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倉敷→直島→岡山ひとり旅⑤ 地中美術館、モネの部屋で涙する

2024年5月下旬、2泊3日で岡山方面へ一人旅をして来ました。

1日目
大原美術館

2日目
直島
(訪れた順番のメモ)
パビリオン赤いかぼちゃ朝ごはん地中の庭ベネッセハウス黄色いかぼちゃヴァレーギャラリー地中美術館もうひとつの再生(大きなゴミ箱)お昼ごはん駐輪場角屋護王神社碁会所石橋ANDO MUSEUM南寺はいしゃ夜ごはん

3日目
岡山市立オリエント美術館

という日程です。

これから岡山方面や直島に行かれる方の参考になれば嬉しいです♪
(今回の旅のこれまでのnoteはいちばん下にリンクを貼っておきます。)


今回のnoteは地中美術館についてのnoteです。

地中美術館に行くには事前予約が必要

今回の旅は全てこの地中美術館を予約したことから始まりました。

予約した段階(当日の10日前)で既に当日午前中の予約はいっぱいでした。
なので、取れたのが12:15〜の枠でした。

この時間帯に合わせて、直島での旅のスケジュールを組んだ感じです。


Valley Galleryの鑑賞を終え、歩いて電チャリを置いた自転車置き場まで戻ります。

そこから、地中美術館のチケットセンターまですぐなのですが、途中、大型バスとローカルバスの行き違いを狭い道路で行っていたため、待つことに。

なかなか通れないなぁと思っていたら、私の目の前の車の方が窓から顔を出して、

「行けるよ!行ってごらん!」

大きな声で教えてくれました。

多分、島民の方だったのかな。この方も含め、島の方は観光客にとても親切で、優しいです。あの時の方、ありがとうございます!


チケットセンターで腹ごしらえできます

外の駐輪場に電チャリを置いて、地中美術館のチケットセンターの中に入ると、休憩所がありました。少し時間があったので、ここで少し腹ごしらえです。

他にも数種類のベーグルが売れれていました

これから鑑賞するために、少しだけ食べておきました。
美術鑑賞中によくお腹が減ってしまうのです^^;(私だけ?)

足元を見ると、先ほどの Valley Gallery でこけた時のままでした涙

砂埃まみれで悲しかったです

現代アートは予習が大事

私は美術館でパート勤務させていただいています。

勤務先の美術館学芸員の方に、
現代アートは事前に予習しておくと良い
と教えてもらいました。

なので、地中美術館については少し勉強しておきました。

それがこのノート

全てネットの情報でしたが、事前に学習して紙のノートにシャーペンと消しゴムを使って書くという作業がとても新鮮でした。
これを持って、美術館を周るんだと、妄想するのもめちゃくちゃ楽しかったです。

なのに、当日、このノートを家に忘れるという失態。

あぁ〜

それでも、自分でペンを動かし書き留めたことは何となく覚えていました。

自分で書くって40代の私には、脳味噌に刻まれるようになっているんでしょうか。


地中美術館、振り返ってみても自分がどこをどう移動していたのか、いまだに謎なのですが、さすが地中というだけあって、何となく自分が地中でもぞもぞ動いているような気分になりました。

安藤忠雄氏の設計
いつの間にか自分が地中にいる感じでした

ここから先は撮影禁止でした

ここにいくつかの作品について感想を書いておきます。
ウォルター・デ・マリア「タイム/タイムレス/ノー・タイム」
その空間に入った瞬間、天井からの光に照らされた祭壇の前に立たされているように感じました。

本当にコレ、上まで登っていいの?
と思ってしまうくらい、ちょっと恐縮したのですが、
一歩一歩、階段を登っていくと、
自分が計算し尽くされた空間にいることが不思議でした。

