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子の成長と素っ気なさの相関〜映画デートの巻〜

最近我が子が素っ気なくなってきた、と嘆く旦那としくん。

最近継子と話が合うようになってきた、と感じる私。


私がボーイと暮らし始めた頃は小学1年生だった。

当時のボーイはキャッキャといろんな話をしていたが、私は正直"言ってることがよくわかんない"&"早く寝てくれ"の二つの感情が脳内を占めており、
小さな男の子との会話にあんまり癒しはなかった。

どちらかというと話通じねえ!!っていうインパクトが大きくて、
社会人一年目の後輩男子に説教するような口調で
優先順位って知ってる?とか、
それ今やるメリットって何?とか、
自分は良くても相手が嫌なことあるよね?とか
ギャンギャンに詰めていたのに
ボーイはポカン顔でそれがさらにムカついていた。


そんな感じのやりとりを続けてようやく私も
子どもってこんなもんだという学びを得ていく。

後先考えずに、今を生きるボーイ。

そういうもんだと、私の器がおちょこからお茶碗くらいになった。

最近はボーイの精神年齢がどんどん上がってきて私との会話が成立するようになってきた。

言い合いも増えたけど、前のように黙り込むとか、ポカン顔がなくなって、
人として意見をぶつけ合えるようになった。

5年生になった最近では、多くは語らない青年へ・・・

こちらから問いかけないとあまり学校の話はして来ない。

一応掘れば楽しいエピソードは出てくる。
たまにキャッキャしながら話すボーイもいる。

自分の部屋に籠る時間も増えてきた。

私にとっては程好い距離、コミュニケーション量で心地良い。


一方ボーイの父、としくんは、嘆いていた。

最近、僕の話にあんまり反応しないんだよな。

どうやら前ほど深堀してくれなくなったそうで、寂しい様子。

いろんなことに興味津々、多感な青年にとっては
父の話も前ほど関心がないのであろう。

むしろ成長の証!良いことではないかと他人事のように言う私。

親の気持ちはわからん。
としくんの寂しさもわからん。


そんな青年になってきたボーイと、最近デートらしいデートをした。

初々しい映画デートだ。

これまでも二人で映画館に行くことはあったが、
買ったジュースをロビーでひっくり返すわ
席について速攻でポップコーンぶちまけるわ
上映中永遠に話しかけて来るわ
とにかく子どもー!!!!って感じの行動が疲れるのでしばらく二人で行ってなかったけど、
この前コナンの映画に付き合ってくれたときは見違えた。

映画館に着くや否やさらっとお手洗いを済ませ、
オレンジジュースは尿意を気にかけSサイズ、
ジュースとポップコーンをこぼすこともなく、
映画中も笑いこそするものの話しかけては来ず、
終わった後に面白かったね~と感想をいいながら立ち上がる二人。

もう中学生カポゥくらいのデートレベルじゃね?

映画の興奮なのか、吊り橋効果なのか、ウキウキする私。

しかしその淡い恋心は席を立って5歩目くらいで冷めた。

あのシーンがああだこうだ言っていたとき、ふとボーイを見ると、
完全にモジモジしていた。

完全に尿意が彼を襲っていた。

ボーイは私との話を続けてくれていたけど、
ボーイの動きはそれどころではない様子だった。

上映終了直後なので人も多くなかなか前に進めない私たち。

ボーイのモジモジもかなり激しくなっていた。

冷めている私はそれについて触れない。

出口に近づいたとき、ボーイが「ちょっとトイレ行ってくる!」と駆け出した。

ボーイよ。
もし好きな子と映画デートするときは、もう何も飲むな。

ちょっと気になっている男子の尿意のモジモジほど萎えるものはない。

そこ以外は言うことなし!
とっても楽しいデートだった。


おうちにデート相手が2人いる。
この夏は忙しくなりそうだ。

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