを見ると、子供たちの宇宙への想いや夢がつまった宇宙メルマガTHE VOYAGEらしいデザインとなりました!
デザイン完成までの裏側
この完成したデザイン、実はシルクスクリーンの版に製版する上で、細かなデザインをプリントするためにどう最終デザインにしていくかを、愛媛県松山市内のシルクスクリーンプリントスタジオ「なつ茶印刷店」様のご協力を得て、数回にわたり打ち合わせを行うことで完成させることができました。
イラストをどう配置するか?世界観を大事にしながら、お互いアイディアを出し合うことで最終デザインへと仕上げていきました。
製版の見学とインク作りを体験
今回、ブランケット製作・完成までの一連の作業をレポートすべく「なつ茶印刷店」様にご協力頂き、取材させて頂くこととなり松山に飛びました!
なつ茶印刷店 Instagram
https://www.instagram.com/natsucha.printstudio/
松山市内にある「なつ茶印刷店」は、規模は小さいながら店主の村井さんのこだわりの詰まった手作り感満載のスタジオ。
自他共に認めるDIY好きで、スタジオで必要なものは使い勝手の良さを考慮して自作されたものが多い。製版する際に使用する暗室や作業台、スッキリとした収納棚もご自身で作られたもので、どんなふうに作業するかイメージしながらDIYから楽しむことができたという。
シルクスクリーンプリントとは、Tシャツプリントによく使われる技法で、デザインごとに版を製作し、版の表面の穴からインクを押し出すプリント手法。製版作業を簡単に説明すると、メッシュ生地を張ったアルミ枠に乳剤を塗り乾かし、モノクロデザインのフィルムをあて、UVライトの紫外線で乳剤を硬化させる。
デザインの黒い部分は紫外線を通さないため乳剤は固まらず、水で洗い流すことでその部分に穴ができる。乾かした版とデザインフィルムを照らし合わせ仕上がりを細かくチェックする。
昼間は太陽の紫外線の影響を受けるため、製版作業は夕方から行いました。暗室から出るとすぐに、水で乳剤を洗い流す作業を手際よく行わなければなりません。いつもならおっとりとした優しい面持ちの村井さんですが、作業しながらメッシュ状の版を確認する目は、いつになく鋭く光っていました。
そして今回の取材で一番楽しみにしていたのが、インク作りです。
ネイビー地のブランケットにはホワイトを、アイボリー地のブランケットには茶系の色をプリントしたいということで、事前にサンプルのインクを作って頂いていたのですが…
アイボリー地に使用するインクは微妙な色味にこだわり、さらに追求することに!
ほんのりピンクがかったオークル系の色に仕上げるために、微妙に配合の違うオークル系のカラーを作り見比べ、最終的にインクの色を決定しました。
なぜインク作りを体験したかったのかというと、村井さんがInstagramで投稿しているインク作りの様子を拝見して、絶妙な色の組み合わせでスイーツのような、惑星の大気や地表のように見えるインク作りに魅せられたからです。イメージした色合いに近づけるべく、今回のオークル系のインクを作る過程はこんな感じでした!
基本の3色(ピンク・青・黄色)を作ります。まずは、サンプルのインクを再現すべく、レシピどおりに色素を配合。
インクを混ぜていく過程で、だんだんとバニラとチョコのアイスのようになってきたのですが、ちょうどよいマーブル具合になるとまるで木星のように見えました。
ちょうどこの画像の中央に注目して頂くと木星の大赤斑に見えてきませんか?
さらにしっかりとインクを混ぜて色を作り上げていくと、ピーナツバターのような、クリームファンデーションのようなオークル系のカラーに出来上がりました。
ここからさらに微調整し、テストプリント後に乾燥させ色味をチェック。
この色!と決めるまで、インクを数滴ずつ微調整しました。
ここまでこだわりの色に仕上げることができたのも、取材にご協力頂けたお陰だと思っています。
アイボリー地のサンプルのブランケットに、実際にプリントして乾いたあとの色もチェックすることができました。思っていたとおりのやわらかい優しい色に仕上がっています!