中央の大きな球体の存在感がまたすごかったです。
おじちゃんが何やら監視係の人に話しかけながら、その大きな球体をめちゃくちゃ触っててちょっとびっくりしました。

私も触ってみようかなと思ったのですが、これまた勇気が出ず^^;

27体の金箔で覆われた物体が周囲を囲っているのですが、訪れた人を浄化してくれるんじゃないかと思うくらい厳かでした。

確か、この空間に時々聞こえる「音」があるとどこかで読んだのですが、
私が訪れた時にその「音」は聞こえませんでした。

ジェームズ・タレル「オープン・フィールド」
ジェームズ・タレルの作品は昨年(2023年)に、テート美術館展が新国立美術館で開催された際に「レイマー、ブルー」という作品にお目にかかっていました。

あの頃の私は(って数ヶ月前の私ですが)まだ美術史を学び始めたばかりだったのですが、それでも彼の作品の前では立ち止まり、中に吸い込まれるような感覚になったのを覚えています。

それが、今回の地中美術館では、実際に光の中に入らせてもらいました。
(これから訪問する方のためにここではあまり語らないようにしておきます)

うらぎらない展示に大満足でした。


クロード・モネ室
事前に勉強して行ったこともあり、この部屋がとてもすごいことになっているというのは分かっていたのですが、

入って、その空間を体感していくと、
こんなにも気持ちが揺さぶられるものなのか
と、どんな言葉を使って表したらいいのか分からない気持ちになりました。

目に涙がにじむ私。

おぉ〜!こんなの初めてだ〜!

知らない土地に来て、感情的になりやすかったのもあったのかもしれませんが、建築とアート、そして自然光の間接照明がこんなにも優しい空間を演出してくれるなんて!

関わった人の心意気を感じずにはいられませんでした。

監視係の方が、あえて間接的に光を取り入れていることや、日によって、時間帯によって、変化していくことを教えてくれました。

それからパンフレットを見ながら、現在地についても教えてくれました。

モネの部屋はここ!

「その時、その瞬間」という言葉をよく聞きますが、
その言葉をアートで体験できたことが私はとても嬉しかったです。

帰りにハンドブックとモネの部屋のタイル?をイメージしたお菓子を購入しました↓

優しい味でした

直島でカラダに優しいランチ

さて、次の目的地はお昼ご飯をいただくあいすなおさんです。

こちらもランチタイムが14時までなので、行けるかどうか心配していたのですが、時間はたっぷりありました。

私は直島ダムの横を通るルートで地中美術館から本村エリアを目指していたのですが、途中、ここでも島民の方にお世話になります。

駐輪場のおじさんがショートカットの道を教えてくれたのでした!嬉涙!

おじさんが教えてくれた道を行くと、見えて来たのが大きなゴミ箱。
これももちろんアートです。

三島喜美代「もうひとつの再生」

産業廃棄物の処理後に出るスラグとタイル工場の廃土を使って作られているそうです。
現代アートというのは、社会に対して訴えかけるのにとても良い手段なんですね。

そして先を急ぐと見えて来たこの看板↓

すっごくちっちゃい看板です

この看板の矢印に従って電チャリをこぎます

この道を進みます

すると、あっという間に本村エリアに到着です。

早速駐輪場に電チャリを置いて、たどり着きました。

お腹ペコペコです

待っている間に店内を見渡すと、こんなものが↓

直島全体でエコ活動をされているんでしょうか
小さな協力、私も日々していきたいです

目の前にはこんなアートも↓

目の前すぎて、全体が撮影できなかった^^;

しばらく待ちましたが、ランチが来てテンション上がります!↓

優しいお味でした

平民の私には少しお高めでしたが、円安なので外国人観光客向けの価格なのでしょうか。1650円でした涙

でも、とても美味しいご飯で特にお味噌汁がトロッとして美味しかったです。大満足です。ありがとうございました!


ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
次のnoteはこの後周った家プロジェクトについてです。

またnote書きます!

今回の旅のこれまでのnoteです↓


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