見出し画像

そんな絆はいらない

久しぶりのnoteですが、今日は愚痴っぽいことを書くので、苦手な方はご注意をば。

私は絆という言葉が苦手だ。子供の頃はそう感じたことはなかったのだが、以前働いていたアルバイト先で苦手になってしまった。

そのアルバイト先はブラックバイトと言えるほどかは分からないが、ともかく自分にとっては気持ちよく働ける職場環境ではなかった。深夜の割増賃金はないし、罵声が飛び交うことも珍しくなかった。特に、あまり仕事が得意ではない年配のアルバイトの方に対する一部の人の暴言がひどく、聞いているだけでも気が滅入りそうだった。

そんな環境だったので、店長に辞めたいと伝えたところ(職場環境がひどいという理由は伏せておいたが)、店長は「俺はお前のこと家族やと思ってたんやけどな、絆はないんか?お前が辞めた分他の人がしんどくなるんやぞ」的なことを言ってきて、私を説得しようとした。このときに絆という言葉が苦手になった。

こっちは家族と思っていない、辞めたくなるような環境を作っていることに原因があるのでは?家族と思うならせめて法律に則った賃金払えよ、そんな一方的な絆押し付けるな、とか負の感情がふつふつと湧き出てきた。残りのシフトが気まずくなるから言ってはいないけれど。
後から落ち着いて考えてみたときに、こんなに絆という言葉が嫌いな自分は社会不適合者なのかと思いもしたけれど、これで不適合なら、そんな社会には適合したくないと自分で納得した笑

この出来事を最近思い出したので、ネットで検索してみると、絆や仲間という言葉が嫌いだと言っている人がいて少し安心した。その中に面白い情報があった。絆という言葉の語源に関するものである。絆とは、元々馬などの動物をつないでおくための綱のことであるらしい。中国では、そういった綱や自由を束縛するものという意味で使われている。
なるほど、確かに日本では一般的に良いものと思われている絆というものを考えてみても、それは時に自由を束縛するものにもなりうるだろうと思った。言葉というのは面白いものだ。

この経験から、絆や仲間などの聞こえが良い言葉を使って、こちらの自由を奪ってコントロールする人を信用せず近付かないようにする、という教訓を得た。そんな一方的に発せられた言葉が、相手のことを思いやっての言葉であるはずはない。

そして最後に、誰だ絆をブラック企業御用達の便利な言葉にしたのは、と声を大にして言いたい。
⚠️皆さま、一方的な絆にご注意を!!!⚠️

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?