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バレエ コンクールにかかる費用 「お気持ち代」って何?


小さいうちからコンクールに出る意義はひとそれぞれ。
娘はこの時(小3頃)は「バレエ楽しい大好き!」「とにかく基礎!」だったので、あえて評価を求めることもなく、コンクールはこの時点でまだ考えてはいなかった。

バレエのコンクールとは、
たった独りで舞台に立ち、ヴァリエーションと言うものを披露して、それを評価してもらうというものである。
それはつまり、コンクールの本番当日までに、
1曲を通して ひとりで踊りきるスキルとメンタルを身に付けなければいけないということなのだ。
だからたぶん、コンクールで評価されることよりも、出場までの過程の方に意味があるように思う。

とはいえ、発表会だけで10万コースのバレエだもの、コンクールに出場するのに参加費を払うだけで済むわけがない。
当然ヴァリエーションの振付代、コンクール用の特別レッスン代というものが月謝以外にもかかってくるのである。

さらに、曲に合わせた衣装を用意する必要があるので衣装代(ティアラなどの髪飾り含む)。レッスン量が増えることから本番用のトゥシューズ、それと別に練習用のトウシューズの消費も激しくなるため、消耗品も通常よりかかってくる。

そしてコンクール本番当日は、
自前の舞台用メイク道具を揃え、コンクールのパンフレット
撮影したDVDや写真代
開催場所にもよるが、交通費、宿泊費
もちろん、付き添いいただく先生方の交通費や宿泊費も負担せねばならない。
参加生徒が多いと先生の分は分割されるので負担は小さくなるけど、
コンクールレッスンで1人あたり見てもらえる時間も同時に減ってしまうという。

さらに、大規模なコンクールでは決選の参加費用が別途となっているものもある。


大雑把だけど
コンクール参加費: 10,000〜30,000円くらい
バリエーションの振付費※ 
コンクール用の特別レッスン費※
衣装代:レンタル 1〜2万円 購入だと10万円前後
トゥシューズ:練習、予備含め3足くらい用意
メイク道具:メイクボックス含め、最初に1万円くらいで一式
DVD、写真購入費:5~10,000円くらい
交通費、宿泊費
先生や
付き添いの方の、交通費、宿泊費

※の振付代とレッスン費 はもちろん教室によりけりで、コンクールクラスの月謝に含まれていたりするところもあります。
娘が最初に通った教室はコンクール用のレッスン、振付け代で月謝と別に3~5万円はみておかないとという感じでした。
開催地が遠方の有名コンクールだと参加費、宿泊費、交通費などで40万以上かかる場合も。

ざっとのイメージだと地元で開催される地方のコンクールは10万円〜、遠方で数日かけて行うコンクールだと30~50万くらいを用意していざ挑戦!という感じでしょうか。
もうね、コンクールに出ると決めたらこのくらいの出費がかかることを把握して挑戦させるしかないです。
遠方のコンクールに参加する時は家族旅行はナシ!て感じで

何年も積み上げた先生の技術スキルを教えていただくので、レッスン代は当然に見合った額を支払うべだとは思っている。


さらに!
コンクールが終わった後に先生やアシスタントの方へのお礼というものがある。
付き添い代などの実費の他に、気持ちを包むのだ。
基本は先生には1〜2万円とお手紙とスイーツなんかを添える感じ。

ここまでは費用として他の保護者や先生から簡単に教えてもらえた情報

そして他の保護者にも先生にも金額を教えてもらえなかったが、費用として必要といわれたものが、
「入賞した場合のお気持ち代」
である。

な、なにその「お気持ち代」って!

先生曰く、
「気持ちでいいのよ、だから金額は決まってないの、100円でもいいのよ。だって気持ちでいいんだもの」

とのこと。
これが怖かった。
とにかく怖かった。
金額はぜったい言わないのよ。
保護者同士で相談もしないでっていうのよ。
じゃあ100円でいいわけないじゃないか。
100円でいいなら「みなさん一律100円で!」ていうでしょ?

え?みんないくら払ってるの?
1万円くらい?でも、他の人が5万10万と払ってたら?
そう、世の中の常識とバレエ界隈の常識が同じわけがない。

と、固まっていたら、先生がさらに、
「うちはいいほうよ〜。他のお教室だと袖の下とか当たり前にあるのだから」

これを聞いて、あ、そもそもの感覚が違うのだと。
「袖の下」がなければ先生にとっては良心的なのだ。
明朗会計にする気はまったくないどころか「お気持ち代」というのが「袖の下」と暗に同じだということがそもそも分かってないのだ。
保護者同士が探り合いながら結果としてお礼が高騰していくことを良しとすしているのだと思った。
あえて費用と別に謝礼として徴収する意図を勘繰ってしまう。

コンクール用のレッスン代金に、果たして「気持ち」は入らないのだろうか。尊敬してないのに高いレッスン代金を払ってレッスンなんか受けません。
そしてわざわざ別途で徴収する「お気持ち代」は果たして収入として申告されてるだろうか?

そう、ここは我が家のような庶民がいるような場所ではないのだ。
そしてこの環境に子供をおいておくのも心配。
聞き込みをした時に、やはり他の保護者もすでに教室を移ることを考えてる人が多かった。そりゃそうだ、共働きの家庭が多いのに、小学生のレッスンの終了時間までもが不規則なため夜の迎えだけでも負担。普通の生活をする分には十分な安定した収入のある家が多いと思うが、それでもさすがにこれではついていけない。
中には、すでに他の教室を探している人もいて、その時にこのような料金システムの教室だけではないことを知った。

もちろんこの時点で娘はこの教室をやめる気はさらさらないが、コンクールにでたいと言い出すようになったら、別の教室にうつるしかないなぁと。
私は家から通える範囲で別のバレエ教室を探し始めることにした。

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