想いをカタチにしていく仕事
インクの色をこんな色にしたい!とイメージした色を村井さんにお伝えする際、村井さんからかけて頂いた「イメージする力って大事だよ」というひとことが胸に刺さりました。
「イメージする力」を大事にしている村井さんが、どんな思いで仕事に向き合っているのか?今回のブランケット製作までの過程を取材させて頂く中で、村井さんの仕事にかける想いをお聞きしました。
前職でもシルクスクリーン印刷会社に勤めておられた村井さん。独立するきっかけになったのが、現場で働く人の大半が男性であるがゆえに女性のお客様から担当は女性でお願いしたいと、ご指名を頂いていたからだそうです。
女性のお客様は、できれば女性目線の細やかな要望をくみ取ってくれる方とイメージを共有することで、作品を作り上げたいと願っておられると感じた村井さんは、自分にできることはそういうお客様に寄り添うことではないかと独立を決意。
また大量生産する仕事ではなく、お客様の細かな要望に応えられる小回りの利く規模で、しっかり向き合って丁寧な仕事がしたいと思ったからだという。
今回のブランケットは、「なつ茶印刷店」で承ったプリント作品の中で大判なものとなった。ひとりで仕事をされているのでどうやったらできるか考え、どんな風に工夫する必要があるか準備段階から挑戦の連続だったそうです。
ひとりで一連の作業を行うため、失敗することもある。しかしそこから学ぶことも多く無駄なことはひとつもないと語る村井さん。
どうやったらよいか考え工夫することとは「イメージする力」が大事だという。今回の挑戦を成長のチャンスと捉え、自分の中の経験を広げていくことで変わらず大切にしたいことに加えて、より一層お客様の要望に寄り添える力を獲得していける。ひとりだからこそ、今、自分に求められていることは何なのか、立ち止まって考えられる小規模だからこその良さを、大事にしたいと目を輝かせて語ってくださいました。
10/1~予約販売受付スタート(※すでに販売終了しています)
宇宙メルマガTHE VOYAGE 5周年記念のブランケットは、読者の皆さん、そしてイラストをご応募くださった方々、デザインを完成させてくださった利根川さんやプリントを担当する「なつ茶印刷店」店主の村井さんの想いをつめこんで、仕上がっていきます!
これから季節もどんどん秋めいてきて肌寒くなってくるかと思います。
ひざ掛けとしても持ち歩くのにも、収納バック付きなので使い勝手が良くておすすめ。こらからの季節、星を見に行くお供に、小さなお子さまにはベビーカーにふんわりかけてお使い頂くのにもぴったりのサイズ感です。
宇宙に想いを馳せるひとときを、このメルマガから…との想いで歩んできた中で、多くの出会いと沢山の経験をさせて頂いております。
今回の5周年記念ブランケットにかける想いが、皆さんにも少しでも伝わることを願っています。
さて、ブランケットは、予約販売という形でまずは限定40枚を製作することになりました。
・ネイビー地×ホワイトでのプリント20枚
・アイボリー地×茶系でのプリント20枚
特に、アイボリー地の茶系インクはオリジナルカラーとなります。やわらかな雰囲気のアイボリー地にぴったりのカラーです。
ブランケットのサイズは下記のとおり…
【 ブランケット&収納バッグのサイズ 】
・本体 約900×650(mm)
・収納バッグ 約270×170×80(mm)
・収納バッグ持ち手 約25×260(mm)
ブランケットをご注文頂いた方には、5周年記念のオリジナルステッカー1枚をも同封してお届けいたします!
5周年記念のブランケットのデザインを使用して、天球儀をイメージしたオリジナルステッカー!アーチ型に剥がれるステッカーとなります。
宇宙メルマガTHE VOYAGE 5周年記念のブランケットとオリジナルステッカーが、多くの方のもとに届くことを願っています!
ネイビー・アイボリーどちらも素敵なブランケットです。ぜひ、お買い求めください。
梅崎薫
宇宙メルマガTHE VOYAGE編集長
二児の母。ボランティアでメルマガの運営に携わっています。
小野雅裕さんとの出会いをきっかけに小野さんの読者コミュニティ
PEQUOD(ピークオッド)に乗船し、現在に至る。
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